ちょうど、先日話題にしたファミリアに乗っていた頃のこと。
当時、同僚である友人K君に半ば無理矢理連れていかれ、某所の硬式テニス部に参加していたという、意外な過去?を持つワタクシ。
もちろん学生時代にやっていたなんて事はまったくなく、逆に部活と言えばもっぱら文化部ばかりで、運動のほうはサッパリなのですが(^^;。
そこは元々が少人数でしたので、会社の先輩や後輩も顔を出すようになると、まるで会社の部活みたいになりつつありましたが、一向に上達する気配が無いながらも、体を動かすのはこれでなかなか楽しいものでして。
活動が終わったあと、年上の方々に雰囲気の良い喫茶店へ連れて行って貰ったりとか、今までに無い空間を体験したのもこの頃でありました。
と、その中の一人である、時々彼女と一緒に来ていた後輩のF君。
ある日、「今度、彼女の先輩を連れて来ますよ。たぶん琢麻呂さんも知っている人です」と、意味ありげな笑みを浮かべながら、そう言う彼。
一体誰だろう?と思いながらの数日後、F君が連れて来たのは、何と小学校時代に同じ班だったSちゃんだったのでした。
普段女の子との会話はからっきしな自分も、さすがに懐かしさで話も弾み、それから少し経ったころ、じゃあ今度どこかに行こうか?という事に。
とは言え、昼間はゲーセン通い、夜は車で走りに行くという、完全に趣味に没頭していた頃。
まぁ気の利いた店なんていうのもまったく知らない訳でして。(今も知らないけど(笑))
そんなこんなで当日になり、とりあえず遠野辺りの観光名所にでも・・と思い出発した訳ですが、この頃はもちろんカーナビなんて装着していませんから、もっぱら紙の地図だより。
まぁ案内標識を辿ればどうにかなるだろうと思いつつも、なにせ走るのが好きでありながら、致命的なほどに鈍い方向感覚の持ち主(笑)。
♪ひとつ曲がり角 ひとつ間違えて
迷い道くねくね♪(←歌っている場合ではないが
そう気が付いたときにはだいぶ先へ進んでおり、平静を装いつつも焦る自分。
とはいえ、どこに行くとは言っていなかったので、そのまま進み辿り着いたのが釜石だったのでした。
(写真は当時のものではありません、念のため)
女の子と海に来たなんて、本当なら願ってもないシチュエーションなのでしょうが、「来た」というより「(迷って)来てしまった」という状況だけに、「ウキウキ」ではなく「オロオロ」という感じでしたね(^^;。
「ここが目的地さ、ハッハッハッ(笑)」
な~んてノリで、パッと割り切れるような性格じゃない自分。
「いやぁ、本当は別な場所に行こうと思ってたんだけどネ」と告げると、途中の様子からすでに察していたのか、「まぁ、君らしくて良いんじゃない?」と答えるSちゃん。
キョロキョロしながら通ったガード下。
やけに大きく見えた鉄橋の姿。
「君らしい」、か・・。
道には迷えど、性格はバカみたいに真っ直ぐだったであろう、あの頃。
今の自分を彼女が見たら、果たして何と言うのだろう。
昨年、震災後に初めて、ほんの短い時間ながら走った釜石の街。

そしてロードスターと共に、初めて見た海。
甘いようなほろ苦いような、そんな思い出の残る街。
今年こそ、ゆっくり行ってみようかナ。
ふと聴きたくなったJAYWALKの曲に耳を傾けながら、そんな事を思うのでした。
Posted at 2013/07/11 01:59:26 | |
トラックバック(0) | 日記