(今回の話しは
前回のブログの続きとなります)
本物語は、クランキング後の異音の真犯人を追及する、
ただのオッサン迷探偵「タクロック・ホームズ」ことワタクシの事件簿である。
うーん・・。
クランキング中は鳴らない。
クランキングのみを繰り返しても鳴らない。
初爆が起こってクランキング停止すると同時に
イオン異音発生、か。
するとやはり、フライホイール(リングギヤ)が加速してピニオンギヤが離脱する際に起こっていると考えるのが妥当・・だろうなァ。
と、なれば・・だ。
やはり疑わしいのはヤツしかいない。
「犯人はオーバーランニングクラッチ、オマエだ」

「ほう、私を疑っておられる・・と?」
「オーバーランニングクラッチにはワンウェイ機構がある」
「よくそこまで調べたな、ただのマヌケ面したオッサンではないようだ」
「うるさい!。クラッチ機構に問題があれば、ピニオンがフリーになり切れないってことになる」
「フッ、そうかもな」
「するとリングギヤから離脱するさいに、ギヤがいきなり止まって異音が出る・・という推理だ」
「なるほど、もっともらしい話しだ」
「そこで登場してもらうのが、助手のワト・・もといコイツだ」
「ん?」
「新品のオーバーランニングクラッチ、コイツとオマエを比べれば一目瞭然だ」
「ほほう、マヌケ面にしては考えたようだ。だがどうかな・・」
「強がりもそこまでだ。みろ、新品は回転が軽・・くない!。むしろ古い方が軽い・・だと!?」
「フフフ、どうした探偵さん。さっきまでの威勢のよさはどこへいったのだ?」
「な、なぜだ・・」
「オマエはワタシを見た時にこう思った。なんだ日本製じゃないのか・・と」
「そ、それは・・」
「その濁った眼が推理力を曇らせたのさ」
「う、うるさい、交換して試してみれば分かることさ!」
「そうだな、だがこれだけは言っておく。メイドインジャパンの神話なんて崩れ去りつつあるのさ」
「確かに・・な。オマエは敵だが、そこだけは認めておこう」
「少しは話しが分かるようだ。ではまた会おう、迷探偵さん」
「残念だが、二度と会う事はないだろう・・」
「さて、交換して取り付けして・・と」
「キュキュキュ、ブロロロ・・」
「フフフ、どうだ私の勝ちだ!」
(果たしてそうかな)
「よーし、もう一度だ」
「キュキュキュ、ガキッ!、ブロロロ・・」
「な、なんだと!」
(まだ終わっていないのだよ迷探偵さん。フフフ・・)
「ぐ、ぐっ、な、何故だ・・」
~~~
一瞬当たったかのようみ見えた迷探偵の推理。
しかしそれは、事の本質を突き止めた訳ではなかったのだ。
果たしてこのまま迷宮入りしてしまうのか。
憔悴しきった表情で、愛車サムライを走らせどこかへと向かう迷探偵。
「あの方に会うのも、ずいぶんと久しぶりだな・・」
次回、「迷探偵の苦悩 ~師の元へ~」。
乞うご期待?。
(終わる予定だったのに(^^;)
Posted at 2017/10/09 20:34:27 | |
トラックバック(0) | 日記