(今回の話しは
前回のブログの続きとなります)
本物語は、クランキング後の異音の真犯人を追及する、迷探偵「タクロック・ホームズ」ことワタクシの事件簿である。
一瞬終わったかに見えた異音との闘い。
しかしそれは、事の本質を突き止めた訳ではなかった。
無情にも再び鳴り響く衝撃音に落胆する迷探偵。
だがしかし、落ち込んでばかりもいられない。
愛車サムライへと乗り込み、とある場所へと向かう。
〜〜〜
あの方を訪ねるのも、ずいぶんと久しぶりだな・・。
「あの方」とは、私が師と崇拝する車に関してのエキスパートである。
「おや、珍しい。はて、車検は今時期だったかな?」
「いや、今日はその要件でなくですね・・」
「ふむ、異音とエンジン不調・・か」
「前回はセルモーター交換で治まったんですが」
「じゃあ今回もその線かねぇ」
「ところが、カクカクシカジカで・・」
「まぁでも、セルモーター以外となるとね」
「そういえば、フライホイールは社外なんですよ。リングギヤは特に問題なさそうでしたが」
「前回始動した春先は問題なかったんだろう?。やはりピニオンの戻りが悪い気がするね」
「うーん」
「純正フライホイールの時よりも、ピニオンとのクリアランスが厳しいのかもしれないね」
「経年と不動時期によってそれが顕著化する・・ということですか?」
「そう考えるのが適当かな。追及するならミッションを降ろすしかないが・・」
「んー、なるほど」
「エンジン不調のほうは、案外プラグコードという線では?」
「断線はしていなさそうでしたが」
「それだけじゃあ推理不足だね。リークしているパターンもある」
(そういえば昔、雨の日になると調子悪いってコトがあったなあ・・)
「タイミングベルトにしても、プロが張ってもミスることあるしね」
「なるほど、難しいものなんですね」
「いずれにしても、異音がどうにかならないと先に進まないだろう」
「やっぱりそうですよね」
「まぁ、いざとなったら大船(積載)で引き取りに行くとしよう」
「ハハ、やれるだけやってみますよ」
うーむ、大筋は間違っていないが、やはり自分の視野でしか考えられていなかったということか。
やはり師匠、いざという時に頼りになる・・。
愛車サムライを走らせながら、ヤツの言葉をふと思い出す私。
「その濁った眼が推理力を曇らせたのさ」か・・。
先入観、確かにそうかもしれない。すべてを理解した気になった私の奢りだったのだろう。
敵ながらヤツの言葉を、今となっては認めざるを得ないな。
(ほう、あのマヌケ面の探偵もいくらかマシな眼になったようだ)
ん?、何か聞こえたような。気のせいか・・。
~~~
師のアドバイスにより、何かを掴んだ気がした迷探偵。
「そうだ、やれるだけやってみよう。大船に乗ったつもりで。いや今回の場合乗っちゃマズいか」
果たして開き直りは功を奏するのか。
はたまた大船に乗船することになるのか。
次回、「迷探偵の挑戦 ~瀬戸際の攻防~」
乞うご期待?。
(本内容は基本的にノンフィクションですが、一部オッサンの妄想と演出が含まれております(笑))
Posted at 2017/10/15 19:07:15 | |
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