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琢麻呂のブログ一覧

2021年06月20日 イイね!

シブいアレ(後編)

ということで、珍しく飽きずに書き上げたので後編です。

前編では、ホイールベアリング交換をしてみようと決意したところで終わりまして、後編は実際のベアリング交換についてのアレコレなど。

さて、まずはホイールベアリングについてですが、トリッカーのリヤホイールに関しては、KOYOの6202というベアリングが使われているようです。

写真はすでに取り外した現品で、オープンタイプ(シールド無し)のフロントに対し、リヤは両側接触シール型という両面にシールドがついたタイプで、3個とも同じものでした。

こういったベアリング交換に関しては、先人の情報が色々ありまして、ベアリングについては、各ベアリングメーカー(KOYO、NSK、NTNなど)の同一品番であれば互換性があるようです。
純正だと1個1000円くらいしますが、社外品は2~300円とリーズナブルなのも魅力。

ということで、ベアリングを購入しようと思ったところ、お友達のチャックさんから、ベアリングには「内部すきま」が存在しており、純正はC3指定ではないか?という情報を頂きました(感謝)。
ベアリングには、アウターとインナーレース間のガタといえば良いのでしょうか、「内部すきま」というものがあり、C2<CN<C3<C4<C5といった順にすき間が大きくなるのだとか。

一般流通しているものは普通すき間の「CN」らしく、今回は情報を参考にC3指定となる、NTNの「6202LLUC3/5K」を購入しました。

べつにNTNにこだわりがあったワケではなく、パッと目に入ったのがコレだったので(笑)。KOYOであれば「62022RSC3」になるようです。

いざ交換作業に移りまして、こういったベアリングの抜き取りには、パイロットベアリングプーラーという工具を使うようですが、残念ながらウチにはありません。他の無駄なプーラーはあるんですけどねえ(^^;。

ということで、こちらも先人のお知恵を拝借して、コンクリートアンカーを使うことにしたのですが、どうも打ち込み方が悪いのか自分のネタくらい滑って上手く行かないのですよ・・。
下手に深く入れるとカラーごと引っ掛けてしまいそうですし、そんな感じで色々試行錯誤した結果が、こちらです。

アンカーをベアリング内径ギリギリ(手では押し込めないくらい)まで開いておいて、ハンマーで打ち込んでベアリングとカラーの隙間に上手いことアンカーの端面を合わせ込むという方法です。
(カラーの端面に達するとコツンという感触があるので、そこで打ち込みを止める)

実際パイロットベアリングプーラーのツメは、こういう原理でベアリングをひっかける構造らしいですので、それを参考にした感じですかね。
アンカーの反対側にはネジ(M10)が切ってありますので、そちらにボルトをかけてプーラーの原理で引き抜いても良いと思います。

で、2個まではどうにか抜けたのですが、最後の3個目がどうにも固い(^^;。
ここまで使っていたアンカーではすっぽ抜けてしまうため、ボルトにナットの組み合わせにチェンジし、アノ方に登場頂きます。

「私の戦闘力は53万です」

いつものラスペネ様・・ではなく、フリーザ様もといフリーズルブです。
潤滑油と同時に冷却剤を噴射して、凍結収縮によって固着を断ち切るというものらしいですが、ロードスターの固着がスーパーサイヤ人のごとく強力でお蔵入りしていたのを思い出して、持ち出してきたのでありました。
結果は見事に打ち出せたのですが、本当にフリーザー様の53万パワーなのかは神のみぞ知る・・であります(笑)。まあネタということで、ひとつ。

ここからはベアリングの打ち込みですが、念のため荒れている雰囲気のあるハブ内面はペーパー掛けしたうえで、念のためカジリ防止として潤滑剤を塗布します。
そして、今回打ち込みに使用した当てものは、コチラ。

ベアリング外径の35mmに切った厚紙持参で、ホームセンターを不審者のごとく徘徊し、塩ビ管コーナーで見つけた端面用のキャップです。
実測値で34.5mmと、まるで専用品のごときフィット感(笑)。
念のため金属製の配管ソケットも購入しましたが、無事これで打ち込めました。

特に整備書には打ち込みの順番が無かったので、私は2個打ち込むことになるスプロケット側からやってしまいましたが、巷の情報ではブレーキディスク側からという意見が多いような気も・・。
考えてみると、ディスク側はキャリパーやパッドとの位置関係がありますし、チェーン側なら微妙にズレてもチェーンラインに影響しないような気もしますので、ディスク側が正解なのかも。
フローティングキャリパーなので多少のズレは大丈夫(なのか?)ということにして、作業中の指示があるバイクもあると思うのですが、皆さんはどうされていますか?。

そんな訳で素人感満載ですが、片側が終わったところで反対側です。
色々この手の情報を見ていると、打ち込み過ぎは厳禁・・とされているようです。

実際、打ち込んだベアリングと打ち込む側のハブの当たり面の実測値と、カラー長を測ってみると、カラーのほうが約0.5mm長いですね。
そのため単純にベアリングのアウターを打ち込んでしまうと、インナーがカラーに当ってもアウターはハブの当たり面に到しないため、打ち込み過ぎとなるようです。

ということで、スーパーコンピューターのごとき頭脳で計算した寸法を狙って打ち込み開始。
途中、打ち込み過ぎに気を付けつつ、カラーが微かに動くギリギリの所まで圧入しました。

この状態だと、片側のベアリングを回すと反対側も回るものの、両方それぞれ逆にも回せて、実測で計算値と0.02mm程度のズレでしたので、ベストポジションではないでしょうか!?。(自画自賛)

こんな感じで初のバイク分解ということもあり、アレコレ迷走試行錯誤していたら、今日のところはこれで終わってしまいました。
残すところはリアキャリパーのオーバーホールと、ドライブスプロケットとチェーンの取り付けですかね。そうだ、クラッチワイヤーも交換しなくちゃダメだったな(^^;。
まだ先は長いような感じもしますが、何とか次の休日で終わると良いなあ。
Posted at 2021/06/20 22:32:07 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2021年06月20日 イイね!

シブいアレ(前編?)

シブいんです

ええ、そうシブいんですよ

何がシブいかって?

そりゃあもちろん、ナイスミドルな私が醸し出すダンディーさ・・ですよ(寒)。


・・・


ということで、ただでさえ荒れ気味な天気が、さらに荒れそうな寸劇を披露しましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
まあ私がシブいのは自他ともに認める事実なので、今さら語るほどでもありませんが、賢明な皆さまならもうお分かりのとおり、今回もバイクの話題です(笑)。

ブログに起こすのが面倒で何シテルでもチョコチョコと書いておりましたが、実は先週の休日でスイングアームの取り外しまで進んでおりました。



懸念だったのは、110N・mと車のホイールナット並みのトルクになるドライブスプロケットでしたが、ここも固着はなく、すんなり緩んでくれて一安心。恐らく通常の整備では、ここが一番高トルクなのではないかと思います。
それ以外ではアクスルシャフトなどが80N・m位といったところですね。

整備書の展開図だと、何がなにやら・・とややこしいように見えるリンク周りも、実際外してみるとこんな感じで至ってシンプルです。

トリッカーの場合、矢印の車体側のみニードルベアリングが使われており、その他はカラーが入っている構造で、若干サビが浮いていたものは軽くペーパー掛けしてグリスアップしました。

こちらが実際のリンク部分で、他メーカーではユニトラック(カワサキ)とかPRO-LINK(ホンダ)など、独自の名称でアピールポイント?としていたこともあったようですね。

2本のリンクを交換することでシート高を下げる、ローダウンリンクというものもあるそうで、メンテナンス関連で色々調べていると新しい発見があって面白いです。

こんな感じで割と順調に進んでいたのですが、リヤのスプロケットとブレーキディスクを交換したついでにホイールのベアリングを確認してみたところ、どうも回転がシブいというか重いような・・。

作業中断のため、一旦ホイールを車体に戻しておいてシャフトを軽く締めこんでおいたところ、そのシブさは無くなったようなのですが、果たして気のせいだったのか?。

色々調べてみると、フロントはハブの左右にベアリングが1個ずつなのですが、対してリヤは、スプロケット側に2個、ブレーキディスク側に1個と、計3個使われているらしく。

図解してみるとこんな感じで、左右のベアリング間にはカラーが存在しており、現状はどちらかを回すとカラーを介してもう片側のベアリングも回る状態のようです。
フロントより重さを感じるのは、3個のベアリングが一度に回っているからなのかなあと。

とりあえず過度の重さが消えてゴロゴロ感は無いので、このまま様子を見ようかとも思いましたが、あとで何かあってもなあということで、これも勉強かとベアリング交換を行なってみることにしました。


と、書き出したら長くなりそうな予感がしてきたので、後編に続く。(はず)
Posted at 2021/06/20 19:11:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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