今日で連休も二日目。
今日は天気が良かったのですが、風邪が抜けきらず本調子ではないため、自転車での外出は止めておきまして、車で桜の様子を伺いながら近くのスーパーへ。
今年は寒暖の差が激しいせいで桜も困惑している?のか、同じ道路沿いでも満開に近い場所があるかと思えば、まだ咲いていない所もあったりで、咲き方にもずいぶんと差があるようですね。
で、スーパーで買い物をして駐車場へ向かったら、ふと目に入った一台の車。
恐らく自分と同年代の車好きであれば、その名を知らない人はいないといっても過言ではないであろう、通称「鉄仮面」と呼ばれたスカイライン。

RSターボCの姿でした。
不審に思われない程度にさりげなく通り過ぎながら眺めてみると、レストアしたそれとも違うオリジナルを大切にして来られたような輝きと、その姿にマッチしたホイールが何とも良い雰囲気。
そしてターボタイマーによって続いているアイドリングが放つ、今時の車と違う鼓動感あふれる音に懐かしさを感じると共に、ふと思い出したのが友人K君とのことでした。
あれはちょうど、二台目のファミリアに乗り換えたかどうかという頃だったでしょうか。
当時、作業指導にあたっていたS先輩がやはり車好きで、ある時「首都高速トライアル」のビデオを借してくれたのですが、そこに登場していたのが、銀黒ツートンのRSターボだったんですよね。
映画のRSターボはラジエターグリルのある前期型でしたが、その影響もあってなのか、自分はどちらかというとグリルがある前期型の方が今でも好きかもしれません。
で、そろそろ車を買い換えようとしていたK君がある日、「ちょっと車を見に付き合わないか?」というので、とある中古車屋さんへ。
どうやらK君も、映画でのRSターボの姿にすっかりやられてしまったらしく、そこに展示されてあったのは赤黒ツートンの鉄仮面と、銀黒ツートンの前期型の二台。
当時スカイラインといえば、やはり自分にとっても憧れの一台。
間近で見たその姿、「RS」のバッチと「4VALVE DOHC」の文字に、何とも言い知れない雰囲気を感じたものでした。
結局K君が選んだのは、銀黒ツートンの前期型。
納車されてから助手席に乗せて貰ったのですが、「高圧縮・低プレッシャー」で自然なフィーリングが多い最近のターボと違いRSターボのそれは、ある回転域からいきなり過給が盛り上がる、いわゆる「ドッカンターボ」。
しかしながらその、「シュヒュ~~ン」という音と共に荒々しく加速するFJ20エンジンの感覚は、後に体験したどのターボ車とも違ったインパクトがあり、自分の中ではやはり絶対的な存在であったと思います。
その後しばらくして、彼の車で出かけた時のこと。
途中の直線で止まったかと思うと、「運転してみる?」と言ってきたので、お言葉に甘えて運転席へ。
それにしても、何だか妙にニヤニヤしているK君。
ずいぶんな小径ステアリングに交換されているためか、妙に手応えがあるなぁ・・と、発進の時はその程度にしか思わなかったのですが。
普段乗っている車のそれとは違うクラッチの重さなどを感じつつ、しばらく道なりに走り、「次の交差点左に曲がって」と言われた瞬間のことでした。
何と、ステアリングを切ったつもりがビクともしないのです!。
慌てて力を込める自分と、隣で笑うK君。
そう、実はこのRSターボ、ノンパワステだったのですね(^^;。
知らずに普段のつもりで切ったので、まるでその重さに対応しきれなかったのでした、ええ。
普段彼が軽々回しているのですっかり騙されていましたが、考えてみればK君は高校時代、運動部の野郎共が集まるクラスの中でも指折りの剛腕だったのです。
なるほど、それでさっき妙にニヤついてたのか~!と納得した訳ですが、何だか腹立たしいよりも、もはや一緒に笑うしかない感じでしたけどね(笑)。
のちにサーキットで見たR32 GT-Rのインパクトももちろんですが、自分の中でのスカイラインに対するイメージって、このRSターボでの体験も大きかったのかなぁと思います。
今では軽自動車でもツインカム4バルブが当たり前の時代ですが、世界一「DOHC」の文字が似合う、乗り易さなどとは縁遠い男の車。
それが自分にとってのRSターボという車、でしょうかネ。
Posted at 2013/04/28 22:11:03 | |
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