某県の
山閑静な住宅街に住むその男。
じつは、とある病に悩んでおりました。
そんな訳で、たまの休日に某病院へ・・。
「ググールよ~ 画面の中から~ 教えてよ~病院の位置を♪」
「おっ、ここか。THWクリニックとは、何だか怪しい名前だよなあ・・」
「診療科目は、
適当板金科、
短絡電装科、
ネジが余る機械科、何かお悩み科、か」
「はい、次の方どうぞ」
先生:今日はどうされましたか?。
男 : じつはその・・ワタシ、走っても走っても、満腹感が無いのです。
先生: いくら走っても、もうこれで帰ろうという感覚がない・・と?。
男 : ええ。
先生: それはいつ頃からですか?。
男 : 割と昔から少しはあったのですが、特に81に乗り始めた辺りからひどくなったような。
先生: 81というと、HT81S・・いわゆる初代スイフトスポーツですね?。
男 : さすが先生、お詳しいですね。
先生: まぁ、職業柄ですね。それで今は何にお乗りですか?。
男 : NAロードスターです。こう見えてもクルマ選びのセンスにだけは自信があるんですよ。
先生: 確かに、「だけ」には同意しますがね。
男 : え?、何か?。
先生: いえ、何でもありません。では、この案内看板をご覧ください。
男 : 「高原まであと30km」、ですか。
先生: これを見て、どう感じて何を思いますか?。
男 : そうですね、「30kmならそんなに遠くないな。ついでに行ってみようか」って感じですかね。
先生: では、この写真のクルマはわかりますか?。
男 : えーと、わかりません。
先生: 日本では売り上げ台数上位のクルマなんですがね。では、これは?。
男 : あぁ、キザシですね。
先生: ふむ・・。
男 : 先生、どうなんでしょう。
先生: 恐らく愛車から出るある刺激物質によって、感覚がマヒしてきているのでしょう。
それは乗って楽しいほどクルマほど強く出るのです。
男 : ふむふむ。
先生: 一度その状態になると、さらにより強い刺激を求めたくなる。
そして逆に、刺激の無いクルマに対する興味はどんどん薄れていく・・という訳です。
男 : でも、走りのクルマ以外でも好きなのはありますよ。
先生: それは先ほどの問診から、ス○菌への感染が考えられます。
男 : キザシはメジャーだと思うんですけどね。だって変態ス○キ乗りって二輪の世界だけでしょう。
先生: いや、だからその思考がすでに・・。では、この処方箋を行きつけの車屋さんに出して下さい。
男 : はい、ありがとうございました。
「どれどれ、何が書いてあるんだ?」
「ん?、特効薬は・・EV?」
「航続距離を気にせざるをえないEVに乗ることで、徐々に症状が緩和するでしょう」
「フン、とんだヤブ医者・・だなッ」
「ビリビリッ、ポイッ!」
「フフフッ、今ごろ処方箋破いている頃かな。バカにつける薬はないからねえ」
「まぁ、私も人のことは言えないけどネ」
Posted at 2015/07/12 21:38:59 | |
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