先日の「希望郷いわて国体」に続き、今日から「希望郷いわて大会(全国障害者スポーツ大会)」が開催されるということで、朝からヘリの音などが鳴り響いておりました我が地元。
うちの父も脳梗塞で倒れて以来、手足に麻痺が残り体が不自由になってしまいましたが、五体満足なのにちょっとしたことを不満に思ったりする自分としては、出来る限りのことを自分でやろうとする姿勢を見習わなくてはいけないなと・・と改めて思います。
と、先週末は背中の痛みですっかり引きこもり状態で過ごしまして、休めたような勿体ないような複雑なところでありましたが、今日は
週末に備えて控えめに仕事をしたおかげで体調もバッチリ!。
てなわけで今日は珍しく目的地をあらかじめ設定し(←それが普通だろ)、「焼石連峰ビーチライン」を目指していざ出発。
まずは県道37号線を南下し、じきに突き当たった国道397号線を西に向かいつつ、そういえば胆沢ダムが完成したんだっけな・・と、ちと寄り道を。

胆沢ダムは石淵ダムに変わり建設された国内最大級のロックフィルダムで、石淵ダムもロックフィルダムとしては日本で初めて施工されたという歴史があるのだとか。
ん?、あ、あれはガンダム!?。

ガンダムといっても「アムロ行きます!」のアレではなく、「岩(ガン)ダム・カフェ」なんですけど(笑)。
ロック(岩)フィルダムで岩(ガン)ダムとは、私に負けず劣らぬの素晴らしい感性の持ち主がいるらしいな、フッ・・。
「オマエの寒いオヤヂギャグと一緒にするな!」(by 企画した人)
おっと、そういえばみん友の池さんから、ダムカードというのが貰えると聞いたっけな。
なるほど、あそこが案内窓口か。周辺を見学してから受付のオネイサンに貰うとしよう。
大きな国道沿いでアクセスしやすいということに加えて紅葉の時期というのも手伝ってか、駐車場も空きが無いほどの賑わいです。

さすがに国内最大級というだけあって、堤体上の遊歩道もすごく広いですね。
さて、ダムカードを・・。
あれっ、受付が閉まってる?。
・・・。
そうかあのオネイサン、
怪しいオッサンの気配を察知したこのイケメンと間近で接するのが恥ずかしかったに違いない、フフフ。(←バカ)
それはともかく(^^;、まぁいずれまた来た時のお楽しみという事で、先を目指すことに。
さて、このまま国道397号を辿って・・。
ん?、「栗駒焼石ほっとライン」とな。こっちに行ってみるか。
ふむ、入り口付近は中央線の無い細めの道か。
もしや、このまま細い道が続・・
おぉ、なんとも良い道じゃないか~!?。

知らないのもそのはず開通したばかりなのだそうで、国道342号へと至る、適度なアップダウンと緩やかなコーナーが続く景色の良い道路でした。
見晴らしの良い国道397号線も良いけれども、んー走るならこっちかな。
そして走り抜けた先で目に入るのは、「祭畤被災地展望の丘」です。

東日本大震災よりも以前、平成20年6月14日に起きた「岩手・宮城内陸地震」。
マグニチュード7.2 の大地震で、震源はまさに祭畤大橋からほんの少し北の地点だったと言いますから、近隣の揺れの強さは相当なものであったと思われます。
その時に滑落した「祭畤(まつるべ)大橋」は災害遺構として残されており、上の写真の黄色い鉄骨は橋を切り取ったもので、各部に深々と見える傷はその時のものでしょうか・・。
こちらが、現在の祭畤大橋の上から望んだ旧祭畤大橋で、先ほどの展望の丘からも一部をみることができます。

普段見かける橋なども、おおよそ変形したりするようなものには見えませんが、それがすっかり折れ曲がってしまっており、これが現実のものなのか?と思わざるを得ません。
旧祭畤大橋の横には、後世に地震の脅威を伝えるべく見学用の通路が設けられています。

向かっているときは少し離れたところに通路があるのかと思いきや、崩れた道路の真横を歩く形になっていました。
私自身は在りし日の姿を見たことが無いのですが、かつてはなだらかであったはずのアスファルトがすっかり割れて、まるで階段のようになってしまっています。

機械を使って崩すとなれば相当な日数がかかるであろうそれが、一瞬のうちにこのような状態になってしまうのが地震の力であり恐ろしさでしょうか・・。
向こう側に見えるのが現在の祭畤大橋で、中央下に見える小さい鉄骨のアーチが、もっと以前に使われていた祭畤橋のようです。

災害遺構として残された結果ではあるのですが、新旧の3つがこうして並んでいるのは珍しい光景かもしれません。
こちらが、折れ曲がってしまった橋の部分です。

遠くから見たときも思いましたがこうして間近でみると、これが現実のものなのだという受け止めきれないような衝撃がありますね。
東日本大震災の際も災害遺構については賛否両論あり、どちらが正しいと言えるものではありませんが、映像ではなく実際見ることで感じるものというのはやはりあると思います。
秋の赤、冬の白、春夏の緑と、季節ごとに色を変え。

時にはその美しさに感動させられ、時には強大な力や厳しさに畏怖し、それらは常に表裏一体だということを忘れずに、自然と共存していかなくてはならないのだと改めて実感した一日でした。
Posted at 2016/10/22 23:09:54 | |
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