先日、ついに東北も梅雨入り宣言に至ったようですが、なぜかその後のほうが晴れていることが多いような、そんな気がするこのごろ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
いわゆる空梅雨?なのか、これから梅雨らしくなるのか。どちらにしても休日晴れてくれるのはまあ、ありがたいものであります。
さて、先週からヘッド付近のオイル漏れ修理にとりかかりまして、うっかり?HLA(油圧ラッシュアジャスター)のオーバーホールに手を出してしまい、こうなるとどちらがついでなのかという感じで(^^;。

車の部品って、いざ外してみると結構大きいことに驚く場合もありますが、HLA内部のスプリングは逆に「こんな小さいの?」というほどで、ボールペンの中に入っているスプリングより細いほど。
そのスプリングを示しているピックツールの先端と比べて頂けば、サイズ感が伝わるでしょうか。
あ、ピックツールがものすごく大きい訳じゃあ、もちろんありませんよ(笑)。
外したHLAは、抜いた後にエアが噛んでしまったのかもしれませんが、指先で圧をかけて見た際、他のものに比べてフワフワしている感じのものが数個ありました。
恐らくこの辺が打音の原因なのかなと思われますが、洗浄後に再度組み立てたあとは改善したようでしたから、内部の機械的損傷等はとりあえずなさそうかなと。
もっとも、先ほどのようなスプリングは経年によって弱ってきたりするでしょうし、本来は非分解ゆえに各部品を交換するという訳にもいきませんので、今より良くなれば・・という感じですね。
とりあえずHLAは16個すべて組みあがりまして、再利用不可と思われるものが無かったので、まずは一安心。(あくまで、そう思っているだけ・・ですけど(^^;)
当初は、ついでにタイミングベルトを交換して、オイルパン付近のほうはプロに任せようと思っていたのですが・・。

まぁ一旦洗浄して組むとはいえ、漏れるとわかっていて元に戻すのもなあ・・という気も。
しかしオイルパンを剥がすとなれば、直下にあるサブフレームを降ろさなくてはならず、そうなればもちろんエンジンを一旦吊っておかなければなりません。
HLAのオーバーホールを専門店に頼んだと思えば、その分の工賃でエンジンホルダーを買う手もありかなとは考えるものの、このためだけに買うのもなあ・・という気も。
加えてエンジンホルダーを買ったは良いが、作業の途中で挫折する可能性もありますしね。
しかし、経験として作業を行なってみたい気持ちもありますので、こんな手を考えてみました。

名付けて、「THW E・H・S(エンジンハンガーシステム)」。
たんなる2×4材とU字ボルトの組み合わせに見えた、そこのアナタ。
きっと日々の仕事でお疲れなのです、ゆっくり休んでくださいませ。m(_ _)m
ということで、構想
仕事中に考えた一日、製作費1000円ちょっとの力作です(笑)。
一応、吊っておけそうな目途が立った(のか?)ので、いざサブフレームを降ろす準備を。

ブレーキキャリパー、タイロッドエンド、スラビライザー等の足回りの切り離し。
あとはステアリングラック本体とエンジンマウントの切り離し・・という感じですね。
スタビライザーのボルトが固着気味で、ナットをナメてしまったのはナイショ(^^;。
一旦手回しで緩めて・・と思っていましたが、最初からインパクトレンチを使えば良かったかな。
そんな訳で、いつの間にかこっそり買ってあったインパクトレンチなど。

緑色の方はコード式の電動インパクト(ストレート製)で、赤色の方は先日足回りと格闘するために急きょ入手したトネのエアーインパクトです。
コード式の方でもホイールナットは十分緩められますし、取り回し可能なスペースさえあれば、今回のようにトルクが低めで固着気味なボルトなどには結構役に立ちますね。
ちなみに下に敷いているのは100均で買ったクッションマットで、地面に敷いて寝板のように使ったりとか、物を置くのに使ったりしています。つなげて長くも出来ますので、なかなかおススメ。
加えて青いほうはお風呂場の滑り止めマットで、こちらも同様な使い方をしています。
ダンボールですと、液体をこぼしてしまうと拭いてもシミになってしまいますが、こういったものですと耐水性もあるのでなかなかイイ感じですね。
最近良く動画を拝見している、整備士YoutuberのOSHOさんが紹介されていた技でして、プロの実践テクニックは本当に参考になります。
これでサブフレームを降ろす準備はすべて整いました(たぶん)ので、「E・H・S」(笑)のテストを。

ネジの威力というのは凄いものでして、ソケットのみで楽々回すことができます。
これでエンジンが持ち上がっているはずですが・・。
試しにオイルパンに軽く当てておいたパンタジャッキ上部に隙間が出来ていますので、どうやらちゃんと持ち上げられていますね。

さすがに若干角材がしなっているようですが、実際作業する際はミッションをジャッキで支えておきますので、ここにかかる負担は半分くらいになるでしょうから、恐らく問題無いものと思います。
万一落ちたらシャレでは済みませんので、もう一段保険をかけておくつもりではありますが。
サブフレームはこれで受け止める予定です。

これまた手作り感満載ですが(笑)、私が両端に足を乗せて立っても大丈夫でしたので、サブフレームが仮に50kgくらいあったとしても大丈夫でしょう。
さて、明日はいよいよ降ろす作業を・・と思っていますが、このタイミングで給湯器が壊れてしまったようなので(^^;、そっちの対応が先かなあ・・と、何となく前途多難を予想させる雰囲気であります。
<後日追記>
お友達のtさんより、「おとなしく単管を使いなさい」と使用例のページまでご紹介頂きましたので、
「THW E・H・S」は使用前に幻と消えました(^^;。
全面変更した「THW NEW E・H・S(仮称)」が次回ブログにて登場予定です。