RUGBY WORLD CUP 2015。
初戦で過去2大会優勝の南アフリカを破り、大金星を挙げた日本。
第二戦スコットランドを相手に、10―45の大敗を喫してしまいました。
通算成績は1勝1敗の勝ち点4で、得失点差により現時点で3位。
目標に掲げる決勝トーナメントに進出できるのは5チーム中2チーム。
しかし、まだまだ、これから(*´∀`)♪
正念場となる第3戦(日本時間10月3日午後10時半)の相手は、強豪サモアです!
2019年にはラグビーワールドカップが日本で開催。
2016年リオデジャネイロ五輪から正式競技になる「7人制ラグビー」。
「女子7人制ラグビー」も、正式競技として加わります。
もちろん、つづく2020東京五輪でも。
日本のラグビーの歴史が変わる、2015ラグビーワールドカップinイングランドを、じわじわっとリアルタイムで楽しみましょう(*´▽`)*´▽`)*´▽`)ノ
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日本代表エディー・ジョーンズHC スコットランド代表戦の「責任は私」【ラグビー旬な一問一答】
向風見也 | ラグビーライター
2015年9月25日
http://bylines.news.yahoo.co.jp/mukaifumiya/20150925-00049832/
> ――敗因は。
「力が足りなかった。ああいう状況下、力を発揮できなかった。自分も、間違いがありました。セレクションで過ちを犯した。選手のメンタル面を準備させられなかった。これは自分の責任だと思います」
> ――どんな準備を。
「メンタル面で準備をする。ワールドカップで未経験の状況に陥っています。ここまでメディアに注目されるとは夢にも思わなかったでしょう。そこで、選手によっては集中力が途切れた人もいると思う。それをもとに戻すのが私の仕事です。
中3日で試合というなかで戦いきれなかった選手もいますが、そこも自分のミスです。しっかりと正しいセレクションをおこなうのが自分の任務です」
> ――(当方質問)ここまでの2戦を踏まえ、「本大会ではこの選手が頼りになる」と感じた対象は誰ですか。
「昨日の試合を観ればわかります。リーチ(マイケルキャプテン、フランカー)、(同じくフランカーのマイケル・)ブロードハースト。驚くように素晴らしかった。彼らの仕事量は素晴らしいかった。最後まで戦えます。立川(理道、スタンドオフとセンター)と五郎丸(歩副キャプテン、フルバック)も成長しています。この4人がチームの軸です。
7年前にゴロー(五郎丸)はタックルができなかった。選ぶな、とも言われました。ただ、昨日は過去最高のタックルを見せました(前半終了間際、自陣ゴール前で猛攻を防ぐ)。
ワールドカップは選手として委縮するか、成長するかのどちらか。この4人は試合をするごとに成長しています」
> ――今大会、モールもいい。
「スティーブン(ボースヴィックフォワードコーチ)がいい仕事をしています。ただ、レイジーなモールもあった。一貫性を持たないと。昨日、あの結果になったのは一貫性がなかったからです。戦術の継続ができなかったことが、相手に点数をあげてしまった要因です」
> ――予選プールBは混戦模様。
「サモア代表戦では大きなチャレンジが待ち受けています。(笑みを浮かべ)これから殴り合って、ヒートアップして、前進していきます」
> ――それにしても、中3日という試合日程は…。
「それは、テレビ放映のせいです。私はいちコーチです」
体格で劣り、守りきれないからこそ。
日本ラグビーの活路は攻撃にある。
岩渕健輔
2015/09/17
http://number.bunshun.jp/articles/-/824168
>「日本らしい戦い方とは何か?」
このテーマは日本のスポーツ界でよく取り上げられます。エディー・ジョーンズがヘッドコーチに就任して以来、ラグビーの日本代表でも「ジャパン・ウェイ(日本らしい戦い方)」というスローガンが一貫して掲げられてきました。
では「ジャパン・ウェイ」とはいかなるものなのでしょうか?
エディー・ジョーンズの言葉を借りるなら、それはボールをキープし、パスを回し、常に攻撃を仕掛けていく「攻撃的なラグビー」となります。その最たるものが「自陣からでもボールを回し、100メートル走りきって勝つ」というコンセプトです。
> そこには2つの大きな根拠があります。
1つ目は、体格差です。
日本の選手たちが世界で対峙するのは、体格で日本を上回る相手になります。日本代表は選手の肉体改造に取り組んできましたが、相手とがっぷり四つに組んでパワー勝負をするような展開になれば、まず勝ち目はなくなってしまいます。体格差を跳ね返して活路を見出そうとするなら、序盤から常に先手を取って揺さぶりをかけ続け、相手の体力が消耗した後半に勝負をかけるのが効果的になります。
攻撃的なラグビーを目指す2つ目の理由は、体格差の問題以上に根源的です。
簡単に言えば、日本は「守りきれない」からです。
少ない得点を守りきって試合に勝てるほど、日本の守備は堅くありません。ましてやラグビーは、体と体をぶつけ合うコンタクトスポーツ。仮にキックで急場をしのいでも、相手にボールが渡ってしまうのでは、結局は一方的に攻められるだけの展開になりますし、波状攻撃を受け続けていれば、勝機を見出すのは不可能になってしまいます。
このような認識からスタートしているという意味でも、ラグビーの日本代表が掲げている攻撃的なラグビーは、耳あたりのいいキャッチフレーズとは異質のものだといえるでしょう。日本代表は「守りきれない」という極北のリアリズムから出発して、攻撃的なラグビーにたどり着いたのです。
「日本人の一番すごいところはどこだと思う?」
> しかし日本ラグビーには、新たな戦術のトレンドを受け入れ、進化させていく素地がありました。
自分に与えられた役割を全うしようとする意識の強さにかけては、日本人選手は、他のどの国の選手にも劣らないからです。以前エディー・ジョーンズは、私にこんなふうに語ったことがあります。
「イワブチ、日本人の一番すごいところはどこだと思う? それは文句も言わないで、誰よりも一生懸命に練習できるという点なんだよ。オーストラリアでも南アフリカでもイングランドの選手でも、あそこまで練習に打ち込むことは絶対にできない」
エディー・ジョーンズの言葉は、非常に重く響きます。彼はラグビー界の「世界標準」を踏まえたうえで、日本人が拠り所とすべきものを指摘しているからです。
攻撃的なスタイルを習得する条件とは。
> もちろん攻撃的なラグビーを習得するためには、いくつかの条件があります。
まずは
徹底的にフィットネスを鍛えなければなりませんし、
最後の最後には判断力の有無も問われてきます。いかに組織的にプレーしていこうとも、試合中には予想していなかった局面がどうしても出てきます。と同時に、決定的なチャンスを作り出す上では、個の判断力が問われる場面も必ず出てくるからです。
ラグビー日本代表特集 Interview エディー・ジョーンズHC
Spopre(スポプレ)
2015-8-27
http://www.spopre.com/archives/831
JAPAN WAY ~模倣ではない、日本の目指すべき姿~
■監督の掲げるJAPAN WAYとは?
「日本はこれまで、準備やスタイル、戦術といった何から何まで世界のスタイルを模倣してきました。ここからさらに発展するためには『どのように準備をするのか』『どのようにプレーするのか』『どのように考えるのか』ということを、日本独自のやり方で、1から全部作り直していくことが必要となります。それがJAPAN WAYです。世界的にみれば、日本はまだまだリスペクトされているとは言えません。やはり世界からリスペクトされるチーム、誇れるチームにしていきたいですし、日本ラグビーというブランドをつくっていきたいです」
■日本代表の特徴と個性を教えてください。
「選手に関して優れている部分は、素直で、ハードワークを厭わず、規律正しいところですね。逆に必要な要素としては、状況に応じた素早い判断と決断力だと思います。もっと彼らが、自分自身で考えて行動して、決断できるようになってもらいたい。特にW杯の試合では当然、大きなプレッシャーがかかります。そうした緊張の中で、さらに激しさも増し、局面が目まぐるしく変わる中で、選手たち自身がいかに判断し、決断できるか。試合が始まってしまえば、監督は決断も判断もできませんので」
■W杯で初めてラグビーを観る人へ。
「スクラム、ラインアウト、目まぐるしく展開される局面の攻防、トライまでの脈絡をもった、世界でも最も美しく素晴らしいスポーツだと思います。戦術的には予測不可能なことも多く、勝つためにたくさんの方法があります。スクラムの強さを全面に押し出し、試合によってはキックを多用したり…。また、身体的に個性豊かな選手がいるのもラグビーの特徴です。背の高い選手、筋骨隆々の選手、背は160cm台だけど俊敏な選手、カッコいい選手(笑)。そのあたりを観てもらうと楽しめるのではないでしょうか」
■予選でキーになるプレイヤーは?
「一般的に、ラグビーで重要視されるのは、センターラインといわれる15番(フルバック)、10番(スタンドオフ)、9番(スクラムハーフ)、8番(NO.8)、2番(フッカー)です。中でも、15番と10番が鍵になると思っています。15番は五郎丸。信頼の置けるゴールキッカーで得点源のひとつです。10番はいくつかオプションがありますが、ゲームのディレクターとしての役割を求められるポジションです。また、スーパーラグビーへ参戦している堀江やリーチ(マイケル)、田中には、その経験や自信を周囲の選手へ伝えていくことで影響を与えて欲しいし、その義務があると思っています」
五郎丸、お祈りキックの秘密…勝利呼ぶルーチンで開幕2連勝へ
SANSPO.COM
2015.9.22
http://www.iza.ne.jp/kiji/sports/news/150922/spo15092208150001-n1.html
> 身長1メートル85の大型FBとして佐賀工高時代から注目された。U-17(17歳以下)から代表に招かれ、早大時代に19歳で正代表入り。2003年W杯を制したイングランド代表SOジョニー・ウィルキンソンを参考にした、独特の“祈り”風キックスタイルで、早大ではスター選手に君臨した。
> だが、日本代表ではキック、フィールドプレーとも精度を欠きメンバーに定着ができなかった。07年、11年とW杯は選考外。だが、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、55)は可能性を見いだしていた。12年の就任時から「ポテンシャルを持っている。世界トップ級のFBになれる」。15番を託して、経験値を上げさせてきた。
> エディー・ジャパンでは早朝5時から練習を行い、3年前には95キロだった体重も、いまは公称99キロ。実測では100キロにも達している。ラグビー界では10代からスター扱いされてきたが、所属チームの危機が人間としての成長を後押しした。09年にヤマハ発動機がラグビー部の強化を縮小。プロ選手はチームを離れた。年俸1000万円台でプロ契約の五郎丸にも移籍の誘いはあったが
「このままチームを見捨てられない」と一般的なサラリーマンと同じ数百万円(成果報酬は別)での社員契約となって“男気”残留。強化を再開したチームを昨季は初の日本選手権制覇に導き、名実ともに日本一のFBとなった。
> 「あの経験で自分がどんなに周りの人から期待されているかを、本当に知りました」。職場の仲間の後押しを肌で感じるようになった。
アスリートの魂 五郎丸歩 2015年9月16日
早大時代からキッカーとしても名をはせた五郎丸歩選手ですが、自信を得たのはエディージャパンとして活動し始めてから。
当初は好不調の波が激しかったが、荒木香織メンタルコーチ(兵庫県立大准教授)と面談。
「何となくやってきたルーティンを文字に起こし、評価することによって自分のものにした。感覚だけでやっていると、調子が落ちたときに自分を見つめ直せない」。
03年W杯でイングランドを初優勝に導いた名キッカー、ウィルキンソンに影響を受けた、両手を体の前で合わせて体をかがめる独特のルーティン。
彼のキックの成功が勝利のカギを握ることは、間違いありません(*´∀`)♪
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さあ、次の闘いは、10月3日(土)22:30キックオフ サモア戦です。
【ラグビーW杯】日本 正念場「10・3サモア戦」の警戒ポイント
東スポWeb 9月25日(金)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150925-00000002-tospoweb-spo
> サモアとの対戦は日本にとって正念場とも言うべき大一番となる。世界ランキングは日本の11位に対し10位と差はないが、通算対戦成績は3勝11敗と日本は負け越ししている。米国戦のサモア先発陣は両ロックが198センチとスコットランド並みの高さがあり、他のFWも110キロ以上がほとんど。バックス陣も大きいが、展開力もあるだけにパワーだけを警戒すると日本は痛い目に遭いかねない。
伝統的に外国リーグでプレーする選手が多く、サッカー日本代表に例えれば“海外組”が中心を形成する。ベストメンバーが揃うのはW杯などのビッグイベントのみ。日本は昨年、秩父宮で33―14の勝利を収めているが、当時の先発と今W杯の米国戦メンバーはまったく異なり、別のチームと言っていい。かつての名選手・平尾誠二監督で臨んだ1999年のW杯では、大会前の対戦で37―34と勝利しながら、本番では9―43で敗れた苦い経験もある。
サントリー所属のSOトゥシ・ピシら日本のトップリーグ所属選手もおり、日本のラグビーにも通じる。その逆で日本側もサモアの事情には明るいだろう。ピシは米国戦でPG4本を決めて勝利に貢献。WTBケン・ピシとCTBジョージ・ピシは弟で、ピシ3兄弟はサモアの誇るブラザーズだ。まさに強敵のサモアだが日本時間27日に南アと戦うだけにそのダメージも懸念される。中9日で臨める日本はじっくり準備して大一番に臨める。