一週間前に到来してしまったインフルエンザウィルス。
我が家も、いよいよ終息に近づいています。
子供たちの熱は下がりましたが、まだ、咳が少し残っています。
今日、予定されていたスポーツ少年団の遠征も、不参加にさせてもらいました。
卒業式を控えている6年生に、万が一、うつしてしまうようなことがあると大変ですから。
そんなわけで朝早く、選手と保護者の集合場所に私だけ出向き、
ココアとお菓子の差し入れを持参して、みなさんを見送ってきました。
ほっとして、母は、コーヒーで休息。
それまで緑茶かルイボスティしか飲みたくありませんでしたが、ようやく、コーヒーが恋しくなり…。
窓の外から暖かな日差しが漏れてきて、春が近付いていることを感じさせます。
昨日は、外で遊べない子供たちのために、帰国している父親がDVDを借りてきました。
去年飛行機の中で見たそうで、「これは面白いぞ」と、YouTubeの予告や主題歌を何度も見せて、
本人はテーマ曲の鼻歌をしょっちゅう歌っていました。
前にも、予告編を何度か見せられたwとき。
擬人化された表情豊かな動物たちが出てくるだけでもワクワクして、
それぞれの動物のキャラクターが魅力的♪、という印象でした。
さて。 どんな映画だったのでしょうか。
※【ネタバレ】を含みますので、先入観なし、事前の情報なしで映画をご覧になりたい方は、
ここで退席してください。
ズートピア
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の長編CGアニメーション映画。または、その街の名前。
ピクシブ百科事典 より
あらすじ
動物たちの〈楽園〉ズートピアで、ウサギとしての初の警察官になったジュディ。
でも普通、警察官になるのはクマやカバのように、大きくてタフな動物ばかり。
小さなウサギである彼女は半人前扱いで、いつも命じられるのは駐車違反の取り締まり。
しかし落ち込んでいたジュディにも、ついに本格的な捜査に参加するチャンスが到来する!
ただし、事件の解決までに与えられた時間はたったの48時間。
失敗したらクビになり、「よりよい世界を作りたい」という幼い頃からの夢も消えてしまう。
頼みの綱は、事件の手がかりを握る詐欺師のキツネ、ニックだけ。
相棒と呼ぶにはあまりにチグハグな二人は、互いに騙し騙されながら、連続する行方不明事件の捜査を開始する。
だが、その事件の背後にはズートピアを狙う大きな陰謀が隠されていた……。
ズートピア
肉食動物と草食動物が共存する大都会。高度なテクノロジーで構築された文明社会である一方、そこに暮らす動物たちを縛りつけるような偏見やステレオタイプも残っている。
人工樹木による高温多湿の熱帯雨林を形成するレインフォレスト地区、壁のような降雪装置で極地の環境を作り出すツンドラ・タウンと、装置から生じる熱を利用した砂漠のリゾート地であるサハラ・スクエア、ズートピアの中心地であるダウンタウンのサバンナ・セントラルに、高いフェンスで囲われたネズミたちの街であるリトル・ローデンシアからなる複合都市。
現市長が提案したスローガン、「誰でも何にでもなれる」という理念を掲げた夢の楽園だが、このところ肉食動物ばかり行方不明になる連続失踪事件が起こっている。
1.主人公の二人が、とっても魅力的♪
ジュディ・ホップス (声:上戸彩)
「世界をよりよくしたい!」
正義感が強く、常に前向きなウサギの女の子。「世界をよりよくしたい!」と、警察官になる夢を持ち続け、警察学校に入ってからいくつもの困難に遭ってもあきらめないで努力しつづけ、警察学校をトップの成績で卒業。
ウサギ史上初の警察官となり、大都会ズートピアに着任するものの、期待していたような仕事は与えられず、駐車違反の切符を切る仕事しかできず、しゅん…。
そんな時、ひょんなことから出会ったキツネの詐欺師ニック・ワイルドの協力を得て、二人は巨大な街の闇へ挑んでいく。
故郷の町で暮らす両親や他のウサギたちは、農場でニンジンやブルーベリーなど畑仕事に精を出し、危険なこと、新しいことには挑戦しようとしない。
ジュディは、好奇心旺盛で、真面目だけどウィットに富んでいて機転が利いて、臨機応変に軽やかに問題を解決していく。
表情も豊かで、元気な時、集中しているときには耳がピーンと立っていて、自信を喪失したとき、落ち込んでいるときには、耳が垂れている。
意図したことではないけれど、ニックや肉食動物の心を傷つけてしまったときには深く落ち込み、警察官の仕事を辞めて故郷へ帰ってしまうほど、心優しく、潔い。
図々しくも、自分とちょっとだけ重なる性格や行動パターンもあって、可愛くて、いとしくて、たまらないキャラなの♪
ニック・ワイルド
(声:森川智之)
切れ者詐欺師のアカギツネ、ニック。
ジュディと出会った時の見事な詐欺っぷり、稼ぎっぷりには、笑っちゃった。
詐欺師らしく弁が立ち、自信家のように大口を叩くのが特徴。
豊富な情報網を持つ一方、生業のせいで作った敵も多い。
詐欺活動において抜け目はなかったものの、新人警察官ジュディに脱税という弱みを握られ、彼女が追う行方不明事件の捜査に協力することになる。
子どもの頃のある出来事がトラウマとなり、夢も希望も失い、他人を信用できずに生きてきた。
心に傷を抱えながらも、自身に注がれる偏見の眼差しに抗わずに生きる気怠げな姿と、それでも各所で滲み出る生来の優しい性根とのギャップにやられた観客は少なくない、そうな。
全てを諦めてしまった青年の再生、というのもこの物語の一つのテーマ。
映画を見ているうちに、いつのまにか、ニックに、惚れてしまうの♡♡
こ~んなイラストを書いてしまう方のお気持ちが、わかります♪
続編制作熱烈希望!
2.「肉食動物と草食動物の共存」に秘められた、隠されたテーマ
「肉食動物は、草食動物を襲い、食べてしまう怖ろしい動物」
「キツネはずるがしこくて、抜け目ない、怖ろしい肉食動物」
「ウサギはおとなしくてびくびくしていて、大胆なことはできない臆病な草食動物」
「ヒツジは、ライオンに威嚇され脅され、黙って従わなければならない草食動物」
「Mr.ビッグの身体は、大きい」(笑)
この映画は、アメリカで制作されました。
人種のるつぼ、人種や性別で差別されるべきではないと理想を掲げるアメリカと大都会。
黒人の大統領の誕生、白人が建国した国、アメリカ。
「怖ろしい肉食動物」と「おとなしい草食動物」
しかし、人口比は 1 対 9 。
さあ。
本当に力を持つ者は、どちらなのでしょう。
そして、私たちの本当の敵とは、いったい、何なのでしょう。
「怖ろしい肉食動物」が白人で、「おとなしい草食動物」が有色人種なのでしょうか。
「怖ろしい肉食人種の白人」が悪で、
「おとなしい草食動物の有色人種」が善なのでしょうか。
いいえ。ちがいます。
むしろ、力が強いのは「威張っている白人」ではなく、「差別されて虐げられているとされる有色人種」なのであり、
自らを「弱い存在」だと大声で叫び訴えている存在こそが、力を持ち、潜在的に支配する側にまわっているのだとわかってきます。
「偏見」
「ステレオタイプの思い込み」
「一人ひとりはちがうのに、そうだと決めつけている先入観」
それは、誰の心にもある、誰の心にも潜んでいるもの。
なかなか気付かない、気づけない。
自身の凝り固まった世界観や思い入みこそが、本当の「敵」
であることを教えられました。
ズートピアって、スゴい!
可愛い、擬人化された動物の、コミカルなお話しだと思って見ていたら、
今の時代にも蔓延る、私の心の中にも潜む「偏見」や「思い込み」の恐ろしさや愚かさについて
諭されてしまいました。
あっ、動物の特徴をコミカルに表現しているシーンも満載で、大爆笑もたくさんあります!
超スローモーションなナマケモノ、ドーナツ好きなチーター、「命はない!」と叫ぶシロクマ警察学校教官、ヒツジの副市長、身体の○○なMr.、ビッグ(爆)、記憶力抜群のヤク、etc…。
音楽も、ワールドミュージックの要素が満載で世界観が広がり、ワクワクしてきます。
「共生」「多様性の尊重」「自由と平等」現代を象徴するキーワードが叶えた、理想郷「ズートピア」。
果たして、本当に、現代社会は「理想郷」に向かっているのでしょうか。
グローバルな社会、寛容な難民や移民の受け入れ
多様な人種が共に暮らす街
マイノリティの保護、主張を大事にする政策
本当に、それらは正しい選択だったのでしょうか。
それらが叶う社会が、理想郷であり、理想の世界像なのでしょうか。
難民や移民が殺到し、自由や権利を与えた結果は・・・。
我が物顔で街を闊歩され、その国や町の文化や歴史や宗教を尊重せず、
生活習慣やマナーを守らず秩序は乱し、働かないのに生活保護をして守らなければならず、
元から住んでいる住人が我慢したり、迫害されたり、暴行を受けたりしている現状。
チャイナタウンやコリアンタウンがいつの間にかできて、我が物顔で振る舞い、
その国や土地を奪い取っている現実。
その土地で昔から住んでいる人たちが働いたお金に寄生して生活している、移民や難民。
少数意見を大事にしろと権利を叫ぶが、義務は果たさず。
人間の「性善説」だけを信じ、
「偏見」はいけないことだから、誰もが自分たちと同じ思考で行動するものだと「思いこむ」。
その結果は。
今の欧州やアメリカ、東南アジア、そして日本で訪れている悲劇。
自らの甘さから招いていまった、「逆差別」。
そろそろ、気づかないといけません!
確かに、ニックの場合のように、元々持っている優しい気持ちや夢や希望を、
「人々の偏見や思い込み」によって、打ち壊されていしまう人もいます。
「人種」「外見」「学歴」「容姿」「出身地」「出自」「持ち物」などから人を判断せず、
その人の内面や心根をよく知ってから判断すること は、とても大切なことです。
そんな場合は、
「波長が合う」「肌が合う」「以心伝心」など、五感や第六感をフル活用すれば、自然と気付けることも多いです。
話したり書いている言葉だけでなく、実際の声を聞いたり、顔を合わせてみることから、
感じ取れる印象でも、自然にわかりあえることもあります。
しかし、全ての人が、自分と同じ思考や感覚を持っているものだと思いこむと、取り返しがつかないことも起こってしまうのです。
全ての人とは限らないけれど、ある国や地域に生まれ育った人たちは、遺伝子や歴史的に、
相受け入れられない全く違う性格や思考をする人たちも多いことが分かってきました。
「共生」「多様性の尊重」「自由と平等」「グローバリズム」・・・。
これらの言葉の裏側に隠れた怖ろしい思惑。
「真」と「偽」で見分けることは大切だけど、
「得」と「損」で行動すると、大切なことを見誤ってしまう。
「支配する側」と「支配される側」に分けられず、
努力した人が報われる社会へ。
たとえ、金銭的や社会的に報われなくても、わかってくれる人がいてくれればそれでいい。
わかりあえる人たちと希望を持って共に生きていくことこそが、本当の幸せ。
この映画から、私はこんなメッセージを受け取りました。
考え過ぎかもしれないけど、ね♪
Shakira - Try Everything (Official Video)