アンラッキーなことがあったとき。
なんだか凹んでしまっているとき。
体や心が疲れているような気がするとき。
そんなときには、好きなことをして、好きなモノのことを考えているのが一番!
今回の大好きなモノ ♪゜゛
それは、月に二回の特効薬。
爽快な「情動性分泌」を促してくれる、大好きなモノがあるんです。
待ち遠しくて、ワクワクしながらその日を待つ。
(もうすぐ、発売日だ~☆)
そう思うだけで、どんな仕事もがんばれる。
コンビニの本棚にすでに置かれていても横目に見ながら、いつもの小さな本屋さんへ行く。
「いらっしゃーい、今日は寒いね~。360円ね。まいどでーす」
おばちゃんとのいつものやりとりをかわして、それを車の中に持ち込む。
開きたい、読みたい衝動に駆られながら自宅へ向かう。
が、ときどき、・・・ひとつだけ、我慢できずに読んでしまう。
家族のみんなが、今か今かとそれぞれのお気に入りを読むことを待ち望んでいる。
みんなそれぞれ好きなマンガがあるけど、この漫画だけは共通。
全員、一番はじめに読む。
それが、
BLUE GIANT SUPREME

SUPREME とは
(地位・権力など)最高位の、最高権威の、(程度・品質など)最高の、最上の、最優秀の、絶大の、極度の、この上ない、非常な、最後の、至高、崇高
The Supremes / ザ・スプリームス
ダイアナ・ロスのいたモータウン・レーベルのアメリカの黒人系女性ボーカル・グループ。
かつては“シュープリームス”表記。最近は、“ザ・スプリームズ ”。
現在連載中の
『BLUE GIANT SUPREME』の前には、
『BLUE GIANT 』が連載されていました。
ビッグコミック誌で2013年10号から2016年17号まで掲載され、全10巻の単行本が出ています。
その後、
“SUPREME ”がついた
『BLUE GIANT SUPREME』とタイトルを改め、舞台をドイツに移しての続編が、絶賛連載中です。
ナニガイイって?
ドコガスゴイって?
それはもう、言葉で表現したり、文章にして伝えるには自分には語彙が足りなくて野暮で陳腐な気がしてしまうので、読んでもらうのが一番なんですけど。
ビッグコミック誌の巻末にある読者からのメッセージコーナーを読むと、自分と同じように感じている老若男女が日本中にたくさんいることが分かって、嬉しくてたまらないんです。
マンガ大賞2016で、第3位
2017年、第62回「小学館漫画賞」(一般向け部門)
第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞
これらを受賞していることからも、広く多くの人から支持され、評価されていることもわかります。
この素晴らしい作品から、自分と同じように心を震わせ、感動し、爽快感を得ている人が、日本中にたくさんいる、存在していることにシンパシーを感じます。
感性が似ている人たちがたくさんいることに、一体感も感じます。
できれば。
自分自身の目で、ページを繰りながらこの感動と興奮を味わうのが一番!
美味しいものを、自分自身の口と舌と鼻と目で味わうように。
美しい絵画や映画や音楽を、自分自身の目と耳と心で感じるように。
大人気漫画『BLUE GIANT』第一集&公式コンピレーション発売記念!ダイジェスト・ビデオ
『BLUE GIANT SUPREME』の
試し読みもできますが・・・。
『BLUE GIANT』を読んでからの方がいいです。ぜったい。
もしも、この漫画を読んでる方がいらしたら、一緒に語り合いたいです。
一人ひとり、好きなシーンや寄せる想いは違うと思いますが、それも面白い♪
もしも、(読んでみようかな~)と、うっすらと感じたあなた。
ネタバレを知って感動が薄くなってしまうと申し訳ないから、どうか、漫画を読んでからまた、ここを見に来てください。
毎回、悲しいわけでもない、なんでもないシーンでも涙が出てくる不思議な漫画。
何度読んでも、心が揺さぶられて胸アツになる漫画。
主人公と、彼をとりまく人たちの物語に心の琴線が触れまくるのは、わたしたちが持っている日本人のDNAのせいかもしれません。
1.日本を変える男。「自分を信じる」、を教えてくれる男。
主人公の宮本 大(みやもと だい)君。
彼は、私たちにど真ん中をまっすぐ進むことの潔さ、シンプルさ、力強さ、楽しさを教えてくれます。
彼は、めちゃめちゃスゴイ人間なんですが、特別な身体能力や超能力をもっているわけではありません。
信じる道を、ひたすら進む。
少しも、みじんも疑わない。
迷わず、真剣に立ち向かう。
ちょっと迷っても、考えすぎたったと気づく。
うぬぼれではない自信。
過信ではなく、確信。
そう思えるのは、一瞬、その瞬間ごとに、すべてを出しつくしているから。
自分を信じているから、他人も信じられる。
誤解を恐れず、むき出しの自分で対峙する。
いつも、全力。
清々しいほどに。
仙台に生まれ、幼いころに母を亡くし、弟妹想いのやさしい兄とおおらかな父とちょっとわがままな妹と、家族で支えあいながら思いやりのあるまっすぐな男の子に成長していく。
バスケット部に入って頑張っていたけど、引退した3年生の夏。
初めてのライブハウスでのジャズ演奏を見て聴いて、ジャズにうたれる。
それからサックスプレーヤー、それも日本一、世界一のプロプレーヤーになることを目指して、雨の日も雪の日も暑い日も、毎日毎日吹き続ける。
ただ、シンプルに、好きなことに没頭する。
好きなことをやり続ける。
その向こうに何があるのか。
彼の一途で大胆で怖れを知らない行動は、私たちにもその向こう側の世界を見て、疑似体験しているような気持ちにさせてくれます。

高校卒業後に、ジャズをやりたいことを父に告げる。
そのとき、父は・・・。
2.宮本 大。die(英語の「死ぬ」は不吉なので)ではなく、D。
Please call me“D ”.
彼のまっすぐさ、熱さに触れた人たちが、次第に彼に惹かれ、彼の進むべき道を拓き、明りを照らし、運命の扉を開くお手伝いをしていく。
仙台で
犬の散歩をしている人、その飼い犬。
リードを買いに行く楽器店。
町のライブハウス。
ライブハウスの常連。
高校の音楽の先生。

米国留学経験のある飲兵衛だけどほんとはスゴイ、サックス師匠。

背の高い水泳部の同級生の女の子。
ジャズフェスティバルで大に気付いたレーベル会社社員。
東京で
同居させてもらう高校時代の親友。初心者だけどドラムを始める。
4歳からピアノを弾き続けている同い年の天才ピアニスト。
東京の老舗名門ジャズクラブの責任者。
ジャズをあきらめかけているミュージシャン。
ミュンヘンで
彼に惹かれルームシェアや応援を申し出る学生。
彼のソロ演奏を聴いて何かを感じ取る学生たち。
トルコから出稼ぎに来ているタクシー運転手。
ハンブルグで
好きだったジャズの限界を感じていた楽器店主。
誰からも理解されずにいらだっている女性ベーシスト。
音楽レーベル会社の重鎮や評論家たち。
そして、
ベルリンで出会う
ショパンの国から戦いに挑みに来たピアニスト。
フランスからジャズマンとの出会いを求めてやって来たドラマー。
次号は、いよいよ4人でセッション! ← いまココ☆
日本にも世界にも、人種、民族、宗教、イデオロギー、学歴、職業、性別、貧富、いろんな差別や偏見があるように見えているけど、そんなものは関係ないことに気付かされます。
天真爛漫で、裏表がなく、自分が信じることに真っ直ぐな人に訪れる幸運。
まわりの人たちを、もれなく幸せにしてしまう人。
↑ う~ん、誰かに似ている、むかし、どこかで出会ったことがある・・・。
あっ!
花の子ルンルン! (笑)
ご存じない方のために。 ↓
こちらをクリック。
花の子ルンルン - Wikipedia
大君、(ドイツでは“D ”)の行くところに、もれなく幸せが訪れる。
♪幸せをもたらすといわれてる どこかでひっそり咲いて~いる
花~をさが~て 花をさがしています
だれもがみな、心を開き、笑顔になれる。
だれもが、自身の本来のよさや力に気付き、幸せになれる。
もしも。
“D ”のように真っ直ぐで、損得感情なし、偏見や差別なんて思いもつかない、そんなただひたすら自分の信じる道を進む人同士が出会えば、きっとこの日本でも、この世の中でも、素敵な化学変化をおこして、一人ひとりが幸せに、周りの人もみんな幸せに生きることができるかもしれない。
そんな彼に惹かれている人が、ビッグコミックの読者、石塚真一先生のファンに多いとしたら、もっともっと素敵な国に、いい日本になるんじゃないのかなと期待してしまいます。
3.月に二回の爽快な「情動性分泌」。
悲しいから、ではなく、心が突き動かされて涙が出る。
あまりの清々しさ、真心の言動を目の当たりにして、爽やかな涙が出てくる。
石塚真一先生の視点、生き方そのものが、登場人物に反映されていることは間違いないはずです。
BLUE GIANT - あまりに高温なため赤を通りこし、青く光る青色巨星
2014年04月07日
6月21日(土)午後10時~アンコール再放送!【ピアニスト・上原ひろみ × 漫画家・石塚真一】
2014年06月21日
(すごい!)
(やられた!)
そう毎回感じるのは、魅力的なキャラ設定やストーリーだけでなく、さまざまな実験的な展開も。
全く台詞のない、サイレント進行。
主人公目線による、一人称進行。
時間を巻き戻して、読み進むうちに過去に戻っていく展開。
コマの大きさや楽譜の流れで、演奏シーンの臨場感を出したり。
観客の表情を追うことで、エモーショナルな感動を共有できたり。
驚いたのは、この物語の主人公がこの先どうなるのか、成功するのか失敗するのか、初めから明らかにしたエピソード紹介。
宮本 大君についての、彼の周囲、彼と関わりのあった人たちからの数年後のインタビューが単行本に収められています。
誰もが、少しずつ加齢し、変化しています。
初めの数人は連載している本編でも紹介されていたので、大君が世界的なプレーヤーに成長していることは、連載当初から示唆されています。
世界的なジャズプレーヤーになっている彼のことを、登場人物たちが語るのです。
結末はわかっていながら。
わかっているけど。
そこまでの過程でナニがあるのか、誰と出会いどうなっていくのか、ハラハラドキドキの展開で読者をくぎ付けにしながら、成長し成功している明るい未来を予感しながら読めるんです。
変幻自在な時空。
厚みのある時間軸。
なんて斬新、画期的! 楽天的希望的観測で、楽しく安心して読める漫画なのでしょう!
↓ ↓ ↓ その後
それでいながら、それだからこそ、こんな悲劇は予感さえしていなかった!
いや、あまりに順調しすぎて怖いほどだったから、いつもどこかでおびえていたのかもしれない。
安心して、慢心していた読者を裏切る、あんな悲劇が突然やってくるなんて・・・。
漫画を読んでいて、あんなに大声で叫んだことはない。
そんな経験はこの漫画でだけ。
「いや~~~! やめて――――‼」
あまりの私の声の大きさに、隣の部屋で昼寝をしていたばあばが目を覚まし、何事かと心配して声をかけてきたほど。
そのシーンは、・・・・・・・。 10巻。
あまりのショックで、子供たちにも見せたくなくて、ずっとビッグコミックをどこかにしまって行方不明になっていたのが、最近見つかりました。
こんなこと、する?
こんな展開、ありえるの?
もう・・・・・。
とにもかくにも。
素晴らしすぎるのです。 なにもかもが。
キャラクターも、背景も、構図も台詞も、音楽もみんなカッコいい。
毎回、彼と彼を取り巻く人々に出会うのが、楽しみで楽しみでしかたないのです。
楽しみで嬉しいのに、なぜか涙が勝手に出てきてしまうなんて、・・・・・。
なんでもないシーンなのに、泣けるなんて・・・・・。
参っています。 降参です。
BLUE GIANT×ジャズの100枚。スペシャル・ムーヴィー