
一昔前。何だか大雑把な言い方ですがww
アメリカという国は、もっと近くにあった気がする。
テレビのニュースでも、アメリカ国内のどうでもいいニュースやアメリカ政府の動向を頻繁に取り上げて伝えていた気がする。サブリミナル効果だったのかしら。まんまと「プレスコード」に仕掛けられた罠に嵌っていた、能天気な人間でした。
自分がニュースや新しい映画や音楽を積極的に視聴しようとしなくなったことも原因だとは思うのですが、アメリカという国そのものに、魅力を感じなくなり、興味を失ってきました。
オバマ大統領とその奥さんは日本よりも中国・韓国が大事で好きなんだなあ、日本のことを軽んじているのだな、口ばっかりの中身のない男の人は魅力がないなあ、なんて思えてしまうのも、残念なこと。
そうはいっても、かつてアメリカは、眩しいばかりに輝いていたように見えました。明るくて強くて、(建前だけど)全ての人に平等で、正義感にあふれていて、人も車も何もかも大きくて大らかで、頑張る人は報われる、他人の目を気にせずに生き生きと暮らせる、そんなステキな国に見えました。
アメリカ映画とアメリカの音楽が大好きだったからです。
素晴らしい映画や音楽は、今も自分の中で色褪せることはありません。
やっぱりアメリカって、すごい国だったんだな、底力があったんだなと、素直に思わされます。
学生時代、社会人になってからも映画館によく通いました。
県庁所在地にはいくつかの映画館があり、学生時代のバイト帰りや金・土曜日のオールナイトもよく出かけました。
社会人になり実家に戻ってからは、隣の隣の隣の町にあるパチンコ屋さんの二階にあった小さな映画館へ休日によく通い、「奇跡の二本立て」を見ました。
今調べたら、残念ながら昨年、閉館してしまったようです。
普通の映画館では一本でしか見られない映画を、二本上映してくれて、しかも料金も安い!
ありがとう♪○ウント劇場。
私が生涯の中で、もっともたくさん「映画館で観た映画」。
毎週土曜日のオールナイトで二回ずつ、映画館でだけでも10回は見て、その後ビデオでも何度も見た映画は、
『THE UNTOUCHABLES』です。
どうしてこんなに好きだったのかな?
一言で言うと、「
困難を乗り越えて、最後に正義が勝つ」。
自分はこれが好きなんだと思います。
「アンタッチャブル」は独りでではなく、チームで悪に立ち向かう映画でした。
禁酒法時代のアメリカの雰囲気、ロバート・デ・二―ロ演じるアル・カポネの存在感。そこから画面の中に引き込まれます。
野心家で青臭いエリオット・ネス(ケヴィン・コスナー)が、初老の警官ジム・マローン(ショーン・コネリー)と出会い、感化され成長しながら仲間とともに巨悪を撃つ!
キャスト、音楽、美術、ストーリー展開、…何もかも素晴らしい♪
特に、階段で乳母車がスローモーションで落ちながら銃撃戦となる、新米刑事を演じたアンディ・ガルシアがめちゃめちゃカッコいいシーンは、戦艦ポチョムキンを彷彿とさせる名シーン。
(そう言えば、邦画で一番好きな「鎌田行進曲」も階段落ちが出てくる)
大切なもう一人のメンバー、バリバリの簿記係のオスカー・ウォーレス(チャールズ・マーティン・スミス)も、「アメリカン・グラフティ」の好印象そのままに熱演。はじめは頼りなさそうに見えて、いつしか肝の座った闘う男に変容していく様が、グッと来る。
こんなに一人ひとりのキャラが絶妙で一人ひとりが光っていて、しかも、チームとして一丸となって傷つきながらも尊敬し合い、かばい合い、とてつもない巨悪に立ち向かい目的を達成させる一体感、爽快感。
匹敵するのは、「ドカベン」か「キャプテン」か、「スラムダンク」か(笑)
名シーンを思い出すと、また見たくなってしまいます。
もう一本。
1939年の作品なので映画館ではなくビデオでしか見ていませんが、「
困難を乗り越えて、最後に正義が勝つ」、これまた大好きな作品。
『スミス都へ行く』
『スミス都へ行く』は、1939年、コロンビア映画製作によるアメリカ映画です。
政界の陰謀術策によって傀儡議員に祭り上げられた純心直情な青年が、腐敗政治を糾弾するという正義と愛情の美しさを描いたヒューマンドラマ。監督は「美しき哉、人生!」の巨匠フランク・キャプラ。主演は「めまい」などで知られるジェームス・スチュアートほか、クロード・レインズなど。
スミス都へ行く | Movie Walker
<ストーリー>
ある州の上院議員フォーリーが急逝した。焦ったのは同僚のペイン(クロード・レインズ)であり、その黒幕である州財界のテイラー(エドワード・アーノルド)及び州知事のホッパー(ガイ・キビー)たちだった。なぜなら、今彼に死なれたことは、彼等が不正な巨利を貪るべく計画していたダム建設安案を通過させるために大痛手だったからである。直ちに対策が講ぜられ、自分たちに有利な後任議員を指名する必要に迫られ、政界の事情には盲目同然の少年団長ジェフ・スミス(ジェームス・スチュアート)が選ばれた。スミスは首都ワシントンに赴き、美しい女秘書サンダース(ジーン・アーサー)の協力を得て議員生活の第一歩を踏み出すことになった。しかし青二才の身で手練手管の必要な国会に出席する非を悟ったスミスは辞職したくなり、ペインの許に赴いた。スミスは、亡父の親友としてペインを尊敬していたので、彼に宥められて辞職を思い止まった。それに故郷のウイレット河一帯に少年村を建設することは彼の年来の宿望でもあったので、ペインにすすめられるままその議案を起草し提出すべく、サンダースを相手に仕事を始めた。一方、ペインはスミスが少年村を建設するというウイレット河とういうのが、彼等がダム工事用地として政府に売り込もうとしている土地であることに気づき、スミス案を阻止せねばならぬハメになった。そしてペインは彼の除名動議を提出することになった。スミスはこの正義なき議会に失望し、いよいよ辞職を決議するが、サンダースから今こそ国家に必要な人物になるべきだと激励され、翌日の議会に臨んだ。彼は発言を求め、ダム工事にまつわる不正行為を摘発し、事実を明らかにするまでは発言権を譲るまいと演説を続けた。しかしスミスの正論はテイラー一派の策動に遮断されてしまう。スミスは諦めずに猶も正義の獅子吼を続けたが、演説開始以来二十四時間を経て声も途絶えがちとなってしまう。かくしてスミスは、席上でペインを面詰して倒れてしまった。ペインはこの正義の声に自責を感じ、自殺しようとしたが果たせず、遂に議場において一切の真相を告白し、スミス説を承認した。スミスの苦闘はかくて酬いられたのであった。
・・・・・・。
やっぱり、アメリカって凄い国だったんだな。
第二次世界大戦前に、こんな素晴らしい映画をつくっているのだもの。
素直に尊敬し、憧れてしまいます。
アメリカの何が、アメリカにすむ誰(何人)が、世界を自分たちの意のままに操ろうとしているのか、
日本にも影響を及ぼす背後にあるものは何なのか。
明らかになってくるのでしょうか。
いいものはいい。
ダメなものは、ダメ。
先入観にとらわれずにニュートラルな立場で物事を見ることも大切だと、改めて思います。
この次は、ビデオで一番たくさん見た大好きな映画について書こうと思っています。
車がタイムマシンになって、過去や未来へ、・・・そうです!あれです。
Posted at 2014/11/05 06:28:49 | |
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