
「はっぴいえんど」は、1969年から1972年までの期間活動し、わずか3枚のオリジナルアルバムを発表し解散した、日本の伝説のロックバンド。
昨年の12月30日、ちょうど一年前に急逝された大瀧詠一さんの命日に放送された番組が、NHK「名盤ドキュメント③ はっぴいえんど『風街ろまん』」。
じ―――――――――ん。
良かった~。・゚・(つД`)・゚・。
はっぴいえんど、大好きです。
アルバムは2作目の
「風街ろまん」、最高。
中でも、
「風をあつめて」は、大、大、だ――――い好き♪
♪風をあつめて / はっぴいえんど
この美しく、切なく幻想的な歌の世界観の秘密を、少しだけ理解できた気がしました。
自分の子供の頃に体験した世界、空気の匂いをふっと感じる、タイムスリップするような感覚。
あー、日本人でよかった。(私は一世代あとですが)、あの時代に生まれ育ってよかった、そう思える幸せな時間を過ごせたことを、嬉しく思いました。
番組を見逃してしまった「はっぴいえんど」ファンやロックファンの皆さま。
youtubeで見ることもできますので(オンデマンドでも)、是非、ご覧くださいませ♪
NHK「名盤ドキュメント③ はっぴいえんど『風街ろまん』」放送決定
dailymusic
2014/11/12 13:45
今もさん然と輝く歴史的名盤の制作秘話を、制作者や関係者たちが語り、その魅力に迫る「名盤ドキュメント」。昨年12月に井上陽水『氷の世界』、今年9月に佐野元春『VISITORS』を取り上げ、大きな反響を呼んだことは記憶に新しい。
そして今回、同番組で取り上げられるのは、はっぴいえんどの1971年の名作『風街ろまん』。昨年急逝した大瀧詠一を除く、残る3人のメンバー、細野晴臣、松本隆、鈴木茂が一同に介し、『風街ろまん』制作の舞台裏について徹底的に語り尽くす。解散から40年あまり。メンバーたちがテレビ番組で当時のことを語り合うのは初めてのこととなる。
『風街ろまん』は、文語的な日本語の歌詞とアメリカ西海岸のサウンドを融合した「日本語ロックの金字塔」として、その後の日本音楽界に絶大な影響を与えた一枚。今回、レコード会社の倉庫から発掘された8チャンネルのマスターテープをデジタル化して、メンバーの目の前で再生、40年以上の歳月を経て、歌や演奏に込められたこまやかなニュアンスが鮮やかに甦った。
さらに、今も様々なアーティストにカバーされている名曲「風をあつめて」の誕生秘話も公開。名盤アルバム誕生の知られざるドラマを描き出し、日本のロックの原点に迫る。
・・・・・ 以上、転載 了 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

発見された「風街ろまん」のマスターテープ。
♪
メンバーは
細野晴臣(ほその はるおみ 1947年7月9日 – ) - ベース、ヴォーカル、ギター、キーボード
東京都港区白金出身。
大瀧詠一(おおたき えいいち 1948年7月28日 – 2013年12月30日 ) ヴォーカル、ギター
岩手県江刺郡梁川村(現奥州市)出身。
松本隆(まつもと たかし 1949年7月16日 - ) - ドラムス
東京都港区青山出身。
鈴木茂(すずき しげる 1951年12月20日 - ) - ギター、ヴォーカル
東京都世田谷区出身。
wikipedia より引用
バンドの作詞担当だった松本隆が、ダブルミーニングなどの技法を積極的に歌詞に取り入れ、日本語ロックと呼ばれた独特の世界を構築した。松本は後年、ジャックスの楽曲「からっぽの世界」の歌詞に影響を受けたことを公言し、この曲がなければはっぴいえんどはなかったかもしれないという趣旨の発言をしている。大瀧と細野は音楽性を重視していたため、ロックに日本語の歌詞をつけるこの提案に反対した。またサウンド面においてはアメリカのバッファロー・スプリングフィールドや、モビー・グレープに影響された先進的な音であった。メンバーは宮沢賢治に影響を受けており、その世界観が音楽性にも影響しているらしい。
しかし、ブリティッシュロックの人気が絶頂期を迎えつつあった当時の日本において、これらのバンドはほぼ無名であったにも拘らず、このような音楽性を標榜したのは、ブリティッシュロックはアメリカのロックをコピーして生まれたイギリスオリジナルの音楽であるため、日本のロックを作るためにはアメリカのロックをやらなければならないという考えがあったから。はっぴいえんどがとった方向性は後続のバンドに少なからぬ影響を与え、葡萄畑や乱魔堂、センチメンタル・シティ・ロマンスなどの後継者を生んだ。
「風をあつめて」は、2003年のアメリカ映画『ロスト・イン・トランスレーション』と2009年の日本映画『おと・な・り』のほか、漫画『うみべの女の子』でそれぞれ取り上げられた。
遠藤賢司、岡林信康、加川良、高田渡、小坂忠らのバックバンドとしても、コンサートやスタジオ録音などを行っている。
NHK 名盤ドキュメント はっぴいえんど 「風街ろまん」 1/4
NHK 名盤ドキュメント はっぴいえんど 「風街ろまん」 2/4
NHK 名盤ドキュメント はっぴいえんど 「風街ろまん」 3/4
NHK 名盤ドキュメント はっぴいえんど 「風街ろまん」 4/4
♪♪
春。 路地を曲がると不意に香る、沈丁花の香り。田んぼの中のレンゲ畑でつくる花冠。
オタマジャクシを捕まえようとしておっこちる、ドロドロの田んぼの感触。
夏。 川のせせらぎ。麦わら帽子に、竹で作った釣りざお。プールの歓声と塩素の匂い。
汗とカルピスとスイカの香り。虫網で捕まえたホタルの、手のひらから漏れてくる光。
秋。 酔ってしまいそうな金木犀の香り。夕陽の中の赤トンボを何処までも追いかけて。
黄金色に光る稲穂の波と、探検の途中に見つけた甘柿とイチジクの匂い立つ赤色。
冬。 霜柱を踏みしめる音。焚火の中のさつま芋。坂道を駆け下りる自転車と赤いほっぺ。
透き通る夜空にきらめくオリオンの星。いつもより近くに聞こえる電車が走る枕木の音。
今はすっかり変わってしまった故郷の風景は、子供だった頃の自分の目と心に、ちょっとざらついた画素数の低い写真や、カタカタ音のする八㎜フィルムのように焼き付いています。
日本語が奏でる音楽、日本語のロック、日本語だから伝わってくる空気や温度や湿気、香り。
風をあつめられたら、もっともっとスピードをあげて、自転車で大きくジャンプできそうな、
知らない町まで、何処までも走って往って、また夕暮れまでに帰ってこられそうな、
そんな子供の頃の風景が、「風街ろまん」を聴くと、なぜか甦ってくるのです。