King Kong(1976) は、私がはじめて映画館でみた洋画です。
HING KONG(2016)は、先日8月18日放送の「NHKニュース7」で取り上げられた、子どもの貧困のニュース。
ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
子どもの貧困 学生たちみずからが現状訴える
ニュースの中に登場した、高校三年生のうららさん。
<プロフィール>
・「アルバイトで家計を支える母親」と二人暮らし。
・家庭の収入がある一定水準に満たない貧困状態。
・自宅のアパートには冷房はない。首の後ろに保冷剤を当てて凌いでいる。
・貧困だと感じたきっかけは、中学生の時のPCの授業についていけなくて、母親に「1000円ちょっとのキーボード」を買ってもらった時。
・絵が大好きで、デザイン系の仕事に就くのが夢だが、経済的な壁があり、進学をあきらめざるを得ない状況。
「やりたいことあって夢を持っているのに、なんで目指せないんだろう」
神奈川県は、「貧困状態にある子どもへの対策を検討する会議」を設置。
その会議の委員として参加し、スピーチするうららさんを取り上げたニュースです。
<うららさんのスピーチ>
「あなたの当たり前は、当たり前じゃない人がいる」
「お金という現実を目の前にしても諦めさせないでほしい」
「その人の努力に見合ったものが与えられて手にできる、そう云う世界であってほしい」
ニュースを見終わったあと。
う~ん・・・・。
番組のテーマ「子どもの貧困」については素直に向き合えず、女子高生、神奈川県の会議、「ニュース7」で取り扱ったNHKにそれぞれに対して、もやもやとした違和感を感じました。
◆視聴後の感想。 よろず、もやもや。
「貧困状態にある子ども」として県主催の会議の委員となり、実名で顔出ししてスピーチする女子高生。
もしも私だったら、「貧困」であることを告白し窮状を訴えることはできるだろうか。
一生懸命働いて自分を育ててくれている母親の名誉、誇りを傷つけることにならないだろうか。
…「貧困」であることは恥ずかしいことではないけれど、人前で堂々と話すことではないと思う。
頑張ってくれているおかーさんを讃え、感謝し、自分にできることを精一杯やるのみ。以上。
スピーチなんて、何のために、誰のために、何を願って、何を訴えるの?
「アルバイト」で家計を支える彼女のお母さんの収入は、決して多くはないだろう。
だから、生活保護をもらって生活しているのではないかな?
それでもまだまだ足りないということを、アピールしているのかな。
彼女の将来の夢は、デザイン系の仕事。
どうしても、高校卒業した後、進学しなくては出来ないものなのかしら。
「やりたいことがあるのになんで目指せないのか」なんて言ってるけど、そんなことは誰にでもありうる壁。経済的なことだけでなく、身体的なこと、親の反対などの事情もある。
経済的な理由なら、はじめから進学することを考えずに、働きながら夢を目指すことも可能なはず。とても大変なことだとは思うけど。強い意志があれば、きっとできる。
デザイン系の仕事…。
職業に貴賤はないけれど、その仕事は自分のやりたいこと、好きなこと、自己実現のための夢。
奨学金をもらいながら専門学校などに通うこともできるが、その後の返済のことを考えると、アニメやデザイン系の仕事では難しいのでは…。
売れっ子の漫画家やイラストレーターになれるくらいの個性や才能に溢れていれば、奨学金をもらってあとで返済することも可能だと思うが。
返済の必要がない「給付金」型の奨学金もある。
高校時代から学業が優秀で、専門的な特殊に職業に付きたいと思っている人などに開かれている。
各紙新聞配達の奨学金なら、給料や賞与がもらえ、無料の個室などの提供もある。
「あなたの当たり前は、当たり前じゃない人がいる」
「お金という現実を目の前にしても諦めさせないでほしい」
「その人の努力に見合ったものが与えられて手にできる、そう云う世界であってほしい」
立派なスピーチだけど、全く私の心にはひびかない。
高校時代にアルバイトをして家計を助けたり、母親に代わって家事をしていたり、苦労をしているようでもないみたいだし。
「貧困」という言葉は、深刻でその日の食べることにも困っているようなイメージを持っているから、彼女の生活状態が「貧困」とは、とても思えない。
「おにぎりが食べたい」と書き置きして、万年床で人知れず亡くなっていた方のような、絶望と悲しみが付きまとうイメージが私の中の「貧困」という言葉。
申し訳ないけど、親の事情、家庭の経済的な理由で、単に自分のなりたい夢が簡単に叶えられそうにないという不満を「なんちゃって貧困会議」でスピーチしていた感じ。共感できない、
そんな子どもは、一昔前、ふた昔前には当たり前のように存在していたし、そのことで社会や自治体、第三者に不満をぶつけたり、えらそうにスピーチしたりする日本人はいなかった。
もっともっと苦しい経済状態で、家計を助けるために勉強したくても出来ずに働いていたり、働かざるを得なかった苦労人は、たくさんいらした。
経済的に豊かになってから、もう一度勉強したいと学校の門をたたく人も多かった。
さらに、外国での「貧困」は、こんなものではない。
衣住食に事欠き、親もおらず、身体も丈夫ではなく、人としての最低限の生活の保障、権利さえない子どももたくさんいる。幼い頃に命を失くしてしまうことも残念ながら少なくない。
「その人の努力に見合ったものが与えられて手にできる・・・」
確かにおっしゃる通りだけど、あなたはその言葉に見合う努力をしているのかしら?
お金の掛らない方法で進学するために、高校で良い成績を修め、奨学金をもらう準備をしているの?
趣味の延長のような職業ではなく、世の中の役に立つ仕事に就こうとすると、奨学金がもらえたり学費が免除される場合もあるのですよ。
どうしても、イラストやデザインの仕事に付きたかったら、コンクールに応募して広く世の中の目に留まる作品を作ったり、進みたい学校の推薦をいただいたり、奨学金をもらえる様々な団体にアピールすることだってできるんです。
そのくらいの努力は、しているのかしら?
「貧困」に苦しむ子どもの代表として堂々とスピーチできるのはどうしてか、私は知りたいです。
こんな時、私の頭に浮かぶのは、「巨人の星」のあのシーン。
再放送やDVDでは修正されている、何故か放送禁止用語になってしまった「日本一の日雇人夫」。第10話の「日本一の日雇人夫」は、DVDでは「日本一の父 一徹」に改題されているそう…orz
子ども(むしろ、父親自身か?w)の夢を叶えるため、進学させるために、額に汗して働く父親の職業を、高校受験の面接で試験官やPTAの会長などにバカにされても、「俺の父ちゃんは、日本一の日雇い人夫だ」と云い放つ星飛雄馬。進学できることへの感謝の思いで結ばれた絆。

巨人の星 第010話 - Video Dailymotion
かつての日本には
「ボロを着てても心は錦」「武士は食はねど、高楊枝」という矜持がありました。
着ているものは襤褸(ぼろ)でも、心の中は錦を着ているように気高いこと。見た目はみすぼらしく冴えなくても、心は豊かであるということ。人を外見だけで判断してはいけない、ということにも繋がります。
自分の不幸を声高に訴えれば、誰かが助けてくれる?
言った者勝ち?
泣く子は餅を一つ余計にもらえる?
そんな「自分さえよければいい」「クレイマー気質」が、このニュースの女子高生からビンビンに感じ取れたので、視聴後のイヤな気持ち、違和感を感じたのだと思います。
「足るを知る」。
それだけで、「貧困」まではいかない「貧乏」も、明るく楽しみながら乗り越える。
きっと、笑って生活しているうちに、福の神様がやってきて幸せになれる。
私はそう、信じています。
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後追いの詳しい情報をご紹介していただいて、ニュースを見た後の異和感、モヤモヤした気持ちの正体がさらに分かってきました。
「貧困」その1。経済的な理由で望む道に進学できない
「貧困」その2。クーラーがない。1000円のキーボードでPCの練習
その1 のような子どもは、生まれた時代によっては当たり前のように存在していたし、今だってかなり多くの子どもたちが直面していること。
学費の高騰も、原因の一つですね。
でも、甘えている面も、無きにしも非ずでは。
豚児たちには、なりたい仕事、そのために勉強したいことがはっきりしているなら、進学する道もあることを伝えているけれど、みんなが行くから、なんとなく大学に行きたい、そんな理由では進学させるつもりはないことを両親で相談して決めています。
なりたい仕事があれば弟子入りしたり、職人さんを目指すのもよし。
できるだけ学費のかからない学校に進むためには、今のうちから宿題はしっかりやる習慣をつけないといけないし、学校では先生や友達の話をよく聞いて、授業がわからないということがないようにすることだけは心掛けるよう話しています。
自分がなりたくてなりたくてたまらない職業、ましてそれが世の中のためになる仕事、人の役に立つ仕事であれば、親として、こんなに嬉しいことはありません。
自分だけよければいいなんて思う人にならないように育ってくれることを願いながら、子育てしていきたいと思っています。
その2 の「1000円のキーボード」は、ピアノを買ってもらえない子が紙のピアノで練習しているようなイメージ。慎ましくてひたむきで、素晴らしい。
「トランペットがほしくて楽器屋さんのウィンドーに顔をくっつけているニューヨークの黒人の子供の映像」が頭に浮かんで、ちょっと胸熱。
家庭でPCが必要でないなら(スマホがあるのかな)、それでもいいのでは?
少しも恥ずかしいことではないです。
学校で先生にお願いすれば、放課後とかに練習させてもらえるかもしれないし。
クーラーがないのは、今の時代はちょっと厳しいね。
でも、
>「アルバイトで家計を支える母親」と二人暮らし。
ならば、生活保護をもらっていることでしょう。正社員や派遣社員でもなさそうですから。
クーラーも、ローンで返せば月数千円で買えるから、ちょっと節約すれば付けられるはず。
でも。
テレビの画面に映った彼女の部屋の中には、本やらマンガやらいっぱいあるし、
「ホンコマ」「マジコマ」にはとても見えないなあ。
注)私の好きな「既婚女性@2ch掲示板」のスレッド。
カネコマ、ギリコマ、マジコマ、ホンコマ、バカコマと、すみ分けがある。
カネコマ→車家OK・生活費カツカツ~貯金ありまで(自由に使えないお金なら持ってる人)
ギリコマ→家車OK・生活費ギリギリ・貯金あり・税金等の滞納なし・余剰余裕なし
マジコマ→車家OK・生活費ギリギリ・余剰余裕一切なし・貯金ゼロ
ホンコマ→車家NG・生活費ギリギリ・余剰余裕一切なし・貯金ゼロ
バカコマ→年収が低いわけでもないのになんとなくお金に困ってる
【ホンコマ】極貧の奥様67【貯金ゼロ】 [無断転載禁止]©2ch.net
【ホンコマ】極貧の奥様68【貯金ゼロ】 [無断転載禁止]©2ch.net
うららさん、この程度、このくらいの生活で「貧困」などと語ろうものなら、鬼女の皆さんにバッサリと切り捨てられちゃうわよ。
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その後、ネットユーザーによるツイッターのアカウント発掘などから、クーラーもあるし、趣味にかなりのお金を使っていることも調べられて、「貧困」女子高生は捏造ではないか、ニュース7で取り上げるべきニュースだったのか、NHKの報道姿勢が問われているのですよね。
ホワイトコウキさんブログ
俺たちも貧困ww ご参照
個人情報が晒されてしまったことで、「なんちゃって貧困」だったかもしれないことが分かったのは、残念なことです。
「ニュース7」のようなメジャーなニュースで個人情報を扱う場合の留意点も、NHKは配慮すべきですし、ネットユーザーも自制心を持たなくてはいけません。
「子どもの貧困」が、深刻な経済的な貧しさである場合もあるでしょう。
その時には、衣食住に困ることがない、最低限の支援は必要だと思います。
子どもに対して直接働きかける前に、その親に対する教育や支援の方がより大切なのかもしれません。
人によって感じ方が違うことによる
「相対的な貧困」である場合は、ないものねだりだったり、となりの芝生が青く感じる心理から来ているものなら、時代的な風潮である場合もあります。深刻な貧困とは違い、気の持ちよう、考え方で自らを貧困ととらえている人も、多いのではないでしょうか。
戦後70年の間に、GHQの「3S政策」などにより愚民化してしまい、克己心をなくし、恥の概念もおかしくなってしまった私たち日本人。
尊敬すべき皇室の中でさえも、自らを「かわいそうな私たち」「不自由なぼくたち」と認識し、不満ばかり発しているご家族もいらっしゃるのは残念なことです。
今あるものを有難く感じ、感謝の気持ちをもって生活することで、心の中の「貧困」はずいぶん減るのではないでしょうか。
「子どもの貧困」について取り組んでいる国や地方自治体、NPOなど、政治家、公務員や職員の皆さんも、この問題をきっかけに、本当にお金をかけてやるべきことは何か、
何ちゃって貧困で義務を果たさず権利だけを声高に主張している個人や団体はいないのか、
検証しながら、本当に困っている人を支援していただきたいと思います。
NHKの番組作りの姿勢にも、問題点はなかったのか、真摯に向き合って反省し、視聴者に本当に伝えるべき番組とはなにか、よく考えて制作してほしいです。
NHKの職員の給与は、ずいぶん手厚いと云われています。
新庁舎の建設も、とてつもないお金をかけて計画されています。
テレビと言うメディアの持つ影響力の大きさを自覚して、番組を視聴した人が、誇りある日本人、節度ある日本人となりうる番組作りをすることを切望します。
★追記★
もやもや、違和感のもう一つの「元」が思い当たりました。
そうか~、そうだった。
超弩級「貧乏」の女子高生のといえば・・・、あのコ♪
南城エリカちゃん!
うららちゃんと、エリカちゃん。
どっちもマンガの登場人物みたいな名前ですが、大きく違っていたんです!
(顔も、スタイルも、性格も!)
「貧乏女子高生」といえば、エリカちゃん。 エリカちゃんなのよ♪
江口寿史「爆笑ディナーショー」
私の大大大好きなお宝マンガ本(A4サイズ大判ハードカバー カラーページ多数! )
アマゾン カスタマーレビュー
すべて4ページで終わる超短編を集めたギャグマンガ本。何度も何度も手を入れて描き直したらしく、完成度は異常に高い。そしてとにかく笑える、笑える、笑える。
こういうギャグマンガのおもしろさを文章で表現するのはとてもとても難しい作業なのである。理屈だてて説明するのは、ちょっとぼくの力量では無理な感じだし、そもそもギャグマンガのおもしろさをそうやって伝えるのは、なんかピント外れで邪道のような気もするのである。だからこーやって伝えることにする:
ぎゃはははははは!!! とにかく笑えるんだ! おかしいんだ! 下品で下劣で最低なんだけどサイコーなんだ!!
それにしても、いまはハードカバーのやつは取り扱いがなくて、この文庫版しか売ってないようだけれど、これはすごく残念。江口寿史のマンガの価値には、絵のうまさの占める割合がけっこうでかい。絵のうまさがギャグのパワーを増幅してる、というか、絵のうまさそれ自体がギャグになっているのだ。だから、こういう文庫版にして縮小サイズになってしまうと、その価値がだいぶ目減りしてしまう。できればハードカバーのでかいやつで読んでもらいたいなと思うし、それが手にはいるように、出版社や本屋さんが努力してくれたらうれしいなと思う。
そういえば、ある雑誌編集者の女性がこんなことを言っていました:「江口寿史とリリー・フランキー(この人もすごいのだ)はとにかく遅筆で原稿を落としてばかりいて、それでも許してもらえるのは天才だからなのよ。ふつうだったらあれはホサレてる」これで少しはおもしろさが伝わるでしょうか。
・・・・・・・・・・・・以上、アマゾンより 一部引用しました。
それでは、ご紹介します。読みにくくて、ごめんなさいね。
「南城エリカ物語」
南城エリカは 世界で一番不幸な娘だ!
母親は植物人間 父親は宇宙人(しかも寝たきり) 家は
超弩級の 貧乏!
二人の幼い弟妹をかかえて エリカは
今日も働く働く!
新聞配達!
牛乳配達!
「アンナミラーズ」でのバイト!
「パブ・プレイボーイ」でのバイト!
毎日必死に生きている!
授業なんて聞いてらんなくて
当然だ!
それでも年頃の女のコだから身だしなみはいつもキチンとしていたいから
お風呂にはちゃんと毎日入るんだ
髪の毛だって 毎日洗ってる
洗濯だって当然だ
一枚しかない下着は特に清潔にしておきたい (みんな同じセッケン)
南城えりか16歳
不幸の星を背負った女!
んでも
かわいい娘の渡る世間に 鬼はいない!