
安倍総理大臣は日本時間の18日朝、訪問先のニューヨーク市内でトランプ次期大統領とおよそ1時間半にわたって会談しました。
安倍総理大臣は記者団に対し、信頼関係を築いていけると確信の持てる会談だったという認識を示したうえで、双方の都合のよいときに改めて会談することで一致したことを明らかにしました。
■安倍晋三首相
「2人で本当にゆっくりと、じっくりと、胸襟を開いて率直な話ができた。大変温かい雰囲気の中で会談を行うことができた。ともに信頼関係を築いていくことができると確信の持てる会談だった」
「同盟は信頼がなければ機能しない。私はトランプ次期大統領は信頼できる指導者であると確信した」
「さまざまな課題について話をしたが、まだトランプ次期大統領は正式に大統領に就任していない。そして、今回は非公式の会談であることから、中身をお話するのは差し控えさせていただきたい」
「2人の都合のいいときに、再び会って、さらにより広い範囲について、より深くお話をしようということで一致した」
■トランプ次期大統領
「安倍首相が私の自宅を訪れてくれた」
「素晴らしい友好関係を始めることができてうれしい」
■麻生副総理
「会談の時間が予定より延びトランプ氏が会談の場所のトランプタワーの下まで見送ったと聞いているが、それだけ2人の波長が合い、うまくいったということだと思う」
「日米関係は、日本にとって基軸であり、アメリカにとっても太平洋国家を目指す以上、重要なものになってくるという認識は共和党に近い人はたいがい持っている。その意味で、2人の個人的な関係ができあがって、その後、政策の議論になると思うので、流れとしてはいいことだと思う」
■菅官房長官
「トランプ氏の当選後、世界の首脳の中で一番初めに対面形式の会談を行ったもので、安倍総理大臣から、さまざまな課題に対して基本的な考え方を示し、大統領就任後、双方の都合のよい時期に会って、さらに議論を深めていくことで一致した」
「選挙中の報道しか承知していないが、今回の会談は極めて温かい、リラックスした雰囲気の中で行われて、これから信頼関係を作ることができるという会談だったということは聞いている」
■稲田防衛相
「当初の予定は45分だったところが1時間40分におよぶ会談だったとも聞いている。日米同盟は大変、重要な関係で、安倍総理大臣とトランプ次期大統領が予定時間を大幅に延長して率直な話ができたことは、信頼関係を築いていく、よい1歩になったのではないかと思う」
■外務省幹部
「今回の会談の大きな目的は、トランプ次期大統領に会って信頼関係を築くということだったので、信頼関係を築くことができ、成功に終わった。今回の会談で、安倍総理大臣の考えは伝えたので、個別の具体的政策については、引き続き両国で協議していくことになる」
■経済同友会代表幹事
「世界で一番最初に会談したのは大きな収穫で安倍総理大臣が成功裏に終わらせたのは日本にとっていいことだ。今までの歴史を見ても選挙で言ったことと大統領になってから行うことはかなり変節しており、トランプ氏も状況しだいで過去にこだわらず変えられるタイプではないかと期待している」
■民進党・蓮舫代表
「首相は(大統領選後)トランプ氏と最初に会った先進国のトップなので、率直に評価はする」
「首相は会談後、『信頼できる指導者だと確信した』と発言された。何をもって信頼できるのか。ぜひ詳しく説明してほしい」
「今国会で無理やり審議を進めている環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について確認はしたのか。駐留米軍の経費の問題など、わが国の国益にかかる話はどこまで主張し、どういう返事があったのか。非公式会談ではあるが、首相は説明する義務がある」
■民進党・安住氏
「世界で最初に会うということが、本当に正しい外交姿勢かどうか極めて疑問だ。どういう対日政策をとるかなどを見極めるべきで、すぐ飛んでいくのは、『朝貢外交』ではないか。私は評価しない」
■中国メディア
「安倍、トランプに“拝謁”して何を得るのか」
「アジア太平洋地域の問題で日米の相違は大きく、覆い隠せない」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いい写真だと思います。
素敵な笑顔ヽ(・∀・)人(・∀・)ノ
マスコミが使う写真は、ヒステリックでエキセントリックなトランプ氏の表情ばかりだったので、
ジェントルマンのお二人の穏やかな表情に、ホッとしました。
それにしても、トランプタワー、トランプさんの自宅、すごいです!
「不動産王」の異名を持ち、米経済誌「フォーブス」によると純資産は約37億ドル(約3799億円)。
大統領選の資金も自前で調達。
大統領報酬の40万ドル(約4300万円)は受け取らず、法的な規定から形式上1ドルだけ受け取ることを明らかにしています。
オバマ氏と会談した際は、神妙な面持ちで「あなたを尊敬している」「難しい問題を含むさまざまな状況を話し合った」と話し、来年1月の新政権発足に向けて連携することで一致、がっちり握手を交わし、今後も協議を重ねることを「楽しみにしている」と語ったそうです。
講演会で荒稼ぎしたり、中国をはじめ外国の要人とお金儲けのビジネスの話を私用メールでかわし、莫大な資産をスイスに預けていると噂されているクリントン氏が大統領に相応しいかどうか、アメリカの有権者は難しい選択ながら、賢明だったと思います。
新しい米国大統領の誕生により、世界に蔓延している悪しき慣習や秩序も、大きく変化しつつあるのではないかと感じています。
私利私欲、金儲け、権力のための政治。
一部の支配層の富と権力の独占。
グローバリズムの正体。
自国の歴史や文化に誇りを持ち、どんな国を目指すのか。
自国の産業を発展させ、自国の労働者を守る。
難民や違法移民を出す国に対して、当該国が責任をもって対処する。
為替を違法に操作し、安価な製品で世界の市場を荒らす中国に対する措置。
利己主義、覇権主義ではない新しい世界の秩序の構築。
本当の「プライド」を持つ政治家同士が、自国の誇りをかけて「信頼」を結ぶ。
安倍総理大臣が世界各国を巡り、各国の指導者から「信頼」され、日本との友好関係を結んでいる成果が、大きく花開いています。
インドのモディ首相に続き、ロシアのプーチン大統領の来日も、楽しみです。
