
息子の友達の母「ワカサギ、食べる?」
「たべる、たべる、ありがと~♪」
近所のおばあさん「くり、食べる~?」
「よろこんで、いただきま~す!」
主人の姉「ミズのコブ、食べる?」
「わ~い! ばあば、よろこびます!」
いよいよ、10月に入りましたね。
このところ雨が続いているので、まだ稲刈りができません。
天気が回復して、お日さまと風がすっかり濡れた稲を乾かすまでは、「待て」です。
先日、県内の農産物を売っているイベントで、「ミズの実っこ」という山菜を買いました。
春先からの熊出没で、山菜をとるのも大変だとおっしゃっていました。
私が秋田に来てはじめて食べた山菜はいろいろありますが、
中でも、「ミズ」という山菜はよく食べます。
春は、葉の根元の赤みを帯びた茎を食べます。
①茹でて
②皮をむいて
③棒でたたいてつぶして
④山椒と味噌で味付け
ねばねばとしているモノがおいしいとされ、その状態を「ねっぱる」と言います。
すりこぎやミキサー、フードカッターを使っても、ねっぱりません。
ひたすら、こん棒(すりこぎ)で叩きます。
ものすごい大きな音がでるから、アパートでは作ることができませんでした。
白いご飯の上に、味をつけたトロトロのミズをかけて食べます。
山椒の風味とほのかな苦みが爽やかな、初夏ならではの味です。
「ミズ」は秋になると、茎に3~5㎝間隔でならんだ実を食べます。
①茹でて
②出汁・醤油に漬けて
③そのまま食べる
または薬味や鰹節、細かく切ったキュウリや茗荷、食用菊と和える
我が家では、春のミズはばあばがまだ元気な頃によく作ってくれましたが、秋の実は自宅で作って食べることはありませんでした。
毎年、お義姉さんが、味をつけてすぐに食べられるようにした「ミズの実っこ」を持ってきてくれるのを、ありがたくいただいていました。
気になっていたので先日イベントで、ミズを採ってきて販売していたおばさまに聞いてみました。
「ミズの実っこって、昔から食べられていたのですか?」
「それがね~。昔は、コブのところに虫がいるといわれていて食べなかったんだよ。
でも、食べてみたらあんまり美味しくて、迷信だってわかって、みんな食べるようになったの」
それで、我が家のなぞも解けました。
ミズの茎の根元は昔からみんな食べていたからじいじもばあばも大好きでよく作って食べけど、実っこは自分たちで作って食べない秘密が。
5mmほどの紫がかかった赤い実は、茹でるとさーっと緑色に変色します。
茎も、同じ色に変わります。
うちは、固いものは食べられないばあばのために、少し柔らかく塩ゆでしてから味をつけます。
ジップロックに、地元の醤油と創味のつゆ(出汁醤油ならなんでもOK)を入れて冷蔵庫でなじませます。
ばあばには、さっと茹でた食用菊を和えて。
子供たちには、鰹節を混ぜて、ご飯のお供に。
普段はあまり、「何が食べたい」とリクエストしないばあばですが、ミズの実を食べてから、
「おいしかったな~」「まだあるかな?」と言うほど、気に入ったようです。
100グラムほどで150~200円くらいかな?
かなりお高い山菜で、しかも、スーパーなどには売っていません。
イベントはしばらく先の開催だし、どこで買えばいいのかお義姉さんに聞くと、一緒に市場に連れて行ってくれて、ばあばのために一式、材料を購入してもらっちゃいました。
お料理上手のお義姉さんから作り方のコツも詳しく教わり、冷蔵庫に入れて毎日ばあばが食べられるように作り置きしました。
そして、ばあばが毎食少しずつ食べていたミズの実っこが、そろそろなくなりかけた時。
ミズの葉っぱをいただいたのです!
春のミズは、茎だけ売っていることが多いのですが、秋のミズは葉っぱまで・・・?
よく見ると、葉っぱのなかに実っこが見えます!
なんと、実(コブ)は、葉っぱの根元についていたのです! 知らなかった~‼
今まで、売っている状態の茎に並んだ実しか見たことがなかったから、どんなふうに実がつくのか初めて見ました。
息子たちに手伝ってもらって、葉っぱの先の茎を折り、実の先に生えている葉っぱを落とします。
こんなふうに、売っている状態の実(コブ)になりました。
むしった葉っぱも、とっておきます。
そして、茎も。
実っこは、長い茎は短くして食べやすい長さにして、塩ゆでしてから水にさらし、すぐに味付けします。
秋田の人は、「味道楽」という出汁醤油をよく使うそうですが、私にはちょっと甘くて・・・。
昔から実家で使っていた「創味のつゆ」と、嫁ぎ先で代々使っている地元の醤油を混ぜて使います。
そして、葉っぱは天ぷらに。
茎は、皮をむいてからよく茹でて、おひたしにします。
マヨネーズとミズの実っこの出汁醤油をかけて・・・。
昨夜はさらに、息子の友達の家からいただいた八郎湖で獲れた「ワカサギ」で、唐揚げと天ぷらを。
さっと洗って水切りしたワカサギを、小麦粉と片栗粉、カレー粉にまぶして唐揚げに。
天ぷら粉を炭酸水で溶いた衣につけて、外はサクッと中はふんわり天ぷらに。
醤油とみりんと鰹節で天つゆもつくって。
秋の旬の味覚。
山菜「ミズ」のおひたしと天ぷら、実っこの醤油漬け。
ワカサギのカレー風味唐揚げと天ぷらの出来上がり!
あに( *´艸`) 「地元の獲れたてのモノって、美味しいね~♪」
おとうと((*´∀`)) 「家計にも、やさしいメニューだね~!」
ばあば( ^,_ゝ^) 「ミズの実っこがおいしいね~♪」 ← いろいろ作っても、やっぱりソレなのねw
近所のおばあさんにいただいた栗は、冷凍してから茹でるともっと甘くなるので、いま、冷凍庫で眠っています。
水に浸けておいてから圧力なべで煮て、カラ煎りして香ばしくしてからおやつにいただくつもりです。
これまた、いただきものの梨、ぶどう、プルーンもいただきま~す!
どれも、みずみずしくて甘くて、とってもおいしいで~す♪
もうすぐ収穫する新米と一緒に、季節の味覚、旬の食材を食べるのが楽しみです!