ネコ、すごい。
ネコ、たくましい。
ネコとヒト、何が同じで、どこがちがう?
今月の『ダーウィンが来た!』は、11月12日・19日(日)2週連続ネコ大特集です。
昨年のネコ特集を家族で見ていましたが、
「ねこ、かわいい~」
「ねこ、飼いたい~」
と目がハートマークな豚児たちとは違い、私と主人は、爆笑と感心することしかり。
島のメス猫が、私の行動そのものだったからです。
そうか~。そうなんだ。
不思議とすんなり受け入れられたこと。
大好きなふるさとを後にして、気候も違う遠いところに嫁に来た自分の行動に、納得。
動物のもつ本能、DNAの働きはすごいモノだと関心しながら、
でもこれって、人間にもそなわっているものではないのかしら? と自然に思えました。
あれから一年。
今年もまた、二週間にわたってネコの大特集を組むのだそうです。
先日、たまたま点けていたNHK『ごごナマ』に動物写真家、岩合光昭氏が登場。
番宣をしながら、おそるべき新たな研究結果を、ポロリさらりとお話ししちゃったのです。
※ それについては、一番最後にちょっとだけ紹介します。
今度の番組、はたして、豚児たちに見せて大丈夫か?
ネコかわいい、で済むのかい?
子孫を残すための驚きの秘密は、知ってしまってもいいのかな?
人間だって、動物。
動物の生きる目的『種の保存』『子孫をのこす』ための仕組みや記憶は、遺伝子に残っているはず。
さてさて。
「少子高齢化社会」
「未婚者増加」
「離婚増加」
ヒトが社会で生活していくうえで、
自分や周囲の人、社会全体がよりよく生きるために、
私たちはどうすることがいいのか。
動物、生き物の本能の仕組みを知ることは、倫理的に生きることと相反しないはず。
ヒトは、人間は、日本人は、私は、どうやって生きればいいのか、考える機会になりそうです。
【NHKダーウィンが来た!】「潜入!秘密のネコワールド」~岩合光昭の世界ネコ歩きと初コラボ!~Twitter反応・まとめ 2016年11月23日
より、前半、まるっと転載させていただきます。
「潜入!秘密のネコワールド」
NHKダーウィンが来た! 2016年11月20日
第1章 父親は誰だ? ネコの恋♥衝撃の大発見!
九州本土から船で20分。玄海灘に浮かぶ相島(あいのしま)です。島の周囲は8km程、この小さな島に世界中から猫好きがやって来ます。
猫の正式な種名は「イエネコ」。島には100匹程います。
ほとんどは飼い主のいない野良ネコです。
中には飼い猫も少し交っています。
猫たちの暮らしぶりを覗いてみましょう。島は漁業を生業をする人が多く、猫が頼りにしてきたのは漁のおこぼれです。売り物にならない魚が大切な食料です。時には、こ~んな大物のおすそわけも!
そんな猫たちにはライバルがいます。トビです!
視線の先には猫。トビにとってもおこぼれの魚は貴重な食料。猫が目を離した一瞬の隙に魚をかすめ取りました!手強いトビ、島で生きていく以上競争は避けられません。
勝手気ままに暮らすようにみえる猫たち。お互いの関係はというと・・・?食べ物を得られる場所を中心に、グループを作りある程度決まったメンバーで暮らしています。
おや?喧嘩がはじまりました。同じグループのオス同士です。顔を突き合わせ、太い声で鳴き合っています。これは、オス同士の「鳴き合い」という戦いです。全身の毛を逆立て、カラダを大きく見せて威嚇。声の大きさや回数を競います。
こちらでも2匹のオスが鳴き合っています。鳴き続ける右のオスはこの辺りで最も強いクロモ、年齢は8歳。百戦錬磨のつわものです!
左の若いオスは声が出せなくなってきました。相手に勢いがなくなったと見るや、クロモはたたみ掛けるように声を張り上げます!クロモの圧勝です。オスたちはこうした鳴き合いを繰り返し、グループ内での順位を決めるのです。
冬から春にかけて猫たちにとって一番大切な恋の季節がやってきます。
真っ白い猫が現れました!島の人から「ミュウ」と呼ばれる8歳のメスです。
周りにはオスがいーっぱい!あのクロモの姿も。み~んなミュウに求愛中!その数なんと8匹!ミュウは島一番のモテメスなんです。
周りをオスに囲まれたミュウ。オスたちに気づかれないようにそぉ~っと歩き出します。しかし、オスはぞろぞろと後を着いてきます。
ミュウをただ追いかけているように見えるオスたち。実は、決めておいた順位がここで生きてきます。オスの位置にご注目!メスに最も近いのはクロモ、二番目はマルモ、三番目はオレンジです。これは、求愛の輪と呼ばれ強いオス程メスの近くに陣どり求愛が出来る仕組みになっています。だからオスは順位を争っていたのです!
クロモがしびれを切らし急接近! すると、逆に逃げられてしまいました。
まんまとオスたちを撒いたミュウ。1匹になると「ミャウミャウ」と声を上げはじめました。
答えたのは飼い猫のシンノスケです。求愛の輪に加わっていなかった余所者です。シンノスケが現れると、ミュウは先導するかのように歩き出しました。先程までのつれない態度とは大違いです。
そして、寝転がってシンノスケを誘います。余所者であるシンノスケと結ばれました。それにしてもミュウは何故、余所者を選んだのでしょうか?
この不思議な行動に注目した研究者の山根明弘さんです。相島で200匹以上の猫を調べ、DNA鑑定で血縁関係を明らかにしました。
その結果は世界中の研究者を驚かせるものでした!生まれてきた子供の父親はメスの近くで求愛の輪をつくるオスより、余所者であることのほうがなんと2倍以上も多かったのです!
なぜこのような行動をとったのか、
山根さん「どうしてもグループ内では血縁度が高くなってしまうので、遺伝的多様性を上げる動物的な本能からの行動なのかなと思います。」
第2章子どもを守れ!母親たちの秘策
福岡県の相島に春がやって来ました。猫たちの恋の季節が終わりを迎えます。このじき、メスのカラダを見てみるとふっくらしたお腹。赤ちゃんがいるのです。妊娠期間はおよそ2か月。
モテメスミュウの近くにもう1匹白い猫がいます。ミュウの娘で「ユキ」といいます。お母さん譲りの白い毛並みです。ユキもこの春、初めて赤ちゃんを身ごもりました。
生まれて間もない赤ちゃんは、手のひらに乗る程の小ささでまだ目も開いていません。春の七草にちなんで、「ナズナ」と名付けられました。
子育てはメスだけで行われます。物置や床下など姿を隠せる狭い場所がよく利用されます。
ユキが何かに気づきました。オスです!ユキがすかさず威嚇!今度も凄い迫力です!自分よりもはるかに大きなオスに全く怯むことなく追い詰めていきます。
一体なぜこれほど徹底してオスを追い払うのでしょうか?その理由は別の親子で明らかになりました。
生まれて4日目の赤ちゃんと母親の三毛猫です。母親が食事のため子供たちから離れた時のこと・・・。
1匹のオスが子供たちのいる場所に忍び込みました。すると、小さな悲鳴が聞こえてきました。慌てて中を確認すると子供が殺されていました。
犯人は繁殖に失敗した「あぶれオス」です。子供の命を奪うことでメスを再び発情させ、自分の子孫を残そうとしたのです。
母親が必死にオスを追い払う訳、それは大切な我が子を守るためでした。
我が子をなんとか無事に育てたい。そんな母親たちの秘策を目撃しました。
生後2か月になったナズナと母親のユキ。
奥にもう1匹います。ユキの妹のコガネです。
コガネも遅れて2匹の子供を産みました。そして、ユキと一緒に暮らし始めたのです。そこに入って来たのはナズナ。おばさんのコガネにすっかり甘えています。コガネのほうも姪っ子をやさしく受け止めます。
一方ユキは、外で見張り番です。コガネが授乳する間、ユキがオスを見張っているのです。2匹で子育てすればそれぞれの役割に専念できます。このように血縁関係にある母親同士が協力して子育てを行うことを「共同保育」といいます。
共同保育は人の側で密集して暮らすイエネコだからこそ可能な子育ての知恵だと考えられています。母親たちが力を合わせることで、天敵や危険なオスから我が子を守るのです。
「ダーウィンが来た!×岩合光昭の世界ネコ歩き」初コラボ!
日本を代表する動物写真家の岩合光昭さん、野生動物の撮影を40年以上に渡って、世界各地の動物たちの知られざる姿を見つめています。
そんな岩合さんの目に猫と重なる動物がいるといいます。それは百獣の王ライオンです!
岩合「これは僕のお気に入りの一枚なの。ライオンとネコ、どちらもあくびをしている所ですね。口の開き方、キバがよく見えますね。そしてどちらも笑っているように見えるのが不思議です。」
中でも、岩合さんが注目したのは猫もライオンもメスがリードする恋の駆け引き。
岩合「力はオスのほうが強いのですが、恋の駆け引きは別なんです。つまりメス次第なんですね。メスが許してくれないとオスは何も出来ない」
猫とライオン、暮らす環境はまったく違うのにこんなにも共通点があるって不思議ですね!
掲載元:http://cgi2.nhk.or.jp/darwin/broadcasting/detail.cgi?p=p481
『ダーウィンが来た!』は、11月12日・19日(日)の放送を楽しみに見る方は、ハイ!ここまで。
この先は、のぞかないでね (*・∀-)☆゚ バイバーイ!
もしかすると、世の男性、おとうさんたちは、ちょっとショックかしら?
ショックに弱い方は、この先は見ないでくださいね ☆(-∀・*) はい、さようなら~!
