
☆これまでのお話は、
こちらと
こちらをごらんください☆
前編、中編とくれば、後編へ続くもの。
ここからは、免許を取ってからこれまでの車生活について、端的にまとめなくてはならない、そう思うと、とっちらかった文章しか書けない筆力のない自分は、続編を書くのを放置してしまい、日々の気になることに関心を向けてしまった。
・・・やってしまった。現実逃避である。いつだって、やるべきことを先にできない自分。
昔から、何の進歩もない。
こんな駄文、続きなんて書かなくても誰も気にしないだろうし、・・・。でも。
さあ、どうなるのかは、書いてみないと分からない。
『成らぬは人の為さぬなりけり』とおっしゃった米沢藩主、上杉鷹山様のお膝元で、自動車免許取得を目指している場面に戻ろう。
☆山形県の思い出☆
・お米が旨い!なんだ東北、お米、本気で美味しいじゃん!
・野菜が旨い!肉が旨い!魚も旨い!水も旨い!空気も旨い!
・西洋梨(ラ・フランス)って、ちょっと柔らかくなってから食べるんだ。ちょー旨い!
・青ジソドレッシングなんてあるんだ(at ペンション)。旨い!ボトルで買って帰ろう。
・お米が美味しいから、マイ塩辛を冷蔵庫にキープさせてもらって食べた。旨い!ヤバイ食べ過ぎ!
・なんだ、なんなんだ、この大規模すぎるイベント「
芋煮会」。人大杉。芋煮、ちょー旨い!!
・山形弁、なんだか面白いぞ。終わるころには、イントネーション、マスターしてきた!
・同部屋の東京から来たライダーのお姉さん。寝る前にもウォークマン聴いてるけど、結構な音量で歌ってるから、Boowy(真ん中、串刺し)一枚フルコーラス。本人だけ気付いてなくて、毎晩爆笑して眠れなかったよ。
・信号機が、縦に並んでる?そっか、雪が降っても見やすいようになんだね。
・高速道路がない。練習できなかったけど、まっ、大丈夫だね。
・腹心の友。なぜそんなに笑う。えっ?車に乗って、まずクーラーをつけるのはおかしい?安全点検?クーラーダメ、それならば窓を全解放、教習車でそこに肘を載せて運転してるのはおかしい?
だって、父親はいつもそうやって運転してたから。もうちょっと、緊張感を持てと? はいはい。
・卒験。友Aよ、なぜ落ちる。ディズニーは寄らずにみんなで帰るから、あと二日、がんばれ!
無事に仮免許を取得。地元の免許センターで合格。
晴れて、山形の楽しい思い出とともに、普通一種運転免許証を手にすることができた。
翌年、我が大学のメインストリートに山形の教習所の先生方が勧誘に来ていたが、あんなによくしゃべる先生たちが妙に無口だったのが悲しかった。方言は、素晴らしい日本の文化です!
さて。
免許がとれたあかつきには、まずは、自宅から最寄りの駅までスクーターに乗って通うことにした。
この頃のスクーター(HONDA、Dio)は、あの坂道を登り切る馬力があった。流石に、女子大生がスーパーカブにまたがるのはどうかと危惧したが、流石は日本製バイク。よかった。
そして、大学の授業や課題も増える二年生から、いよいよ、下宿をさせてもらうことになった。
12畳一間フローリングのアパート。夢の一人暮らしの、は・じ・ま・り♡
今度は、アパートから大学までスクーターで通う。
念願のお車購入資金を稼ぐために、せっせとアルバイトに精を出した。
☆アルバイト一覧☆
・家庭教師
・割烹料理店 ←はじめは着物着用。着丈が短くつんつるてん気味なので途中から着なくてもよいことに(涙)
・地元スポーツ新聞の週末スポーツイベントの取材、写真撮影、記事執筆、校正 ←これは一番長く、3年間続けたバイト。Canonイオスで写真を撮るのが楽しかった。少年団活動が主な取材先で、インタビューしたりするうち子供たちと仲良くなった。野球やサッカーなどのスポーツ新聞独特の言い回しは、実家で日刊スポーツを読んでいたから、なんとなくわかり役立った。サッカー、ミニバス、テニス、ソフトボール、剣道は経験していたから、ルールはわかった。
・スポーツクラブ(フィットネス)のインストラクター ←修行しながら、二年間継続。お兄様お姉様、おじ様おば様との会話のスキルを磨いた。趣味や素敵なところを見つけて、質問する、褒める。空き時間にアスレチックやスイミングができて健康になった。
・焼き肉店ウェイトレス ←憧れのバイトだった。まかないご飯が半端なく美味しかった。
・交通量調査
・バスの中の広告調査
・コンサートの楽屋のお世話 ←キヨシロー様に会えた。バクチク様の楽屋からヘアスプレーがパルサンのように燻って来てワロタ。
・地元新聞タウン誌、グルメ雑誌の取材、記事執筆 ←県内のレストランを回り、写真を撮り、取材、記事をかく。写真を撮った後食べさせてもらえて、嬉しかった。「美味しい」を言葉で表現するのは、難しいと実感。
・地元リクルート誌の写真モデル
・会計事務所、コピー取り、事務手伝い
・裁判所、被告の似顔絵描き
・地元テレビ局主催小中学生海上研修グァムサイパンの旅、大学生講師 ←洋上テレビ○小屋、まだやってますか?
・海外ミュージシャン来日コンサートの警備。 ←スティービー・ワンダーとちゃっかり握手した。ボンジョビ様も。
・プロ野球パリーグオールスター戦(シーズン終了後)のスタッフ・警備 ←野茂さんの熱烈ファンで、当時結婚するつもりでいた(勝手に)。その翌日、結婚発表(涙)
・・・きっと他にもいろいろやっているけど、失念しているものも多々あり。
とにかく、47万円(なぜか刷り込まれていた)ためれば、車に乗れると信じていた。
その他諸経費がかかることなど、当時は知る由もなかった・・・。
そんな、アルバイトに学業に邁進する日々、私は、ある車と運命の出会いを果たす。
すわっ! ←古い。 それは!
パトカー。
日産R30スカイライン!
この出会いについては、
こちらをごらんください。
私は、この車に乗ろうと決心した。
もちろん、新車でなんて買えない。
中古車の雑誌を生まれて初めて購入し、中古車センターもスクーターで回った。
スカイラインは、お尻が大好き。まあるいテールランプ。
できれば、フロントはきゅっと締まっている「鉄仮面」がいい。
色は、ブラックか、赤黒ツートン。
RSターボ、なんてもっとカッコいいけど、エンジンとか性能のこととかよく分からないから、取りあえず、あのカッコいいボディに乗りたい。
スカイラインよりひとまわり小さい「ラングレー」も可愛いけど、やっぱりスカイラインがいい。
もう、乗ると決めたら、あとはバイトで稼ぐだけ。
夕方からも、夜からも、バイトをいれて頑張った。
そして。
ふふっ。あともう少しで買えそう♪
・・・というところで、実家に帰省して(スクーターでのんびり1時間半)、自分で貯めたお金で車を購入することを告げる。
父。猛烈に反対。
なぜ?
「事故に遭ったら死ぬから」
それはそうだ。死んでしまうこともある。だから、気をつけて乗るよ。
「ダメだ。そんな変な車だと(!)ぶつかったら死んでしまう」
じゃあ、どんな車なら死なないの?
いや~な予感がした。
実はその時、父は代々乗り継いだ日産「セドリック」から、フォルクスワーゲン「ジェッタ」に乗り換えていた。
弟が、学区を超えて公立高校で野球をするために転校した時にお世話になった方がヤ○セにお勤めで、その縁で車を購入していた。
白いジェッタ。なんだか、サニーのようにも見えて(失敬)、父が乗るにはちょっと違和感。
「おれは、そろそろ、他の車に乗ろうかと思う」
ふ~ん。
まっ、私は自分の稼いだお金で買うのだから、父にとやかく言われる筋合いはないと思っていた。
甘かった・・・。
「ちょっと、帰って来い」
実家に呼ばれて帰省すると、そこには車のカタログが。
『VW「ゴルフⅡ」』
「どの色にするか、決めろ」
へっw(゚△゚)w
「ぶつかっても死なない車に乗れ。俺が買ってやる」
「いらない。自分で乗りたい車に乗るから、買ってくれなくても大丈夫!」
「国産車は、鉄板が薄くて、自分で事故しなくても、ぶつけられても死ぬんだ」
なんという、むりむりな飛躍。
「この車じゃないと、車に乗ることは許さない。同じ町に住む○○(弟)の世話も頼みたいし」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・orz
こうして、私は「バカ娘」「ドラ娘」のステッカーを貼った、「ぶつかっても死なないゴルフⅡ」に載せていただくことになった。
さようなら、スカイライン。
あなたに乗りたかったんだよ~。
車に乗れることは、とっても嬉しかったが、どうしても素直に喜べなかった。
親に買ってもらった車を運転するのは、恥ずかしかった。
友達はみんな、
「そんなこと気にしないで、乗ればいいじゃん。ドライブいこうよ」
と言った。
私は、新車の車を手に入れた代わりに、とても大切なものを失ってしまった気がしていた。
自分で乗る車は、自分で買いたかった。
あー、乗りたかったわ。スカイライン。
山下達郎さんの♪ターナーの汽罐車 に載せて、もっとカッコいいスカイラインが発売されているわ。
しかし、いつまでも後ろ向きでいても仕方ない。
折角、素敵な車に乗れるチャンスだから、ゴルフⅡちゃんを大事に乗って、可愛がろう!
もう、他の車が欲しいなんて言ったら、罰が当たる。
私は、浮気はしない女よ(笑)♪
ゴルフって、すごく、いい車なんだね。
エンジンの音が好きだなあ。
ハンドルを握った感じが、しっかりとしっくりとくる。
ちょっと飛ばしたい時には、アクセル踏むとググーッとスピードが出る感じがする。
後ろにもスピーカーがあると、もっといい音で音楽が聴けそう。
よーし、BOSE、つけちゃおう♪
そうして、私と「ゴルちゃん」との蜜月が始まった・・・。
※楽しいカーライフについては、いつかまた、番外編で。
♪♪♪
今、私が乗っている車は、ゴルフⅣワゴンです。
前のゴルフⅡが壊れるまで乗ろうと思っていましたが、12年目に思いがけない出来事が起こったのです。
それは、地元ラジオ局から流れてきた懸賞のお知らせでした。
『フォルクスワーゲン新車購入資金50万円プレゼントキャンペーン!』
えっ?50万円も出してくれるの?
もしも当たったら、VWの新車が安く買えるの?
ゴルちゃん、そろそろ乗り換えてもいいかな? まだ走れそうだけど。
もうちょっと、荷物も積める車もいいなって思っていたんだ。
カリブとかレガシーとか、便利そう。ゴルフにワゴンタイプもあるのね。
ビートルもかわいいなあ。限定色のきれいなペールグリーンがある。 ・・・荷物は積めないけど。
ダメでもともと。応募してみようっと。
「もしもし。こちら○-MIXですが、
あなたが当選しました! 」
ま、まさかΣ(*★UvO*)艸!!
六星占術の「達成」の年の「達成」の月に(笑)、見事に当選!!
しかし、……ここで私の一生の運を使い果たすことになることは、この時は知る由もなかった…。
そして、当選した2日後、横断歩道で手をあげて渡る小学生を停止して待っている時。
なんと、後ろから脇見運転をしていた車に追突され、ゴルちゃんはあえなく廃車に。
普通なら下取りも出ない年季の入った車だったが、保険のおかげで25万円もの下取り価格が。
そして、ディーラーさんも値引きしてくれて、さらに、展示してる車でも構わないと言ったけど、「あなたにばっかり安く売るわけにはいかない」と言われ、海の向こうから新車が届くのを待つことに。
こうして、私が乗る二代目の車、ゴルフワゴンとも、運命の出会いを果たしたのでした。
現在の走行距離は、もうすぐ133,333㎞。
ちょっと、いや、かなりガタが来ていますが、もうちょっと乗りたいな。
大好きな車とわたしのお付き合いは、きっとこれからも、まだまだ続きます。