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青と緑の稜線のブログ一覧

2017年03月04日 イイね!

10年ぶりの「学習指導要領」改訂について

10年ぶりの「学習指導要領」改訂について前回にひきつづき、「学習指導要領」について書いています。

文字ばかりで味気ない長文ですから、最後まで読んでくれる方は皆無ではないかしら(笑)
それでも、どうして世間に馴染みのない「学校教育の基準」についてばかり書くのか。


それは、『日本を取り戻す』 『日本を立て直す』 ために、一番大切なことが「教育」であると思うからです。「教育」といっても、「学校教育」「家庭教育」「生涯教育」などいろいろありますが、これからの日本、次世代を生きる子供たちに、正しい歴史観や自国に誇りが持てる教育を、全国どこに住んでいても等しく、十分に行うことができるのは、やはり「学校教育」の場であると思うからです。

家庭で教わらない、地域で教わらない、社会で学べない、テレビなどのマスコミは偏向報道する・・・。
そんな劣悪な社会環境の中でも、国が、子供たちに身につけさせたい知識や技能、力をしっかりと見極めて、先生方からきちんと学ぶことができる学校教育は、日本を立て直すことにつながる最も大切で、唯一の道だと信じています。


10年に一度の改訂の時期。


どんな目標で、どんな内容で学ぶのか、興味がわかないはずがありません(^-^*)

この祖国日本で、日本人らしい日本人が先人の文化や精神を引き継いでいけるために、自分にできることの一つが、「真っ当な日本人」に子供たちを育てていくことだと思っています。

今は、学校教育に関してPTAの一人として、地域のボランティアとして関わることしかありませんが、パブリックコメントも実施されているので、よいことはよい、よくないことは改めるよう、声を上げていきたいと思っています。



http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000878&Mode=0




「学習指導要領」とは何か



全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省では、学校教育法等に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めています。これを『学習指導要領』といいます。

小学校や中学校、さらに幼稚園や高等学校、特別支援学校は、国(文部科学省)がほぼ10年ごとに改定する『学習指導要領』によって決められた教科ごとの目標や大まかな学習内容を、定められた授業時数の中で計画を立て、授業を行っています。

私は教職を離れて10年以上経ち、現役の教員でもないのですが、日本の未来を担う次世代の子供たちにとって、本当に大切で必要不可欠な学習内容となっているのか、自虐史観、戦後レジームから脱却できる真っ当な目標を定めているのか、興味を持ちながら文科省のHPでも公表されている小学校の素案を全て読んでみました。

≪印象に残った改訂ポイント≫

△ 英語教育の拡充(3~6年生で年間35単位時間ずつ増)

○ 小学校でもプログラミング教育が始まる

◎ 都道府県名に用いる漢字(20字)を4年生で覚える

◎ 防災教育や海洋、国土教育の改善・充実
  (竹島、尖閣諸島を「我が国固有の領土」として初めて明記)

▲ 「鎖国」を「幕府の対外政策」、「聖徳太子」を「聖徳太子(厩戸王)」(中学では「厩戸王(聖徳太子)」)とするなど、歴史的事象の表記を学術研究の進展に対応して整理

○ 算数では、代表値(平均値・最頻値・中央値)を小6に移行

○ 音楽では、和楽器を含む、我が国や郷土の音楽の学習を充実

○ 体育では、投能力の低下傾向に対応した指導を図る

○ 小学校の学級活動内容に「キャリア形成と自己実現」を新設

◎ 幼稚園・保育所・認定こども園から「国旗」「国歌」に「親しむ」



私見ですが、授業時数や学習内容が増えて子供たちも先生方も大変になるとは思いますが、今回、全ての子供に見につけさせたい学習内容として新たに明記されていることは、社会科の「鎖国」「聖徳太子」を消すことと、英語教育の時数を増やすこと以外は、概ね賛成です。


「ゆとり教育」で学習内容を減らしすぎてしまったこと反省から、内容を減らさず、授業時数を増やしていくことになるようです。自ら考える力、表現する力をつけようとした「ゆとり教育」は、悪い点ばかりでもなかったと思うのですが、受験の制度が大きく変わらないこともあり、失敗であったかのように言われます。詰め込みだけではなく、大切な「生きる力」をつけてほしいと願って子供たちと日々過ごしていましたが、その時代に学校教育に関わっていた人間の一人として、「ゆとり教育」「ゆとり」と言われてしまう若い人たちに、申し訳ない思いもします。

子供たちの週の授業時数が増えると、放課後の自由な時間が、また少なくなります。
学校によっては、朝の活動などに振り分けることで、授業時数を増やさないところもあるようです。

放課後に、学校や校庭で自由に遊んでから帰宅することは、大阪の池田小学校襲撃事件から、日本中の小学校でできなくなってしまいました。
放課後に、近所で友達同士で遊んだり、自然の中で遊ぶ機会が減ってしまっている小学生にとっては、家でゲームをしているくらいなら、学校で勉強する時間が増えることは、むしろ、よいことなのかしら。外遊びが好きな我が子たちには、遊ぶ時間がある方がいいのですが・・・。


それにしても、子供たちにとっては学習内容が増えて、身につけさせたい力も増えて、パワーUPしていくことは有難いことかもしれませんが、先生方は大丈夫なのかしら。

授業のことだけでなく、いじめや子供同士のトラブルや保護者との対応などに追われ、各種委員会の分掌も減ることはなく増え続け、新しく英語教育やプログラミング教育も始まり…、疲弊してしまわないか心配です。
能力があり、やる気に満ちて研修を重ねて力をつけていく先生はさらに能力を伸ばしていく一方、教え方に難があったり子供の理解に乏しい先生との差も、ますます開く一方ではないかしら。


教員の数を増やしたり、英語やプログラミングの授業では専門の講師の方に来てもらったり、モンスターペアレントへの対応や学習障害を持つ児童の対応にはソーシャルワーカーのお手伝いをお願いするなど、先生の負担を減らす必要があります。
もっともっと、国や県は教育に予算を投じてほしいものです。

そして、親も学校や先生にお任せするだけでなく、協力できることはどんどんするべきです。
文句ばかり言って何もしない親を見て育つ子は、親と同じような生き方しかできないはずです。
さらに、団塊の世代など、退職したり引退して、自由に使える時間や能力を持っている高齢者の方に、積極的に協力してもらうことも大切だと思います。子供たちが地域の中で、もっといろいろな方と接することができれば、地域の歴史や行事などを継承していくことにもつながります。




ここからは、今朝のNHK『週刊ニュース深読み』を見て感じたことや、専門家の方のブログをご紹介しようと思います。

2017年03月04日放送
ニッポンの未来は? 子どもの"学び"が変わる

2月14日、国は新しい学習指導要領案を公表。グローバル化や"AI時代"の到来に備え、子どもたちの主体性や対話を重視した学びによる「質の向上」が掲げられています。 一方で小学校での英語の教科化など、「学ぶ量の増加」も打ち出されており、現場の先生たちからは「忙しすぎて準備が出来ない」「本当に上手くいくのか」という不安の声も。学校現場にはどんな影響があるのか?これからの時代、どんな教育が必要なのか?深読みします。

http://www.nhk.or.jp/fukayomi/maru/2017/170304.html



時代の変化とともに、「子供たちにつけたい力」はますます増えていく。



しかし、その力をつけさせるための創意工夫は、各学校に任されている!

失敗を恐れずに新しい取り組みをしている学校は、校長先生が柔軟性を持っている。
「今まで通り」に無難にしていることがよいと思う教員も多いのは、事実。



子供たちが、勉強することが楽しいと思える授業づくりを。
学力テストの結果はよくても、学ぶことの楽しさを味わっている子は少ない?!

「受験」のための暗記や、詰込み型の画一的な勉強はつまらないはず。
学ぶことの楽しさを、学校の授業で味わえたら、一生の宝になりますね。



教育に、もっと予算をかけてください。
大人も、子供たちの教育にもっと関心をもちたいものですね。

ちなみに、ワースト1は、ハンガリーだそうです。



横浜市のある中学校では、技術科の授業で、近郊の「掃除機で有名な大手家電メーカーのエンジニアを講師として招き、「学校生活をよりよくする商品開発」を考え、プレゼンも行ったそうです。
企業の方も、社会貢献できることと、自分たちの仕事が誇りに思えてモチベーションが上がり、子供たちにとってもさまざまな生きる力をつける学習ができたそうです。


齋藤孝先生は、受験の仕組みをもっと変えていくことも大切。そして、「物理」など、学校教育の場でしか学ばない学問は、選択制などにせず、みんなが学ぶことも大切だとおっしゃっていました。


子供たちにつけたい力、身につけてほしい力はたくさんありますが、親や大人はどうなのでしょう。果たして、このままでいいのかしら・・・。






続いて。
「学習指導要領」改訂について、「中の人」が書いたわかりやすいブログの紹介をします。


赤池 まさあき2017年02月16日 18:54「戦後最大の改革」10年ぶりの学習指導要領改訂 パブリックコメント募集中
2017年02月16日
赤池 まさあき氏

参・自民/文教科学委員会委員長


2月14日(火)に、10年ぶりに改訂される学習指導要領の素案が公表され、パブリックコメント(国民の意見募集)が始まっています。

学習指導要領とは、幼小中高の教育内容や方法等を規定し、学校において法的な拘束力を持ち、文部科学大臣が決定し告示するもので、10年に1度改訂されます。この要領は、教科書の中核となり、教師がこれにそって教えることになり、教育自体を決める大変重要なものです。

10年前の改訂の時も、改正された教育基本法を踏まえた内容となるべく力を入れさせて頂きました。今回の改訂では、その方向性をさらに進化・深化するための「戦後最大の改革」と言ってもいいほどの改訂内容になっていると思います。

幼稚園・保育所・認定こうども園から「国旗」「国歌」に「親しむ」

具体的に言うと、国旗国歌教育について、前回平成20年改訂で「入学式、卒業式では国歌を歌えるよう指導する」と明記しました。ところが、幼稚園学習指導要領では「国旗に親しむ」としかなく、「国歌」の記載がありませんでした。幼稚園だけでなく、保育園、認定こども園も同様でした。そのため、当然のことなのですが、小学校の入学式では、新入生は国歌を歌うことができませんでした。そこで、今回の改訂では、伝統と文化を尊重する視点から、正月や節句などの我が国の伝統的な行事、国歌、唱歌、わらべうたや我が国の伝統的な遊びに親しむことを初めて明記しました。幼稚園でも「国歌」に親しむようにしたのです。幼稚園学習指導要領が変わると、保育園や認定こども園も、同様に変わることになります。

これに対して、一部マスコミや勢力は国歌斉唱を幼稚園とともに保育園まで押しつけるのかと反発しています。かつての世代にとっては、国歌は相撲の歌、今の子供はサッカーの歌になっています。幼少時から国歌「君が代」を学ぶことは、当然のことだと思います。

共同「保育所でも国旗国歌、厚労省 新指針公表、押し付け懸念も」2月14日

https://this.kiji.is/204175374750924802?c=39546741839462401

毎日「厚労省 保育所 3歳以上に国旗や国歌の文言」2月14日

http://mainichi.jp/articles/20170215/k00/00m/040/138000c

東京「保育所でも国旗国歌 18年度から新指針案 「押し付け」懸念」2月15日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201702/CK2017021502000118.html

マスコミの報道に対して、菅官房長官は記者会見で「「小学校教育に円滑な接続を図る点から、ごく自然なことだ」「(幼稚園と保育所で)教育内容の整合性を図るべきだと指摘されている。懸念は当たらない」と述べています。至極ごもっともの発言です。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS15H42_V10C17A2000000/

今回の改訂は、平成30年の学習指導要領であり、平成29年2月14日(火)に公表されて、幅広く国民から意見(パブリック・コメント)が、ファックスや電子メール、郵便で3月15日(水)まで募集されています。ぜひ多くの方々の意見を、お寄せ頂ければと存じます。

文部科学省 幼稚園、小中学校の学習指導要領については

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000878&Mode=0

厚生労働省 保育所の保育指針については

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495160408&Mode=0

内閣府 認定こども園の教育・保育要領については

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=095170130&Mode=0

なお、特別の教科「道徳」は、2年前に既に先行して告示済であり、今回は対象外です。

●平成30年学習指導要領 改訂案における要点

今回の改訂の特色は、今までの教育内容の説明だけでなく、子供たちが主体的能動的に学ぶことができるように教育方法と、そしてその根底である意欲、人間性につながることを意識したものとなっています。

今回の改訂の特色は、以下10点にまとめました。

⑴【教育の基本の明確化】

平成20年の学習指導要領改訂において、平成18年に全面改正された新しい教育基本法に基づき、豊かな心をもち、伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する未来を拓く主体性ある日本人を育成するという教育の基本が規定。



今回の改訂案においては、前回の要領を堅持するとともに、さらに

○新たに「前文」を設け、教育基本法第2条に定める教育の目標(「豊かな情操や道徳心」「自主及び自律の精神」、「公共の精神」、「我が国と郷土を愛する」など)を明記(小・中学校)、

体験活動などを通じた生命の有限性や自然の大切さの自覚、挑戦心や他者と協力する力の育成の重要性を明記(小・中学校総則)。


⑵【脱「ゆとり教育」の堅持】

平成20年の学習指導要領改訂において、例えば、小学校の算数・理科はそれぞれ16%中学校数学は22%、理科は33%授業時数を増加させ、「ゆとり教育」で削減されていたイオンや遺伝の規則性、二次方程式の解の公式などが復活。



今回の改訂案においても、この脱「ゆとり教育」を堅持し、理数教育など教科の内容を減らすことなく、子供達の確かな学力を確実に定着。


⑶【国語教育の重視】

平成20年の学習指導要領改訂においては、「交ぜ書き」をなくし我が国の漢字文化をしっかりと受け継ぐとともに、国語を中心にすべての教科で言語活動を充実し思考力を育成。



他方、この10年間の家庭環境や情報環境の激変のなかで、子供達の語彙力や文章を読み取る力に格差が生じているのも事実。そのため、今回の改訂案においては、

○すべての学習の基本である確かな語彙の習得や文章を読み取る力の育成を国語教育の「知識」として明確に位置づけ、重視(小・中学校国語)、

○「交ぜ書き」を止め、振り仮名付きで子供達に多くの漢字に接するだけではなく、国語とともに他の教科の学習と関連付けて漢字を指導し、確実に定着(小学校国語)。


⑷【英語教育の充実とともに、国語と我が国の文化のよさを実感する教育】

平成20年の学習指導要領改訂において、小学校高学年に「外国語活動」を導入し、中学校における英語教育との円滑な接続を図ったことにより、子供達の英語に対する興味や関心は向上。



今回の改訂案においては、子供達に高校卒業までに英検準2級から2級程度の英語力を確実に定着させるために、小学校中学年で「外国語活動」、高学年で「外国語科」を導入することにより、外国語や外国の文化のみならず、国語や我が国の文化についても併せて理解を深めるようにすること。


⑸【我が国の主権や防衛に関する教育の充実】

平成20年の学習指導要領改訂においては、我が国の防衛と安全についての正しい理解を持つ教育(中学校社会科)などを充実。



今回の改訂案においては、子供達が、日本人としてのアイデンティティを持って次代を切り拓くための国家・社会の形成者としての資質・能力をはぐくむため、さらに

○我が国の固有の領土について北方領土、竹島及び尖閣諸島を初めて明記し、子供達が正しい知識と認識を持つように指導を徹底(小・中学校社会科)、

自然災害から人々を守る自衛隊の活動を明記し、指導を充実(小学校社会科)、

○中学校社会科の教科目標に「国民主権を担う公民として、自国を愛し、その平和と繁栄を図ること」を明記(中学校社会科)。


⑹【我が国の歴史や社会に関する正しい理解】

平成20年の学習指導要領改訂においては、「ゆとり教育」で削減されていた縄文時代や宗教のおこりなどを復活(小・中学校社会科)し、指導を充実。大和朝廷、大化の改新、元寇、明治維新、大日本国憲法の発布、条約改正、戦後の復興など先人の努力を子供達がしっかり理解するとともに、歴史の学習のなかで天皇についての理解と敬愛の念を深めることを重視



今回の改訂案においても、このような指導の充実をさらに徹底するとともに、イデオロギーに基づいた偏った指導を排除するため、多様な見解のある事柄、未確定な事柄を取り上げる場合には、特定の事柄を強調し過ぎたり、一面的な見解を配慮なく取り上げたりして偏った取り扱いにならないなどの指導上の配慮事項を明記(小・中学校社会科)。


⑺【海洋立国として海洋教育の充実】

平成20年の学習指導要領では、中学校社会科に「海洋に囲まれた日本の国土の特色を理解させる」ことが、明記されるようになりました。



今回の改訂案においても、このような指導の充実をさらに徹底するとともに、さらに、

海洋に囲まれた多数の島からなる国土の構成などに着目すること、貿易や運輸は、原材料の確保や製品の販売などにおいて、工業生産を支える重要な役割を果たしていることを理解することが、小学校社会科で初めて明記されました。

〇日本の地域構成の特色を、周辺の海洋の広がりや国土を構成する島々の位置などに着目して多面的・多角的に考察し、表現すること(中学校社会科)。国内や日本と世界との交通・通信網の整備状況や物流、人の往来などを基に、国内各地の結び付きや日本や世界との結び付きの特色を理解すること(中学校社会科)。

地域調査の手法が紹介され、身近な場所(山、川、海等)を対象とすることに(中学校社会科)なります。


⑻【我が国の伝統や文化の継承】

平成20年の学習指導要領改訂においては、古典、和食、和室、和装、古典、故事成語、唱歌、我が国の伝統音楽、和楽器、生活文化、武道(柔道・剣道・相撲)などに関する指導を充実(小・中学校の各教科)。



今回の改訂案においても、このような指導の充実をさらに徹底するとともに、さらに、

正月や節句などの我が国の伝統的な行事国歌、唱歌、わらべうたや我が国の伝統的な遊びに親しむことを初めて明記(幼稚園、保育所、認定こども園)

身近な文化財や年中行事、我が国の社会と文化における国民の祝日の意義の理解(小学校社会科)、歴史上の人物と現在に伝わる文化遺産、古事記、日本書紀、風土記などにまとめられた神話・伝承の学習(中学校社会科)などの指導を充実。

武道(柔道・剣道・相撲)では、3武道のみならず、空手道、なぎなた、弓道、合気道、少林寺拳法の5武道(中学校体育科)も明記し、多様な武道を振興


⑼【家庭教育の重視】

平成20年の学習指導要領改訂においては、新しい教育基本法を踏まえ、幼稚園、小・中学校を通じ、家庭や家族の意義や意味の十分な理解、父母や祖父母への敬愛の念を持つことなどの指導を重視(家庭科、道徳科等)。



今回の改訂案においても、このような指導の充実をさらに徹底するとともに、さらに、

○幼稚園教育において幼児期の終わりまでに育ってほしい姿として、家族を大切にしようとする気持ちや地域への親しみを持つことを明記、

家庭生活や家族の協力によって営まれていることや家族が互いの立場や役割を考えること大切さを理解することの重要性を明記(小・中学校家庭科)。


⑽【異性への正しい理解と過激な性教育の排除】

平成20年の学習指導要領改訂においては、男女の違いをしっかりと踏まえ、それぞれの心身の発達や異性についての正しい理解のための指導を行うとともに、過激な性教育を排除(保健体育科、道徳科)。



今回の改訂案においても、引き続き、異性への正しい理解と過激な性教育の排除を明記。子供達への個別の配慮は必要だが、LGBT(レズ・ゲイ(同性愛)・バイセクシャル(両性愛)・性同一性障害)といった性的傾向を持った人々の存在を理由に学習指導要領に自らの性や異性への正しい理解のための教育を規定してはならいという考えは採用していない

私は、わが国の伝統的な精神、智・仁・勇の「三徳」に基づき、「国づくり、地域づくりは、人づくりから」をモットーに、全ては国家国民のために、日々全身全霊で取組みます。

(以上、転載 了)



次回は、今回の改定のよくない点、「聖徳太子の名前を守ろう」について書きます。
Posted at 2017/03/04 21:58:09 | コメント(2) | トラックバック(0) | 学ぶこと | 日記
2017年03月03日 イイね!

「冬はつとめて。」からの、学習指導要領。

「冬はつとめて。」からの、学習指導要領。
晴れる日が多くなってきました。

快晴の朝は、冷え込みも厳しく、主人を始発の飛行機に乗せるために送った帰り、
陽射しと共に、「さぎり」が遠くの山裾までひろがって見えました。



なんという美しい景色。


思わず車を留めて、しばしの間、見とれてしまいました。

その朝の気温は、この冬最低の マイナス7.5℃。

寒いのは苦手だし、凍る道は恐いけど、この静かな雪景色の美しさは心に沁みる。

寒い朝。だけど、それがステキって書いてたのは、清少納言さんでしたね。




    『枕草子』      清少納言

冬はつとめて。 
雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、
また さらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、
炭持て渡るも、いとつきづきし。


 <現代語訳>

冬は早朝(が良い)。
雪が降った朝は言うまでもなく、(降りた)霜がとても白いときも、
またそうでなくてもとても寒いときに、火などを急いでおこして、
(部屋の炭びつまで)炭を運んでいくのも、たいそう(冬の朝に)ふさわしい。






そして、思わず口遊(くちずさ)んだ歌は、この歌です。



  冬景色(ふゆげしき)   作詞作曲者不詳/文部省唱歌(五年)

さ霧消ゆる 湊江(みなとえ)の
舟に白し 朝の霜
ただ水鳥の 声はして
いまだ覚めず 岸の家


◆『冬景色』は、1913年(大正2年)『尋常小学唱歌 第五学年用』が初出の文部省唱歌。
歌詞の中では、1番は水辺の朝、2番は田園の昼、3番は里の夕方が描写されている。2007年(平成19年)に「日本の歌百選」に選ばれた。




ああ。なんと美しい日本語。メロディ。


今も昔も変わらない自然の美しさ、湧き上がる畏怖の念、

そして、しみじみと思う日本語の美しい響き。




「冬景色」はずっと五年生の音楽の教科書に、
「枕草子」は中学高校だけでなく、今では小学校の教科書にも掲載されています。


教科書で学んだ共通の体験がある歌や古典は、日本人全体の共通体験でもあるのですね。

当時は言葉の意味がよくわからなかったり、味わえなかったりしても、
大人になってから腑に落ちたり、じわじわと良さに気付けたりすることもあります。







ところで。

日本全国、いろいろな教科書会社があり、各市町村で採用される教科書がちがっていても、
同じ教材が掲載されていたり学習しているのはなぜなのか、ご存知ですか。



それは、文部科科学省がほぼ10年ごと「学習指導要領」を改定

日本人の子供がどの都道府県、市町村で暮らしていても、

・定められた標準授業時数等の中で、

・日本人としてこれだけは身につけさせたいと願う基礎基本の学力、生きる力

を、教育課程(カリキュラム)を編成し、教育現場で実施されているからです。


     大型本 ¥ 245 也


教科書会社各社も、この「学習指導要領」に沿った内容の教材、資料をもとに教科書を作ります。

そして、その教科書を選ぶ権限は、公立学校で使用される教科書については、その学校を設置する市町村や都道府県の教育委員会にあります。


教科書の選定をする時期、各学校にも見本が回ってきて教員の希望を教員委員会に伝えることができました。
その市町村の子供たち全員が同じ教科書を使うので、長年使っているなじみの良さや、教科書の出版社が近郊にあることなどが理由となり、変更することはあまりなかった記憶があります。

選考のため市内の各学校を巡回している教科書の中に、中学校「新しい歴史教科書」(扶桑社版)の見本を実際に手に取った時の感無量・・・、今も覚えています。
自分は小学校の教員だったので、中学校の教科書選定に一票を投じることも意見を出すこともできませんでしたが、心の中で応援していました。
市販本を購入し、学級文庫の片隅に置いておいたものです。




「枕草子」の

『春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。』

を、諳んじることができる方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、
中学や高校の国語の授業で暗記したり、暗記がテストだったからだと言う人が多いですよね。

「暗記させられた」

当時はそう思っていても、なんとなく記憶に残っていたり、
なんとなくつぶやいてみたくなったり、
『桃尻語訳・枕草子』(橋本 治著)を手にとって読んでみたり、

それが、日本人としての教養、基礎的な知識や学力であったりするのです。

学習しているとき、授業を受けているとき、試験のために暗記しているとき・・・。

楽しい、興味深いと思いながら学ぶことができれば一番いいのですが、
教えてくれる教師の資質や技量、情熱にもよりますし、
学ぶ側の頭と心の準備が整っていないと、面白いと感じられないこともあります。

教える側の教師は「テストにでるから」「受験で必要だから」という理由からだけではなく、児童生徒が自ら学びたくなる、調べたくなる、もっと深く知りたくなる、そんな意欲を喚起させて、進んで学ぶ態度を身につけさせることが、何よりも大切なことだと思います。

話を聞いているだけでワクワクしてくる!

先生の経験や体験が、自分もやってみたいことに思えて記憶に残り、いつかやってみる!

やらされている、のではなく、自分からやりたくて学んでいるような気持ちにさせてくれる!

それができる、それを目指して日々努力するのが教師のはずです。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実は、長男の去年一年間。

30代の男性の先生が担任でしたが、楽しいはずのギャングエイジの一年間が、暗黒の一年となってしまいました。

子供たちにわかりやすい授業をしてくれるわけでも、子供たちと一緒に遊んでくれるわけでも、
冗談を言ったり、子供たちと一緒に楽しいおしゃべりをするわけでもなく、
口癖は「静かにしなさい」「しっかり前を向きなさい」、だけど子供たちは少しも従わず、
情熱的に教えたい教科があるわけでも、丁寧に学ぶ習慣をつけさせるわけでもなく、
ただ教科書を読んで教科書の問題をやるだけで、余談もないから時間があまると読書させ、
今日はどんな勉強をするのかな~なんてワクワクさせる授業を一度もすることもなく、
学習発表会ではやってもいない学習をやったように見せかけて地域や保護者の前で発表させ、
授業参観では何を勉強させたいのか保護者にもよくわからず、子供たちのやる気も見えず、
文字を書くことが好きだった息子の字は雑で汚く、漢字は覚えず、宿題をやる意欲はなく、
「休み時間と給食と体育と他の先生が教えてくれる授業以外はつまらない」と言い、
後半は学校行くのがやだな~、早く来年にならないかな~、ばかり言っていたそんな一年間。


「いろんな先生がいるから、何事も経験」「どんな先生にもいい所がある」
「担任の先生と気が合うタイプもいれば、そうじゃない場合もあるから」と、
担任をかばうことを息子の前では言ってきましたが、
(ずっと講師をやっていて、数年前に試験に受かったと保護者懇談会で自分から言ってたけど、
こんな小学校教師が、今時いるの? どうして合格させちゃったの?)
と、がっかり感満載で、怒り心頭だった自分。
子供たち同士のからかいやいじめも多く、息子も大切にしているモノを取られたり捨てられたり…。
先生の前ではいい子にして先生をおだてる、実は影で意地悪している子ばかりひいきしていることを子供たちも見抜かれてして、「先生なのに見る目がないなあ~」なんて息子の友達にも言われてるし…。

個人面談の時に「先生は、どうして先生になろうと思ったのですか?」と明るく質問してみたら、
「本当はサッカーを教えたり、中学の先生になりたかったけど、なかなか試験にうからなかった」と正直におっしゃるから、
「元気いっぱいな子供たちだから、どうか子供たちと一緒に遊んでください。ぜひ、先生の得意なサッカーも、教えてください」とお願いしてみたものの・・・。
「先生は休み時間には職員室で休憩していて、ぼくたちと遊んでくれることなんてないよ」
「サッカーが好きとか得意だなんて、一度も聞いたことないよ。遊んでくれないもん」
・・・・・・・・・・・・・orz


一年も終盤にさしかかった三学期、保護者が記入する学校評価(小学校の学習や行事や取り組み、施設などに関するアンケート)を書く時期には、匿名にせず記名して、担任の先生や学校に対する建設的な要望を書いたり、
お話が面白くてめちゃめちゃ素敵な校長先生に、「子供たちが楽しいと思える授業づくりをしていただきたい、せめて男の先生だから子供たちと一緒に遊んでほしい、それだけでもぜひ!」と、
モンスターペアレントぎりぎり(?)のお願いをしたりしました。
結局、子供たちにとっては何一つ変化も感じられなかったようですが、親にとってもつらくて心配な一年を過ごしました。


でも。

今年は前年の担任とは全く正反対の、明るくて笑顔が素敵な女性の先生が担任となり、息子は毎日学校へ行くのが楽しみで楽しみで、充実した一年を過ごすことができました♪

(前任の校長先生、ありがとうございます♡)

授業がおもしろくて、先生とおしゃべりするのが楽しくて、友達と遊ぶのも楽しくて、
文字は丁寧な字で書き、宿題や予習や復習まで自分から進んでやり、
わからない問題があると教えてくれる?と両親にも質問して理解しようとして、
学校へ行くのが楽しみでたまらない、去年一年間は一体何だったんだと振り返る、
そんな魔法にかかったような素敵な一年を過ごしました。
ケンカやトラブルがあっても、先入観から犯人や悪い子を決めつけず、どちらの話も聞いて、
平等に対処してくれるから、子供たちはみんな先生を信用していて大好きで!


学ぶことの楽しさ、学び方、真面目にがんばることや友達と協力して助け合うことの大切さを学ばせていただきました。
息子や子供たちは、今年の担任の先生に救われました。

今時の先生は、真面目で優秀で子供思いの、いい先生ばかりです。
これまで息子たちが教わった先生方も、在校している先生も素敵な先生ばかりのいい学校ですが、教員を採用する先生の見る目がなかったのか、ずっと講師をやっているから気の毒で合格させてしまったのか…。
もし私が同僚だったら、黙っていられなくてひと肌脱いじゃうようなヤバい先生も、いるのですね。






ちょっと話が横道にそれてしまいましたが。




日本中、どこに住んでいても、どんな学校でも、どんな担任の先生に受け持たれても、
それぞれの学年で、これだけは身につけさせたい学力、学ぶ力を学校教育で等しく受けることができるのは、文部科学省が全国の学校や教員に「学習指導要領」を定めて、それを元に学校教育を行っているからです。

もちろん、先生によって力の差はあったとしても、学校全体で授業研究や教材研究をして、子供たちのために日々研鑽を積み共に高め合っているのが、日本の学校の先生です。




現行の『学習指導要領 国語編』では、〔第5学年及び第6学年〕の〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕として、以下のようなことが書かれています。


ア 伝統的な言語文化に関する事項
(ア) 親しみやすい古文や漢文,近代以降の文語調の文章について,内容の大体を知り,音読すること。
(イ) 古典について解説した文章を読み,昔の人のものの見方や感じ方を知ること。

※ 伝統的な言語文化に関する指導については,各学年で行い,古典に親しめるよう配慮すること。

※ 教材は,次のような観点に配慮して取り上げること。

キ 自然を愛し,美しいものに感動する心を育てるのに役立つこと。
ク 我が国の伝統と文化に対する理解と愛情を育てるのに役立つこと。
ケ 日本人としての自覚をもって国を愛し,国家,社会の発展を願う態度を育てるのに役立つこと。



ですから、教科書に掲載されていたりや授業をする先生の選定により、「枕草子」の『春はあけぼの』に触れたり、音楽で学ぶ「おぼろ月夜」や「早春賦」の歌詞を読んだり味わうことができます。

学習指導要領に沿った内容、教材だと判断されるから、情緒あふれる詩歌、優れた作品は、小学生の頃から耳にしたり目にしたりしつつ、その良さを学校教育で学ぶことができるのです。


また、音楽でも同様に、学習指導要領の目標は、

『表現及び鑑賞の活動を通して,音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育てるとともに,音楽活動の基礎的な能力を培い,豊かな情操を養う。』

となっており、そのために、学年ごとに歌唱する歌がどの教科書にも取り上げられるよう選定されています。

今時の流行りの歌を楽しく歌うこともいいのですが、学校唱歌と呼ばれた、情感あふれ景色が思い浮かべられるような美しい日本語の歌を、日本人の子供ならだれでも知っていて歌えるということは、とても大切なことだと思うのです。

※幼稚園や保育園で歌を教えなくなったのは、共通教材として具体的な歌の題名を幼稚園の学習指導要領に載せられなくなったからだと、こども園の園長先生からうかがいました。とても残念なことです。



◆小学校音楽  共通教材

〔第1学年〕
「うみ」       (文部省唱歌)林柳波作詞 井上武士作曲
「かたつむり」    (文部省唱歌)
「日のまる」     (文部省唱歌)高野辰之作詞 岡野貞一作曲
「ひらいたひらいた」 (わらべうた)

〔第2学年〕
「かくれんぼ」    (文部省唱歌)林柳波作詞 下総皖一作曲
「春がきた」     (文部省唱歌)高野辰之作詞 岡野貞一作曲
「虫のこえ」     (文部省唱歌)
「夕やけこやけ」    中村雨紅作詞 草川信作曲

〔第3学年〕
「うさぎ」     (日本古謡)
「茶つみ」     (文部省唱歌)
「春の小川」    (文部省唱歌)高野辰之作詞 岡野貞一作曲
「ふじ山」     (文部省唱歌)巌谷小波作詞

〔第4学年〕
「さくらさくら」  (日本古謡)
「とんび」       葛原しげる作詞 梁田貞作曲
「まきばの朝」   (文部省唱歌)船橋栄吉作曲
「もみじ」     (文部省唱歌)高野辰之作詞 岡野貞一作曲

〔第5学年〕
「こいのぼり」   (文部省唱歌)
「子もり歌」    (日本古謡)
「スキーの歌」   (文部省唱歌) 林柳波作詞 橋本国彦作曲
「冬げしき」    (文部省唱歌)

〔第6学年〕
「越天楽今様(歌詞は第2節まで)」   (日本古謡)   慈鎮和尚作歌
「おぼろ月夜」           (文部省唱歌) 高野辰之作詞 岡野貞一作曲
「ふるさと」            (文部省唱歌) 高野辰之作詞 岡野貞一作曲
「われは海の子(歌詞は第3節まで)」  (文部省唱歌)

◆中学校 音楽共通教材

〔第1学年〕
「赤とんぼ」 三木露風 作詞 山田耕筰 作曲
 「さくらさくら」(合唱) 日本古謡
 「花の街」 江間章子 作詞 團伊玖磨 作曲

〔第2学年〕
 「荒城の月」(合唱) 土井晩翠 作詞 滝廉太郎 作曲
 「夏の思い出」 江間章子 作詞 中田喜直 作曲
 「浜辺の歌」 林 古溪 作詞 成田為三 作曲

〔第3学年〕
 「早春賦」 吉丸一昌 作詞 中田 章 作曲
 「花」(合唱) 武島羽衣 作詞 滝廉太郎 作曲



この、学校教育にとっては「いろはのい」、基本中の基本、根幹となる「学習指導要領」
文部科学省が学校や教員向けに発行している本なのですが、
実は、誰でも手にとって、読むことができるのです。
しかも、安価!


    なんと、 \ 66 也!

学習指導要領の「解説書」が突如バカ売れ その意外な理由とアマゾン「裏ワザ」の関係
j-castニュース
2016/5/17


>注目されている「音楽編」は66円。解説書の中では最も安く、Amazon発送書籍の中でも目立って安い。そのため、2000円未満のAmazon発送商品を購入する際に「音楽編」を一緒に購入すれば送料は実質66円で済む。「284円分」節約できるというわけだ。
( 以上、一部引用 )


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


教育基本法によって、等しく全ての日本人が教育を受ける権利を有し、親や地域、また学校などの教育機関は、日本国民として生きる全ての子供たちをその目的に向かって教育していく義務があります。


***************************************

教育基本法
(平成十八年十二月二十二日法律第百二十号)


  教育基本法(昭和二十二年法律第二十五号)の全部を改正する。

 我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。
 我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
 ここに、我々は、日本国憲法 の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。



   第一章 教育の目的及び理念

(教育の目的)

第一条  教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

(教育の目標)
第二条  教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
一  幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
二  個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
三  正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
四  生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
五  伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

(生涯学習の理念)
第三条  国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。

(教育の機会均等)

第四条  すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
2  国及び地方公共団体は、障害のある者が、その障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない。
3  国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならない。

***********************************************************


執拗に予算委員会で取り上げ、重大ニュースでもないとおもうのに過剰に報道しする左翼やマスコミによって、不当に大きな問題にされている「森友学園」のこと。

そして、相対的な「貧困」によって教育を受ける機会がないと、努力する方向を勘違いしている人たちのことも頭をよぎります。


まっとうな日本人とは、どんな国民なのでしょうか。

権利ばかり叫んで、義務を果たそうとしない人たちを大量につくってしまった戦後日本の教育は、果たして正しかったのでしょうか。


・・・・・・・・・・・・・・


先ごろ、2月14日に文部科学省から次期「学習指導要領改訂案」が発表されました。

次期「学習指導要領」の全面実施は小学校が平成32年度、中学校が33年度、高校(29年度改定)が34年度からとなるそうです。


今年度と来年度、町内会長にあたっている我が家には、町内や地域の行事の案内や、地域の町づくり協議会から研修会や学習会の案内が届き、町内の各世帯に回覧板を廻したり、広報を配布してお知らせして、参加を呼び掛けています。

ちょうど2週間ほど前。自治会長、町内会長として企画や運営に関わった地域づくり集会が開かれ、講師として、地区の小学校の校長先生が招かれました。
まだインフルエンザにかかっていなかった長男も連れて、参加してきました。
参加者は、お年寄りばかり20人ほど。

そのお話の中で、新しく「学習指導要領」が改訂され、これまでと違う学習内容に子供たちは取り組むことになったことを教えていただきました。


既に取り組んでいものとして、4年生の社会科で、47都道府県の位置と名前を、全て漢字で正しく覚えることがあげられました。

息子の担任の先生は、プリントを使って、授業や自主学習、家庭学習で取り組ませたり、学校でも繰り返し練習させてくださっていたので、息子はその場で配布されたプリントに、正しい漢字と正しい場所に全て書きこむことができました。

周りにいたお年寄りは、「東北地方はわかるけど、あとは難しい」「漢字がわからない」と苦戦していました。


もう一つ。
英語学習の充実が図られ、3年生以上は毎週「英語」の学習が時間割に組み込まれることも教わりました。さらに、英語に親しんだり、英会話をするだけでなく、書いたり覚えたりするとこも重要になると。
ネイティブに話す英語教師が必要になることも。
さらに、他の教科の授業時数を減らすわけではないから、また授業時数が増え、高学年は毎日6時間、低学年でも5時間だけの日は減り、6時間の時間割が増えるとのこと。



前述した、日本の地図、地理、正しい都道府県の位置を覚えて漢字で書けるようになることは、とても大切なことだと思います。ゆとり学習の頃は、必須学習ではありませんでした。

しかし、自分は森高千里さんの「ロックンロール県庁所在地」の曲を授業で聴かせたり、休み時間には自由にかけさせて、4年生以上の学年の担任の時は全て漢字で書き、ついでに県庁所在地や名物も覚える学習をさせました。


YouTubeで貼ろうと思ったら、2015年の新しいバージョンが出でいました!

  「埼玉は浦和」が 「埼玉 さいたま」に変わってました♪

森高千里 『ロックンロール県庁所在地 (2015 Ver.)』【セルフカヴァー】


相変わらず足がきれいで、お若いです、森里さん。




でも、英語、英語教育・・・。

本当に、小学校から必要なのかな。
時数を増やしてまで、勉強させないといけないのかな。

AIとか技術も進んで、外国人と会話をするだけなら、機械を介してスムーズにできる時代が来ているんだけどなあ。イヤホン型とか、スマホ型とか、便利だなあ。
外国人とコミュニケーションをとるだけなら、英語を覚えなくてもいいのでは?

誰でも英語を話すようにしなくても、話す必要がある人が一生懸命勉強すればいいんじゃないのかな?

それよりも、まず、日本語。
機械も訳せないような、文法も整っていない日本語しか話せない人が多いことの方が問題。

現代の日本語を正しく使えることや、古語や味わいのある語彙を増やすことの方が、自虐史観から脱却して、これからの次代を生きる日本人として大切なのではないかしら。

・・・・・・・orz


な~んてもやもやしたものも感じながら、校長先生のお話をうかがっていました。



ニュース等で、その他にも、改定(改悪)されている項目がたくさんあると知り気になっている最中。

お友達のブログでも、「学習指導要領」改悪についての記事を読みました。



周到な「聖徳太子抹殺計画」 2017年02月28日
Thomas@20Gさん
 



むむむ。
日本の精神的な支柱となっている「聖徳太子」の名前が、教科書から、日本から消えるとな?!

「和をもって 貴しとなす」

これこそ、日本人の精神。

一体、どんな目的で、誰がそんな暴挙に出るのか、詳しく調べてみたくなりました。

そして、それを食い止めるために、パブリック・コメントに意見を寄せられる、今なら間に合うことも。




これらの問題については、この後のブログに書きたいと思います。
Posted at 2017/03/03 14:47:21 | コメント(2) | トラックバック(0) | 学ぶこと | 日記

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