
晴れる日が多くなってきました。
快晴の朝は、冷え込みも厳しく、主人を始発の飛行機に乗せるために送った帰り、
陽射しと共に、「さぎり」が遠くの山裾までひろがって見えました。
なんという美しい景色。
思わず車を留めて、しばしの間、見とれてしまいました。
その朝の気温は、この冬最低の マイナス7.5℃。
寒いのは苦手だし、凍る道は恐いけど、この静かな雪景色の美しさは心に沁みる。
寒い朝。だけど、それがステキって書いてたのは、清少納言さんでしたね。

『枕草子』 清少納言
冬はつとめて。
雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、
また さらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、
炭持て渡るも、いとつきづきし。
<現代語訳>
冬は早朝(が良い)。
雪が降った朝は言うまでもなく、(降りた)霜がとても白いときも、
またそうでなくてもとても寒いときに、火などを急いでおこして、
(部屋の炭びつまで)炭を運んでいくのも、たいそう(冬の朝に)ふさわしい。
そして、思わず口遊(くちずさ)んだ歌は、この歌です。
冬景色(ふゆげしき) 作詞作曲者不詳/文部省唱歌(五年)
さ霧消ゆる 湊江(みなとえ)の
舟に白し 朝の霜
ただ水鳥の 声はして
いまだ覚めず 岸の家
◆『冬景色』は、1913年(大正2年)『尋常小学唱歌 第五学年用』が初出の文部省唱歌。
歌詞の中では、1番は水辺の朝、2番は田園の昼、3番は里の夕方が描写されている。2007年(平成19年)に「日本の歌百選」に選ばれた。
ああ。なんと美しい日本語。メロディ。
今も昔も変わらない自然の美しさ、湧き上がる畏怖の念、
そして、しみじみと思う日本語の美しい響き。
「冬景色」はずっと五年生の音楽の教科書に、
「枕草子」は中学高校だけでなく、今では小学校の教科書にも掲載されています。
教科書で学んだ共通の体験がある歌や古典は、日本人全体の共通体験でもあるのですね。
当時は言葉の意味がよくわからなかったり、味わえなかったりしても、
大人になってから腑に落ちたり、じわじわと良さに気付けたりすることもあります。
ところで。
日本全国、いろいろな教科書会社があり、各市町村で採用される教科書がちがっていても、
同じ教材が掲載されていたり学習しているのはなぜなのか、ご存知ですか。
それは、文部科科学省が
ほぼ10年ごとに
「学習指導要領」を改定し
日本人の子供がどの都道府県、市町村で暮らしていても、
・定められた標準授業時数等の中で、
・日本人としてこれだけは身につけさせたいと願う基礎基本の学力、生きる力
を、教育課程(カリキュラム)を編成し、教育現場で実施されているからです。

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教科書会社各社も、この
「学習指導要領」に沿った内容の教材、資料をもとに教科書を作ります。
そして、その教科書を選ぶ権限は、公立学校で使用される教科書については、その学校を設置する市町村や都道府県の教育委員会にあります。
教科書の選定をする時期、各学校にも見本が回ってきて教員の希望を教員委員会に伝えることができました。
その市町村の子供たち全員が同じ教科書を使うので、長年使っているなじみの良さや、教科書の出版社が近郊にあることなどが理由となり、変更することはあまりなかった記憶があります。
選考のため市内の各学校を巡回している教科書の中に、中学校「新しい歴史教科書」(扶桑社版)の見本を実際に手に取った時の感無量・・・、今も覚えています。
自分は小学校の教員だったので、中学校の教科書選定に一票を投じることも意見を出すこともできませんでしたが、心の中で応援していました。
市販本を購入し、学級文庫の片隅に置いておいたものです。
「枕草子」の
『春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。』
を、諳んじることができる方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、
中学や高校の国語の授業で暗記したり、暗記がテストだったからだと言う人が多いですよね。
「暗記させられた」
当時はそう思っていても、なんとなく記憶に残っていたり、
なんとなくつぶやいてみたくなったり、
『桃尻語訳・枕草子』(橋本 治著)を手にとって読んでみたり、
それが、
日本人としての教養、基礎的な知識や学力であったりするのです。
学習しているとき、授業を受けているとき、試験のために暗記しているとき・・・。
楽しい、興味深いと思いながら学ぶことができれば一番いいのですが、
教えてくれる教師の資質や技量、情熱にもよりますし、
学ぶ側の頭と心の準備が整っていないと、面白いと感じられないこともあります。
教える側の教師は「テストにでるから」「受験で必要だから」という理由からだけではなく、児童生徒が自ら学びたくなる、調べたくなる、もっと深く知りたくなる、そんな意欲を喚起させて、進んで学ぶ態度を身につけさせることが、何よりも大切なことだと思います。
話を聞いているだけでワクワクしてくる!
先生の経験や体験が、自分もやってみたいことに思えて記憶に残り、いつかやってみる!
やらされている、のではなく、自分からやりたくて学んでいるような気持ちにさせてくれる!
それができる、それを目指して日々努力するのが教師のはずです。
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実は、長男の去年一年間。
30代の男性の先生が担任でしたが、楽しいはずのギャングエイジの一年間が、暗黒の一年となってしまいました。
子供たちにわかりやすい授業をしてくれるわけでも、子供たちと一緒に遊んでくれるわけでも、
冗談を言ったり、子供たちと一緒に楽しいおしゃべりをするわけでもなく、
口癖は「静かにしなさい」「しっかり前を向きなさい」、だけど子供たちは少しも従わず、
情熱的に教えたい教科があるわけでも、丁寧に学ぶ習慣をつけさせるわけでもなく、
ただ教科書を読んで教科書の問題をやるだけで、余談もないから時間があまると読書させ、
今日はどんな勉強をするのかな~なんてワクワクさせる授業を一度もすることもなく、
学習発表会ではやってもいない学習をやったように見せかけて地域や保護者の前で発表させ、
授業参観では何を勉強させたいのか保護者にもよくわからず、子供たちのやる気も見えず、
文字を書くことが好きだった息子の字は雑で汚く、漢字は覚えず、宿題をやる意欲はなく、
「休み時間と給食と体育と他の先生が教えてくれる授業以外はつまらない」と言い、
後半は学校行くのがやだな~、早く来年にならないかな~、ばかり言っていたそんな一年間。
「いろんな先生がいるから、何事も経験」「どんな先生にもいい所がある」
「担任の先生と気が合うタイプもいれば、そうじゃない場合もあるから」と、
担任をかばうことを息子の前では言ってきましたが、
(ずっと講師をやっていて、数年前に試験に受かったと保護者懇談会で自分から言ってたけど、
こんな小学校教師が、今時いるの? どうして合格させちゃったの?)
と、がっかり感満載で、怒り心頭だった自分。
子供たち同士のからかいやいじめも多く、息子も大切にしているモノを取られたり捨てられたり…。
先生の前ではいい子にして先生をおだてる、実は影で意地悪している子ばかりひいきしていることを子供たちも見抜かれてして、「先生なのに見る目がないなあ~」なんて息子の友達にも言われてるし…。
個人面談の時に「先生は、どうして先生になろうと思ったのですか?」と明るく質問してみたら、
「本当はサッカーを教えたり、中学の先生になりたかったけど、なかなか試験にうからなかった」と正直におっしゃるから、
「元気いっぱいな子供たちだから、どうか子供たちと一緒に遊んでください。ぜひ、先生の得意なサッカーも、教えてください」とお願いしてみたものの・・・。
「先生は休み時間には職員室で休憩していて、ぼくたちと遊んでくれることなんてないよ」
「サッカーが好きとか得意だなんて、一度も聞いたことないよ。遊んでくれないもん」
・・・・・・・・・・・・・orz
一年も終盤にさしかかった三学期、保護者が記入する学校評価(小学校の学習や行事や取り組み、施設などに関するアンケート)を書く時期には、匿名にせず記名して、担任の先生や学校に対する建設的な要望を書いたり、
お話が面白くてめちゃめちゃ素敵な校長先生に、「子供たちが楽しいと思える授業づくりをしていただきたい、せめて男の先生だから子供たちと一緒に遊んでほしい、それだけでもぜひ!」と、
モンスターペアレントぎりぎり(?)のお願いをしたりしました。
結局、子供たちにとっては何一つ変化も感じられなかったようですが、親にとってもつらくて心配な一年を過ごしました。
でも。
今年は前年の担任とは全く正反対の、明るくて笑顔が素敵な女性の先生が担任となり、息子は毎日学校へ行くのが楽しみで楽しみで、充実した一年を過ごすことができました♪
(前任の校長先生、ありがとうございます♡)
授業がおもしろくて、先生とおしゃべりするのが楽しくて、友達と遊ぶのも楽しくて、
文字は丁寧な字で書き、宿題や予習や復習まで自分から進んでやり、
わからない問題があると教えてくれる?と両親にも質問して理解しようとして、
学校へ行くのが楽しみでたまらない、去年一年間は一体何だったんだと振り返る、
そんな魔法にかかったような素敵な一年を過ごしました。
ケンカやトラブルがあっても、先入観から犯人や悪い子を決めつけず、どちらの話も聞いて、
平等に対処してくれるから、子供たちはみんな先生を信用していて大好きで!
学ぶことの楽しさ、学び方、真面目にがんばることや友達と協力して助け合うことの大切さを学ばせていただきました。
息子や子供たちは、今年の担任の先生に救われました。
今時の先生は、真面目で優秀で子供思いの、いい先生ばかりです。
これまで息子たちが教わった先生方も、在校している先生も素敵な先生ばかりのいい学校ですが、教員を採用する先生の見る目がなかったのか、ずっと講師をやっているから気の毒で合格させてしまったのか…。
もし私が同僚だったら、黙っていられなくてひと肌脱いじゃうようなヤバい先生も、いるのですね。
ちょっと話が横道にそれてしまいましたが。
日本中、どこに住んでいても、どんな学校でも、どんな担任の先生に受け持たれても、
それぞれの学年で、これだけは身につけさせたい学力、学ぶ力を学校教育で等しく受けることができるのは、文部科学省が全国の学校や教員に「学習指導要領」を定めて、それを元に学校教育を行っているからです。
もちろん、先生によって力の差はあったとしても、学校全体で授業研究や教材研究をして、子供たちのために日々研鑽を積み共に高め合っているのが、日本の学校の先生です。
現行の
『学習指導要領 国語編』では、〔第5学年及び第6学年〕の〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕として、以下のようなことが書かれています。
ア 伝統的な言語文化に関する事項
(ア) 親しみやすい古文や漢文,近代以降の文語調の文章について,内容の大体を知り,音読すること。
(イ) 古典について解説した文章を読み,昔の人のものの見方や感じ方を知ること。
※ 伝統的な言語文化に関する指導については,各学年で行い,古典に親しめるよう配慮すること。
※ 教材は,次のような観点に配慮して取り上げること。
キ 自然を愛し,美しいものに感動する心を育てるのに役立つこと。
ク 我が国の伝統と文化に対する理解と愛情を育てるのに役立つこと。
ケ 日本人としての自覚をもって国を愛し,国家,社会の発展を願う態度を育てるのに役立つこと。
ですから、教科書に掲載されていたりや授業をする先生の選定により、「枕草子」の『春はあけぼの』に触れたり、音楽で学ぶ「おぼろ月夜」や「早春賦」の歌詞を読んだり味わうことができます。
学習指導要領に沿った内容、教材だと判断されるから、情緒あふれる詩歌、優れた作品は、小学生の頃から耳にしたり目にしたりしつつ、その良さを学校教育で学ぶことができるのです。
また、音楽でも同様に、
学習指導要領の目標は、
『表現及び鑑賞の活動を通して,音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育てるとともに,音楽活動の基礎的な能力を培い,豊かな情操を養う。』
となっており、そのために、学年ごとに歌唱する歌がどの教科書にも取り上げられるよう選定されています。
今時の流行りの歌を楽しく歌うこともいいのですが、学校唱歌と呼ばれた、情感あふれ景色が思い浮かべられるような美しい日本語の歌を、日本人の子供ならだれでも知っていて歌えるということは、とても大切なことだと思うのです。
※幼稚園や保育園で歌を教えなくなったのは、共通教材として具体的な歌の題名を幼稚園の学習指導要領に載せられなくなったからだと、こども園の園長先生からうかがいました。とても残念なことです。
◆小学校音楽 共通教材
〔第1学年〕
「うみ」 (文部省唱歌)林柳波作詞 井上武士作曲
「かたつむり」 (文部省唱歌)
「日のまる」 (文部省唱歌)高野辰之作詞 岡野貞一作曲
「ひらいたひらいた」 (わらべうた)
〔第2学年〕
「かくれんぼ」 (文部省唱歌)林柳波作詞 下総皖一作曲
「春がきた」 (文部省唱歌)高野辰之作詞 岡野貞一作曲
「虫のこえ」 (文部省唱歌)
「夕やけこやけ」 中村雨紅作詞 草川信作曲
〔第3学年〕
「うさぎ」 (日本古謡)
「茶つみ」 (文部省唱歌)
「春の小川」 (文部省唱歌)高野辰之作詞 岡野貞一作曲
「ふじ山」 (文部省唱歌)巌谷小波作詞
〔第4学年〕
「さくらさくら」 (日本古謡)
「とんび」 葛原しげる作詞 梁田貞作曲
「まきばの朝」 (文部省唱歌)船橋栄吉作曲
「もみじ」 (文部省唱歌)高野辰之作詞 岡野貞一作曲
〔第5学年〕
「こいのぼり」 (文部省唱歌)
「子もり歌」 (日本古謡)
「スキーの歌」 (文部省唱歌) 林柳波作詞 橋本国彦作曲
「冬げしき」 (文部省唱歌)
〔第6学年〕
「越天楽今様(歌詞は第2節まで)」 (日本古謡) 慈鎮和尚作歌
「おぼろ月夜」 (文部省唱歌) 高野辰之作詞 岡野貞一作曲
「ふるさと」 (文部省唱歌) 高野辰之作詞 岡野貞一作曲
「われは海の子(歌詞は第3節まで)」 (文部省唱歌)
◆中学校 音楽共通教材
〔第1学年〕
「赤とんぼ」 三木露風 作詞 山田耕筰 作曲
「さくらさくら」(合唱) 日本古謡
「花の街」 江間章子 作詞 團伊玖磨 作曲
〔第2学年〕
「荒城の月」(合唱) 土井晩翠 作詞 滝廉太郎 作曲
「夏の思い出」 江間章子 作詞 中田喜直 作曲
「浜辺の歌」 林 古溪 作詞 成田為三 作曲
〔第3学年〕
「早春賦」 吉丸一昌 作詞 中田 章 作曲
「花」(合唱) 武島羽衣 作詞 滝廉太郎 作曲
この、学校教育にとっては「いろはのい」、基本中の基本、根幹となる
「学習指導要領」。
文部科学省が学校や教員向けに発行している本なのですが、
実は、誰でも手にとって、読むことができるのです。
しかも、安価!

なんと、 \ 66 也!
学習指導要領の「解説書」が突如バカ売れ その意外な理由とアマゾン「裏ワザ」の関係
j-castニュース
2016/5/17
>注目されている「音楽編」は66円。解説書の中では最も安く、Amazon発送書籍の中でも目立って安い。そのため、2000円未満のAmazon発送商品を購入する際に「音楽編」を一緒に購入すれば送料は実質66円で済む。「284円分」節約できるというわけだ。
( 以上、一部引用 )
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教育基本法によって、等しく全ての日本人が教育を受ける権利を有し、親や地域、また学校などの教育機関は、日本国民として生きる全ての子供たちをその目的に向かって教育していく義務があります。
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教育基本法
(平成十八年十二月二十二日法律第百二十号)
教育基本法(昭和二十二年法律第二十五号)の全部を改正する。
我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。
我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
ここに、我々は、日本国憲法 の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。
第一章 教育の目的及び理念
(教育の目的)
第一条 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。
(教育の目標)
第二条 教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
一 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
四 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
(生涯学習の理念)
第三条 国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。
(教育の機会均等)
第四条 すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
2 国及び地方公共団体は、障害のある者が、その障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない。
3 国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならない。
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執拗に予算委員会で取り上げ、重大ニュースでもないとおもうのに過剰に報道しする左翼やマスコミによって、不当に大きな問題にされている「森友学園」のこと。
そして、相対的な「貧困」によって教育を受ける機会がないと、努力する方向を勘違いしている人たちのことも頭をよぎります。
まっとうな日本人とは、どんな国民なのでしょうか。
権利ばかり叫んで、義務を果たそうとしない人たちを大量につくってしまった戦後日本の教育は、果たして正しかったのでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・
先ごろ、2月14日に文部科学省から
次期「学習指導要領改訂案」が発表されました。
次期「学習指導要領」の全面実施は小学校が平成32年度、中学校が33年度、高校(29年度改定)が34年度からとなるそうです。
今年度と来年度、町内会長にあたっている我が家には、町内や地域の行事の案内や、地域の町づくり協議会から研修会や学習会の案内が届き、町内の各世帯に回覧板を廻したり、広報を配布してお知らせして、参加を呼び掛けています。
ちょうど2週間ほど前。自治会長、町内会長として企画や運営に関わった地域づくり集会が開かれ、講師として、地区の小学校の校長先生が招かれました。
まだインフルエンザにかかっていなかった長男も連れて、参加してきました。
参加者は、お年寄りばかり20人ほど。
そのお話の中で、新しく
「学習指導要領」が改訂され、これまでと違う学習内容に子供たちは取り組むことになったことを教えていただきました。
既に取り組んでいものとして、4年生の社会科で、47都道府県の位置と名前を、全て漢字で正しく覚えることがあげられました。
息子の担任の先生は、プリントを使って、授業や自主学習、家庭学習で取り組ませたり、学校でも繰り返し練習させてくださっていたので、息子はその場で配布されたプリントに、正しい漢字と正しい場所に全て書きこむことができました。
周りにいたお年寄りは、「東北地方はわかるけど、あとは難しい」「漢字がわからない」と苦戦していました。
もう一つ。
英語学習の充実が図られ、3年生以上は毎週「英語」の学習が時間割に組み込まれることも教わりました。さらに、英語に親しんだり、英会話をするだけでなく、書いたり覚えたりするとこも重要になると。
ネイティブに話す英語教師が必要になることも。
さらに、他の教科の授業時数を減らすわけではないから、また授業時数が増え、高学年は毎日6時間、低学年でも5時間だけの日は減り、6時間の時間割が増えるとのこと。
前述した、日本の地図、地理、正しい都道府県の位置を覚えて漢字で書けるようになることは、とても大切なことだと思います。ゆとり学習の頃は、必須学習ではありませんでした。
しかし、自分は
森高千里さんの「ロックンロール県庁所在地」の曲を授業で聴かせたり、休み時間には自由にかけさせて、4年生以上の学年の担任の時は全て漢字で書き、ついでに県庁所在地や名物も覚える学習をさせました。
YouTubeで貼ろうと思ったら、2015年の新しいバージョンが出でいました!
「埼玉は浦和」が 「埼玉 さいたま」に変わってました♪
森高千里 『ロックンロール県庁所在地 (2015 Ver.)』【セルフカヴァー】
相変わらず足がきれいで、お若いです、森里さん。
でも、英語、英語教育・・・。
本当に、小学校から必要なのかな。
時数を増やしてまで、勉強させないといけないのかな。
AIとか技術も進んで、外国人と会話をするだけなら、機械を介してスムーズにできる時代が来ているんだけどなあ。イヤホン型とか、スマホ型とか、便利だなあ。
外国人とコミュニケーションをとるだけなら、英語を覚えなくてもいいのでは?
誰でも英語を話すようにしなくても、話す必要がある人が一生懸命勉強すればいいんじゃないのかな?
それよりも、まず、日本語。
機械も訳せないような、文法も整っていない日本語しか話せない人が多いことの方が問題。
現代の日本語を正しく使えることや、古語や味わいのある語彙を増やすことの方が、自虐史観から脱却して、これからの次代を生きる日本人として大切なのではないかしら。
・・・・・・・orz
な~んてもやもやしたものも感じながら、校長先生のお話をうかがっていました。
ニュース等で、その他にも、改定(改悪)されている項目がたくさんあると知り気になっている最中。
お友達のブログでも、
「学習指導要領」改悪についての記事を読みました。
周到な「聖徳太子抹殺計画」 2017年02月28日
Thomas@20Gさん
むむむ。
日本の精神的な支柱となっている「聖徳太子」の名前が、教科書から、日本から消えるとな?!
「和をもって 貴しとなす」
これこそ、日本人の精神。
一体、どんな目的で、誰がそんな暴挙に出るのか、詳しく調べてみたくなりました。
そして、それを食い止めるために、パブリック・コメントに意見を寄せられる、今なら間に合うことも。
これらの問題については、この後のブログに書きたいと思います。