- 現役時代のダンと彼のチーム(タロス・バード・ガンビーノ)がダーティペアと共演するエピソード。ケイの一人称で描かれた「ダーティペアの大乱戦」と同一の事件を、クラッシャーおよび第三者的視点で描いたもの。
クラッシャージョウ - Wikipedia
『クラッシャージョウ』は、高千穂遙作のSF小説のシリーズ。1970年代後半から1980年代前半にかけての日本のスペースオペラを代表する小説である。挿絵(イラスト)は安彦良和が一貫して手がけている。
1983年に劇場用アニメーションが、1989年にOVAが制作された。
■概要
舞台は2160年代の宇宙空間。
恒星間飛行を開発した人類は、数多くの太陽系に植民して太陽系国家連合「銀河連合」を形成するまでになった。その宇宙時代に、クラッシャーと呼ばれる、惑星改造(テラフォーミング)を始め「宇宙の何でも屋」として活躍する職業集団が登場。クラッシャーは犯罪以外なら報酬次第でどんな難事でも引き受けるため、人によっては“荒事さえやるならず者”と見ることもある。シンボルマークは「流星マーク」と呼ばれる、3本の光条を引いて飛ぶ山吹色の流星。チームシンボルはこれにリーダーのイニシャルの飾り文字を組み合わせる。メンバーはクラッシュジャケットと呼ばれる共通のデザインの制服を着用している。このジャケットは個人別に上衣の色が異なり、個人識別に使用される。また防弾耐熱で気密性も高いことから簡易宇宙服や潜水服にもなり、様々な隠し武器が装備されている。
主人公ジョウとその仲間達はクラッシャーのチームのひとつとして様々な事件に挑む。第1巻には、カラーごとに異なる波長の熱波を放射していて、追跡に利用できるという記述があるが、その後この設定は使用されていない。
■登場人物
ジョウ
声 - 竹村拓
惑星アラミス出身。
西暦2142年生 19歳 身長180センチメートル、体重75キログラム。「ミネルバ」の責任者で副操縦士並びに火器管制担当。ジャケットは青。ただし、他のメンバーとは異なり、袖は白である。
生え抜きのクラッシャーで、若年ながらチームリーダーを務める。スペースシャトルに酷似した外観をもつ専用宇宙船「ミネルバ」を拠点に活動する。父親はダン、母親はユリア。ユリアはジョウを出産して間もなく亡くなっている。若くして特Aクラスのクラッシャーとなった技量の持ち主。また、ダン譲りの勇気も持ち合せている。リッキーからは「兄貴」と呼ばれている。
アルフィン
声 - 佐々木るん
連帯型惑星ピザン出身。
西暦2144年生 17歳 身長163センチメートル、体重48キログラム。「ミネルバ」の航法士。ジャケットは赤。
王制を敷いているピザンの元王女。父親はハルマン3世、母親はエリアナ。ただし選挙君主制な上に、候補者たる満3歳の全国民に対し一斉に行われる適性検査[1]で不適格とされたため王位継承権は無い。ミニグラマーで金髪碧眼、ミス・ギャラクシー級の超美少女で、『ワームウッドの幻獣』では実際にミスコンに出場している。とんでもないお転婆娘でしかも酒乱癖がある[注釈 1]ため仲間、特にリッキーを恐れさせている。ピザン軍の技術将校ガラモスがクーデターを起こし全権を掌握した際、銀河連合へ助けを請うべく独り小型ロケットで脱出させられたが、燃料切れを起こして漂流している所をジョウたちに救われ、ピザンの解放を依頼する。ガンビーノ亡き後、押し掛けで彼らの仲間になった。積極的にジョウにアタックするものの、なかなか良い雰囲気にはならない。
タロス
声 - 小林清志
地球出身。
西暦2109年生 52歳 身長209センチメートル、体重132キログラム。「ミネルバ」の機長。ジャケットは黒。
ジョウの父ダンの片腕を務めていた超ベテランクラッシャー。度重なる名誉の負傷から体の80%以上を機械化したサイボーグ[注釈 2]。おかげで、若い頃は男前だった外見が、今ではほとんどフランケンシュタインの怪物と化していると評される。左腕にはガトリング砲を内蔵[注釈 3]。凄腕のパイロットで、連合宇宙軍からもスカウトの声がかかった程の操船技術を誇る。ダンの信頼も厚く、彼の引退時には盟友ガンビーノと共に若いジョウの後見役を仰せつかって仲間となった。当初は疲れ知らずのタフ・ガイだったが、物語が進むにつれてやや設定が変わり、後期の作品では鈍重でスタミナのないウドの大木的な扱いをされることが少なくない。なお、両親については、なぜか語ろうとはしない。リッキーのことを映画版では、「足手まとい」「ガキ」「世間知らず」「単細胞」「チビ」「坊っちゃん」と呼んでいるが、「旦那」と呼んで煽てたこともある。
リッキー
声 - 小原乃梨子
惑星ローデス出身。
西暦2146年生 15歳 身長140センチメートル、体重36キログラム。「ミネルバ」の機関士。ジャケットは緑。
孤児であり、ストリートキッドとして育ったためか、体格は小柄で、非力ではあるがすばしこく、小さな穴でも平気でくぐる。ジョウたちの船へ忍び込んでクラッシャーになった。タロスとは年代差を越えた喧嘩友達で、大人と子供以上の体格差があるにも関わらず、果敢に喧嘩を挑む。映画版でも、「オタンコナス」「木偶の坊」などと呼んでいるシーンがある。しょっちゅうタロスと喧嘩してはアルフィンにこっぴどく怒鳴られるのが常である。アルフィンが酒乱モードに入った時には、タロスと共に甚大な被害を受ける。アルフィンがミネルバに密航し、仲間になりたいと申し出た時には、自分の前例を根拠に賛成し、渋るジョウを説得したためにアルフィンが仲間になれたという功績を持つ。いつもアルフィンには酷い目に合わされているが、二人は所謂B級映画には目がない、という意外な面もある。なお、機関士とは、本来新入り用のポジションであるとのこと。『悪霊都市ククル』は、彼の故郷が舞台である。他にも後期の作品では見せ場が回ってくることがやや多くなってきている。また、『ガブリエルの猟犬』で、成長期に入り体格が大きく変わったことも触れられている。なお、最初の劇場用アニメ化の際に容姿が大幅に変更されている。
劇場版「クラッシャージョウ」、YouTubeで無料配信 38年前の劇場公開日に
2021年03月12日 15時12分 公開
サンライズは3月12日、YouTubeの公式チャンネルで劇場版「クラッシャージョウ」を無料配信すると発表した。午後10時からプレミア公開を行い、アーカイブを48時間限定で配信する。

劇場版「クラッシャージョウ」 ©高千穂&スタジオぬえ・サンライズ
クラッシャージョウは、高千穂遙さんの人気SF小説が原作の劇場映画。小説のイラストを担当した安彦良和さんが自ら監督とキャラクターデザインを務め、映画化した。
劇場公開は1983年の3月12日だった。「38周年を迎える当日にサンライズチャンネルでプレミア配信を行う」。
無料配信はサンライズチャンネルの新規登録者獲得策の一環。3月1日にはリニューアルを行い、平日は午後8時から日替わりで「無敵超人ザンボット3」「重戦機エルガイム」「装甲騎兵ボトムズ」など往年のロボットアニメを1話ずつ配信している。「放送当時の視聴者はもちろん、これを機に新規ファンの獲得につなげていきたい」。
3月時点の登録者数は17.1万人。25万人を超えると「さらなる限定配信」を行うとしている。
【リニューアル記念48時間限定配信】
《作品》クラッシャージョウ
《あらすじ》
惑星改造を請け負って人類の銀河進出を助けた“クラッシャー”は、今や宇宙のなんでも屋として銀河を広く飛び回っている。そのひとり、愛機ミネルバを駆るジョウは、腕と度胸でその名を知られる特Aクラスの若きクラッシャーだ。
ある日、惑星オーパスで休暇中の彼らに飛び込みの仕事がやってくる。重病人を惑星ミッコラまで輸送してほしいという依頼。ところがそれは罠だったのだ。
《メインキャスト》
ジョウ:竹村 拓/アルフィン:佐々木るん/タロス:小林清志/リッキー:小原乃梨子/ドンゴ:二又一成/マチュア:武藤礼子/マーフィ:大塚周夫/コワルスキー:納谷悟朗/バード:小林 修/ダン:久米 明
《メインスタッフ》
原作:高千穂 遙/監督:安彦良和/脚本:高千穂 遙、安彦良和/キャラクターデザイン:安彦良和/メカニカルデザイン:河森正治/美術デザイン:佐藤道明/作画監督・絵コンテ:安彦良和/美術監督:中村光毅/撮影監督:三沢勝治/音響監督:藤野貞義、千葉耕市/音楽:前田憲男
《公式サイト》
http://www.crusher-joe.net/