埼玉の川島町に、
遠山記念館という登録有形文化財に指定されている建築物があることを、マイファンの方のブログで知った。
これまで古い街並みや建築物を写真に撮ることはあったが、そのほとんどが外観ばかりで、内部の写真はというと廃墟しかないという、かなり偏りがある状態であった^_^ゞ
そこで一度、中の写真をじっくり撮りたいと思っていたところ、遠山記念館は撮影が可能とあったので、6月末日に行ってきた。
ここは川島町出身で、日興証券の創立者である遠山元一が母親のために生家を復興して建設した邸宅であり、蒐集された美術コレクションと共に有料で一般公開されている。
場所は首都圏中央連絡自動車道の川島ICの近くであるが、周囲は田んぼばかりで、はたしてこんな所にあるのかと思いつつ車を進めたところ、ちゃんとありました!
以下は記念館にあった当館の上空写真。
門の前にはお堀が設けられており、この時点では蓮はまだ蕾のものが多かった。

門からしてかなり立派。
さて、中に入ってみよう。
門をくぐると、右手に美術館がある。
一応入ってみたが、当日公開されていたのは1階部分のみで展示物も少なく、あれっ、これだけ?って感じだった。
でも、メインの目的は邸宅の方なので、気を取り直してそちらに向かう。
こちらが玄関。

このように廊下も畳敷きとなっている。
昭和8年に建てられたとのことだが、この時代にはもうトップライトがあったのか。

遊び心のある畳で、さりげなくお金がかけられている感じ。
部屋の中はやや暗めで落ち着いた感じがあり、そこに屋外からの光が緑や障子を通して優しく射している。
後で写真を見て改めて気づいたが、室内灯も含めて光の使い方がとても絶妙で、そこまで考えられて設計されているのかと感心させられる。

決して豪華絢爛という訳ではなく、むしろ控えめに装飾が施されている。
中から見ると明暗のコントラストがとても良く、心地いい。
こういったのを本当に贅沢な佇まいというのだろうか。



外に出て、中庭に向かう。
初夏の日差しを浴びて、今、ここに遠山邸が蘇る(イヤ、前からあるが)。

当時のここでの暮らしぶりに思いを馳せ、ひと時ではあるが、ゆったりとした贅沢な時間を過ごすことができた。
さて、明日からは実家に帰省。
一年ぶりに地元のソウルフードを食べてきますか!
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museum | 日記
Posted at
2015/07/19 17:15:25