JRを恵比寿で降りてガーデンプレイスに向かって歩いて行くと、東京都写真美術館が見えてきた。
今、こちらでは10/23まで世界報道写真展が開催中で、これを見てきた。
そこに展示されている写真はどれも、普段、目にすることが少ないものばかりで、世界で起きている戦争や暴力、シリアからの難民、人種差別、環境汚染などの現実が伝えられている。
今、何が起きているのかを、写真は幾多の言葉よりも雄弁に、重く問いかけてくる。
そんな中、人々の日々の暮らしなどを撮影した写真もいくつかあり、それを見るとほっとして救われる。
今の日本に生まれ、暮らしていることを感謝しないといけない。
恵比寿に来たのは、ガーデンプレイスがオープンして以来だろうか。
相変わらずきれいでオシャレなところであるが、若い時ならともかく、今となっては惹かれるものはなく、中に入ってみたいともあまり思わなくなった。
それだけ歳を取ったということなんだろう。

おぉ、夕陽を浴びてきれい!
では、品川へと向かいますか。
あれ、このあたりって住所が白金になってるけど、あのシロガネーゼの生息するという白金かな?
意外にレトロ系や庶民的な店もあるんだね。

おや、こんな店も!
ちょっと燃料補給していきますか(^O^)/
さてさて、ようやく到着したのは品川のグローリアチャペルで、森恵のライブ会場だ。
森恵のライブに初めて行ったのが一年ほど前のこの場所で、それ以来、六本木、渋谷のライブへと参戦してきたが、早いものでふたまわり目に入った。
森恵のライブはおおざっぱに言うと、六本木はロック系、渋谷はフォーク系、そして今回の品川はクラシック系に分類され、場所も教会ということもあり、ストリングスとピアノをメインとした厳かなライブになる。
緊張の中、1曲目が始まった。
あれ、この曲、知ってるんだけど、なんて題名だったかな・・・?
サビに入ってようやく「そばに」だってこと、思い出した。
インディーズ時代の曲で、youtubeの動画でしか知らない曲だけど、まさかこの曲がくるとは・・・。
ギターケースに座って歌っている
吉祥寺でのストリートライブの動画が一番印象に残っているので、親戚のおじさんでもないのに、「こんなに立派になって・・・」て感じで、ウルウルしてきた。
そして、3曲目は「愛せない人」。
あとのMCの中で「このホールは響きがとてもいいので、私もそれを楽しみながら歌いたい」と言っていたが、その言葉通りに声量を抑え気味にして、艶やかに抑揚豊かに歌っていた。
詩の内容もあって、大人の女性の色気が感じられる素晴らしい歌唱だった。
※歌の出だしは2:50頃
そんな心地良い時間はあっという間に過ぎ、アンコールへと入った。
最初の曲は「遠い記憶」。
ギターアレンジもほぼこの動画と同じだったように感じたが、声量ある人がそれを抑えて歌うところにたまらなさを感じる。
好きな曲の一つだ。
そして次の曲は「鮮やかな旅路」、最後の曲は「ユメオイビト」と納得の選曲だった。
この2曲が終わった時の感想は、内村航平が床の演技を終え、そして最後の鉄棒も着地が見事にビシッと決まった瞬間と同じ、と言えばいいだろうか。
森恵とサポートメンバー(写真はご本人のtwitterより借用)は、鳴りやまないスタンディング・オベーションの中、ステージを降り、感動のライブはその幕を閉じた。
■2016.11.1追記
このあと、バイオリン奏者のおひとり(沖増菜摘:左から3人目の方)にすっかりと魅了されてしまうことになろうとは、この時は知る由もなかった。
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2016/10/15 19:08:14