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イイね!
2019年05月12日

奈良井宿から永平寺へと

目覚ましのコーヒーを飲み、コンビニを後にしたのは午前2:30を少し過ぎた位だっただろうか。

久々の長距離ドライブにはやる心を抑えつつ、先行車のいない暗闇の中を慎重に車を滑らせていく。

さほどペースは上げずとも、ステアリングから伝わってくる心地良い手応えと、それに呼応して背中にフィットしたシートから感じとることのできる車の挙動に気持ち良くなりつつ、この車にしてホントに良かったと自己満足の世界に浸る。

R254に別れを告げR142に入る頃には、夜も白々と明け始めようとしていた。

途中から旧道へと舵を切り、この日最初の本格的なクネクネを楽しみながら、和田トンネルを経由して諏訪湖に到着した。

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そこから中央本線沿いに木曽路を走っていると、ちょっと駅舎に目を惹かれたので車を停めて寄ってみた。

特に撮り鉄、乗り鉄という訳でもないが、鉄道には子供の頃から何となく興味があり、それが今も続いている感じかな。

なぜか連結器の上の渡り板には異常な程に興味をそそられて、子供の時に親に連れられて列車に乗るとわざわざそこに来ては、幌につかまりながら渡り板の上に乗って喜んでいたという、ちょっと変態的な少年だった。

フロイト的に言えばその根底にあるものはおよそ察しがつくが、まぁ、今もそういう生き物ということなんでしょう(^O^)/

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さて、本日の第一目的地の奈良井宿に到着。

30数年ぶりの再訪であるが、この旧宿場町って感じの通りがすごく好きなんだよね!

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観光化されたものとは言え、古い木造建築が連なっているとすごくトキメイテしまう。

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あっ、あったぞ!

今回、一番見たかった場所がこの伊勢屋という宿である。

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20代の頃にサイクルワールドというバイク雑誌を愛読していて、その中で奈良井宿が特集された時に掲載されていたのがこの伊勢屋の写真だった。

確か、日も暮れて暗くなった宿の前にバイクが停められたような構図の写真で、それがまるで繋がれて首をうなだれている馬のようにも見えてすごく印象に残り、いつかは行ってみたいと思っていた。

その後しばらくして当時乗っていたヤマハのSRX400YSPを駆り、伊勢屋に泊まりに行ったのが30数年前のこと。

伊勢屋にバイクで辿り着いた時は、サイクルワールドの記事とオーバーラップしてちょっと感激した。

食事の時も宿泊客全員が広間に集まってご主人(だったか?)の話を聞きながら、隣の見知らぬ人と話をしながら食べた覚えがある。

この場所にはそんな若き日の想い出が詰まっている。

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また来ることがあるのか分からないけど、その日まで・・・。

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そこから先はR361へと進路を変えた。

以前に高山に行った時もこのルートを通ったが、残念ながら今回もちょうど雲がかかってしまい、御岳山の姿を見ることはできなかった。

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GWで渋滞しているであろう高山を迂回し、気持ちの良いドライビングが続く。

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しばらく川沿いに走っていると、またもや優良物件そうな建物が (^◇^)

ここは長良川鉄道の終着駅で、マニアと思しき方も何人かいらっしゃった。

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終着駅だけあって転車台もあるぞ。

SLの時代に使われていたんだろうね。

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その後は九頭竜湖を経由し快走を続けていると、

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大野市辺りで思わず車を停めずにはいられない景色に出会った。

これも気まま旅の楽しみの一つだね!

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そしてようやく永平寺に到着。

入り口からしてただ者ではない気配が (^◇^)

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中も結構大きそうだね。

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参拝料を払って中に入り内部の一通りの説明を受けた後、いろいろ見て回る。

写真は自由に撮れるが、僧侶を撮ることは禁じられている。

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永平寺は他の寺とは少し違いがあって、こちらは坐禅修行のための道場とのこと。

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そのため若い修行僧が今は160名程度いるそうで、ここで日々修行を重ねているが、日常生活を送るための施設(食堂、浴室、寄宿舎等)も同じ敷地内にあるので建物の数も多く、その規模の大きさただ驚くばかりである。

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それぞれの建物は渡り廊下や階段でつながっており、そこで修行僧とすれ違ったりすることも多く、掃除をしている修行僧を見かけたりもした。

修行僧と言うと早朝から坐禅を組んでお経を唱えるという静的なイメージがあり、それに近いようなシーンもあったが、ここで見たのは普通の生活を営む彼らの姿であった。

しかし、過ごしやすい今の時期ならともかく、厳冬期ともなれば修業のみならず日常生活もかなり辛いものになるのだろう。

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建物だけではなく周囲の景観にも圧倒されるものがあり、これまで見て来た寺社仏閣中では随一の存在感があった。

入る時に参拝料500円が高いと思ってしまってごめんなさい(^_^ゞ

金額を遥かに超えた価値を感じた。

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その日の夜は福井市内に宿を取り、居酒屋で飲んだ後に越前そばでも食べようかと思い夜の街を徘徊していたら、この看板に思わず足が止まった (@_@)

何故にキース・ジャレット・・・。

全編即興演奏のザ・ケルンコンサートのアルバムなどで有名なジャズピアニストで、カントリーというアルバムの中の題名曲が好きで、学生時代に良く聴いていた。

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酔いもあってあまり躊躇することもなくドアを開けると、店の中には私よりは一回り程度上くらいのママが一人いて、どうぞどうぞと招いてくれた。

聞けば今は亡きご主人がキースが好きで始めた店らしく、それを継いで今もその名で店をやっているとのこと。

彼女自身はそれ程詳しい訳でもないそうだが、店の名前をネットで見つけたファンが遠方よりやって来ることもあるらしい。

いろいろと話しこんでしまい、気がつけば日付をまたいでしまっていた(^_^ゞ

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まさか福井の地でキース・ジャレットを聴くことになるなんて、夢にも思はなかった。

ブログ一覧 | ドライブ日記 | 日記
Posted at 2019/05/12 22:24:11

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この記事へのコメント

2019年5月12日 23:09
そちらから越前までとなると結構な距離じゃないですか⁈
それにしてもルート選択が魅力的ですね。
木曽路は有名どころの馬籠・妻籠ばかり行ってましたが、それ以外にも見どころがたくさんありますよね♪
北濃駅の転車台、ワタシも見に行きましたが、日本最古級のモノらしいですね
長良川沿いも見どころが多くて好きなところです。
越前大野の芝桜、雲海に浮かぶ大野城や湧水などと並んで売り出し中なんでしょうね。
とっても美しい風景ですよね(^^♪

帰りの行程のブログも楽しみです(^^♪
コメントへの返答
2019年5月12日 23:59
こんばんは。

この日の走行距離は500km位でしたね。

白川郷ホワイトロードを走ってみたかったのですが、この時期はまだ通行止めだったので、南寄りのコースを取りました。

馬籠、妻籠も一度行きましたが、木曽路周辺は昔の風情が残った魅力的なエリアですね。

あの転車台、そんな価値のあるものだったのですか(^_^ゞ

北濃駅はたまたま見つけて寄ったのですが、勝手気まま人の嗅覚が効いたのかも知れません(^O^)/

地図を見ているだけでも、長良川沿いは良さそうな感じですね!
2019年5月13日 5:41
わ~素敵な旅ですね。
当時はGOGGLEとか読んでいてソロツーリングばかりしていました。
まだ、木曽路方面は行ったことないので
ぜひに行きたいところです。
コメントへの返答
2019年5月14日 22:56
こんばんは。

どうもありがとうございます。

GOGGLEはエンスーなバイク雑誌でしたね!

立ち読みがメインでしたが、良く見てましたよ。

その昔はヤングマシンとか読んでたこともありました。

木曽路は20代の頃もそれなりにいいなと感じたと思いますが、この年齢になるともっとその良さが見えてくるのかも知れませんね。
2019年5月13日 14:39
こんにちは〜

なかなかシブいところに、行かれたんですね。

中山道の奈良井宿は、いい街並みが残っていて、あまり観光化されてなさそうで、訪れてみたくなりました。
30数年前にバイクで訪れた若い頃のご自分を、いろいろ思い出されたことでしょう。
私も同じ様に、30数年前のクネクネ道を訪れたりすることが有るのですが、あの当時の道は殆んど閉鎖されたり、舗装化され、その代わりに広い新道やトンネルが出来てしまい、がむしゃらに走っていた当時を、懐かしく、また時の過ぎるのを寂しく感じたりします(涙

でも、タフやネェ〜(^o^)
長距離の旅、お疲れ様でした。

コメントへの返答
2019年5月14日 23:25
こんにちは。

歳相応の場所かも知れませんね (^◇^)

記憶もおぼろげですが、馬籠や妻籠よりは観光化されておらず、お店にしても当時の景観を壊さないような造りになっているように感じます。

奈良井は30年前とそれ程変わってない印象で、いかにも土産物店て感じの所は有りませんでしたね。

ラリーで走られた道でしょうか?

伊勢屋は変わらずに残ってましたが、昔の想い出の場所が大きく変わっていると一抹の寂しさを感じますね。

好きなことやってるときは疲れ知らずかも(^O^)/

どうもありがとうございます。
2019年5月13日 21:39
こんばんわ

ふるい記憶の地に訪れるのは、得も言われぬワクワク感がありますよね。
↑の方も書かれてますが実体験のデジャヴ、とでもいうのか、若い頃に走りまわった記憶が今になって切なくこみ上げてなんともいいものです(^-^)
ワタシももっとあちこち行っとけばよかった…。

あと、キースのお店のくだり、やりますね~。知らない土地で見かけた店にふらっと…なんてなかなか真似できましぇん。
でもこういうのがさらに何年か後の郷愁になるのかもしれません。
コメントへの返答
2019年5月14日 23:50
こんばんは。

20代の頃はバイクであちこち走り回ってましたが、その後また走りを再開したのはみんカラを始めた5年前からですね(えっ、ブログ書くようになってもう5年も経ったんだ(@_@) ₎。

今、走り回っているのは過去の記憶のトレース(終活?)という部分もありますが、空白の20数年を取り戻そうとしている部分もありますね (^◇^)

確かにそうですね!

一期一会の出会いが、後年、懐かしく思い出される日が来るのでしょうね!
2019年5月14日 23:43
こんばんは

お近くまでお越しになられていましたね。
北濃駅あたりは、源流に近い長良川の清流もあいまって、気持ちの良い所ですね。
ここ最近、越前大野は訳あって何回か訪れているのですが、こんな綺麗なところがあったなんて知りませんでした。
そして、福井の夜…知らない街に泊まって、地元ならではのお店を見つけるのは私も大好きなのですが、こんな良いお店を見つけられたのは羨ましい。素敵な旅先の夜の過ごし方ですね。
コメントへの返答
2019年5月15日 0:16
こんばんは。

kumayuさん、岐阜でしたね!

写真にも載せましたがまさに清流で、長良川を眺めながらのドライブはホントに快適でした。

大野ではかなり広い範囲に渡って田んぼの畦に芝桜が植え込まれていて、なに、これって感じでしたよ(^O^)/

ここからちょっと行った先にも同じような景色が見られたので、市を挙げてやっているようにも思いました。

またいつか寄ってみたいと思える店に巡り会えたのはラッキーでした。

これも旅の醍醐味ですね。
2019年6月6日 6:59
おはようございます。
雑誌に掲載されていた印象に残った町並み・・
実際に行かれて良かったですね。
どれもこれも風情があり素晴らしいですね。
コメントへの返答
2019年6月8日 8:16
おはようございます。

どうもありがとうございます。

奈良井のことは雑誌で知ったのが最初に行ったきっかけになりましたが、今はみなさんの書かれているブログを見て実際に行ってみた所も多いですね。

古い木造建築が建ち並ぶ街並みに風情を感じてしまうのは、日本人として共通して持っている感覚なのでしょうかね。

こういう風景に出会うと惹かれてしまい、ついつい立ち止まってしまいますね(^◇^)

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何シテル?   01/04 18:47
cocoichiです。よろしくお願いします。 ちなみに、ココイチにはまだ行ったことがありません。 20代はバイクで駆け回ってましたが、スプラッシュで...
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