2019年05月26日
最終日は神岡から林道美ヶ原線へと
前日の福井市内のホテルでの大混雑していた朝食バイキングとは打って変わって、この日の朝食は有料だったせいか宿泊客はそれなりにいるはずだが閑散としており、おかげでゆったりとしたまどろみの朝食タイムを過ごすことができた。
しかし、外でこんなモーニングらしいセットを食べたのも、ずいぶんと久しぶりのような気がする。

昨夜はちょっと感動した新湊大橋も明るい時間に通ってみるとフツーに感じてしまい、やはりライトアップされた中を夜景を見下ろしながら走るからこそ得られる感動だったんだろうなと感じた。

富山からは高山本線に沿ってR41を南下するルートを取った。
GWも後半は好天に恵まれたこともあって、道の駅やコンビニなどのパーキングでいつも以上に多くのバイクを目にした。
最近のバイクのデザインは昆虫っぽく見えるものが増えてきて、あまりいいと思えるもの少なくなっているように感じるが、この1台はそういった次元を通り越したぶっとびのインパクトがあった。
なに!、この横出し3本ショートマフラーは!
テールライトの位置とデザインがスゲー!
ナンバープレートを取り付けるためだけに付いているリアフェンダー(^O^)/
バーエンドミラーがカッコ良すぎ!
後で調べてみると、MVアグスタのDRAGSTER 800というバイクであることが分かった。
MVアグスタと言えば昔はカフェレーサーのイメージが強かったが、時を越えてこんなにも先鋭的なデザインに生まれ変わっていたのか (@_@)

飛騨街道をしばらく走っていると、川を挟んだ左手に赤茶けたドでかい工場群が突如と姿を現し、看板からそこが神岡鉱山であることを知った。
車を停められるような場所もなかったので工場の写真は撮れなかったが、その先にあった道の駅で降りてみるとカミオカンデの資料館があったので入ってみた。
カミオカンデの名は知っていたが、こんなところにあったんだね。
その施設には地下1000mに円柱形の巨大水槽が設置されおり、宇宙から飛来したニュートリノが地中を通過し水槽の中の水の原子に衝突すると光が発生し、それを円柱の壁面いっぱいに敷き詰められた光電子増倍管で検出するというもの。
そこに使われている光電子増倍管のゲインは1000万倍と言うから、何とも驚きの数値である。

道の駅でつナビの地図をつらつらと眺めていると、そこから少し山を上った場所に堆積場跡と標記された池があり、気になったので寄ってみることにした。
その先に見えてきたものは廃墟鉱山マニアには堪らない風景であった。


調べてみるとここは和佐保堆積場趾とのことで、鉱石を製錬する過程で発生する鉱滓を水分と固形物(有毒物質)に分離して沈殿させるための場所とのこと。
かつてはイタイイタイ病でその名を知られた神岡鉱山であるが、閉山してから年数が経っているとは言えこの沈殿池の底には負の遺産が封印されていることになるので、来てはならない場所のようにも思えてくる。


さて、そこから先は安房トンネルや松本を経由して林道美ヶ原線へと向かった。
この道は以前にビーナスラインから美ヶ原高原を経て一旦下り、須栗キャンプ場側からアタックしようとしたものの頂上付近から先は通行止めとなっていたため、松本側からの上りは未踏破になっていたことろであった。
ギヤを落としグイグイと駆け上っていく。
途中にローリング禁止の看板があるが、確かにそんな楽しい道である(^O^)/
車を停めて上って来た標高差を改めて実感するとともに、遠くに霞んで見える北アルプスの姿に雄大な長野の自然を感じる。

この先、こんな道が我が家のすぐそばまで続いていたらどんなに楽しいだろうと妄想しつつ、今回の旅がもうすぐ終わりを迎えることの寂しさと安堵を感じながら帰路に着いた。

完
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Posted at
2019/05/26 10:02:24
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