12月。
何かとせわしなくなるこの時期に、家でゆったりとしていれば良いものを、賑わいと活気を味わいたくて、先週日曜の夕方に、上野からアメ横にかけていつものようにウロウロと徘徊してきた。
上野駅に到着。
既に暗くなった上野の街に向けて、大勢の人々が車両から吐き出されていく。

浅草側に出ると、周囲の明るく照らし出されたビルに囲まれた、ひっそりと落ち着いた佇まいの駅舎が浮かび上がる。
三丁目の夕日のような、幾多のドラマがここに刻み込まれてきたのかと思うと、ちょっと感傷的にもなる。

上野公園側に回ってみると、駅、ビル共に明るく、賑やかである。

御徒町に向かって、ガード下に所狭しと並んでいる雑貨店通りを、何度か往復する。
特に何を買う訳でもないが、見ているだけで楽しい。
その先には、ガード下の飲み屋街がある。

呑兵衛にとっては、堪らなく惹かれる光景である。
そして、アメ横。
この日も結構人はいたが、大晦日近くともなれば、例年のようにかなりの人出になるのだろう。
おじさん、これ、まけてよ!
駆け引き通りかも知れない。

通りをうろついているうちに、「地下食品街」という何やら怪しげな匂いのする看板が目にとまり、吸い込まれるように階段を降りて行った。
そこにあるのは、中国や韓国を始めとする、アジアの食材店であった。
おびただしい数の香辛料と、肉、魚介類が並んでおり、店員やお客も外国人が大半のようである。
地上の通りとは明らかに雰囲気が違う、独特な空間がそこにあった。


地上に戻ると、何事もなかったかのように(何かあった訳ではないが)、見慣れた日本の風景が待っていた。

今年は浅草には一度も行かなかったが、上野から浅草にかけて歩いていると、いろんなものに出逢える。
刺激的で魅力的な街である。
Posted at 2014/12/23 00:22:35 | |
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