感動のラストで幕を閉じた森恵ライブの翌日は、レンタカーで呉を経由して海沿いに走り、以前から行ってみたかった尾道へと向かうことにしたが、その前にやはり外せない場所がこちら。
「この世界の片隅に」を観た後に、原作者であるこうの史代の他の作品を読んでみたくなり、「夕凪の街 桜の国」を購入したが、終戦後も原爆の後遺症に怯え、苦しみながら亡くなった方が大勢いらっしゃったことを改めて教えられた。
昨年に再訪した
丸木美術館や、今年行った
長崎に続いて原爆のゆかりの地への訪問となったが、いつもながら人間の愚かさと、その一瞬でこれまで紡いできた人生を終わりにしなければならなかった方の恐怖と無念さを思うにつけ、いたたまれない気持ちになる。
映画や本の影響が多分にあったのだと思うが、慰霊碑の前では感極まり、あふれ出るものをこらえることができなかった。
こんなことは初めてだった。


次に向かった呉では、「この世界の片隅に」で幾度となく出てきた山の斜面から望む港の景色を見たくて来てみたものの、家が結構建ち並んでいて見通しがきく場所がなかなか見つからなかった。
さらに上に登ろうとすると、一見さんにとってはかなり難易度の高い道になってきたことや、時間も限られていることもあったので、あきらめて尾道に向かうことにした。

今回の相棒はデミオ。
前から乗ってみたかったのと、広島に来たらやはりマツダでしょうということでこの車を選んだが、CVTとは違った6ATのもつダイレクト感と、92PSとは思えないパワフルな走りを楽しむことができた。

そしてようやく念願の地、尾道に到着 (^◇^)
映画やTVドラマのロケ地としても良く知られており、ちょっと前だと桐谷美玲の「好きな人がいること」にも出てきた。

時間も14時を過ぎてかなりお腹も空いてきたので、早速、尾道ラーメンへと向かった。
ネットに載っているような店はどこもかなりの行列で、胃袋的にも並んでいる余裕は全くなかったので、空いてる店に駆け込んだ。
焼肉店(牛ちゃん)だけど、まぁイイだろう。
期待せずに食べ始めたが、これ、かなり旨いよ(^O^)/
最初、ツユはもう少しコクがあった方がいいかなとも思ったが、背脂が結構入っているので、このくらいのあっさり加減でちょうどいいように思えてきた。
麺は博多ラーメンと同様の細麺で、小麦粉の味もしっかりと感じられ、美味しい!
思った以上の味に満足しつつ、さてと街巡りへと参ろう。
千光寺を目指して坂道を登り始めると、オシャレな店がチラホラと目につく。

坂の上に向かうこのような階段がいくつもあるようで、
それと垂直に交わる道が家屋の間を縫っている。
そう、この感じがたまらなく好き!

そしてようやく千光寺へと辿り着いた!

長崎もそうだけど、港の周辺や傾斜地に建ち並ぶビルや家屋の風景が見ていて飽きない。
ずっと眺めていたくなるそんな風景だ。

そこから下って行くと、所々に猫の姿が見られた。
尾道は猫の多い街としても知られているが、なぜ犬ではなく猫なのかが、ここに来てみて何となく分かったような気がした。
この辺りは細く狭い坂道ばかりで、犬を毎日散歩させるにはチト辛い。
特に高齢者にとっては。
でも猫だと放し飼いでほっといて構わないし、車も来ないので危険も少ない。
だから猫を飼っている家が多いのではないかと思ったが、違うじゃろか?



う~ん、この感じもなかなかいいぞ!
きっとロケでも使われているだろうな。
そしてお待たせのアーケード通りは、
期待を裏切りません(^O^)/

林芙美子像。
銅像を見ると何故かこのアングルで撮りたくなるぞ。
あぁ、港町ねって感じ!
時間があれば渡ってみたいところだが。
そして暮れゆく景色は旅情満点!
また来てみたい街、別れが名残惜しい。

そして、翌日は帰りの新幹線まで時間が少しあったので、市内電車に乗って、

広島城へ向かった。
でも、時間もあまりなかったので天守閣には届かず 、この周辺の散策にとどまったとさ。
今回は2泊3日の旅行であったが、他にも海沿いで行ってみたい場所も見つかり、欲を言えばもう1,2泊はしてみたかった。
でも、また行きたいって思える位がちょうどいいのだろうと思い、広島の地を後にした。
いつもありがとうございます。
新年がみなさんにとって良い年でありますように。
来年もよろしくお願いします。
Posted at 2016/12/31 20:13:48 | |
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