比較的近場だし、わざわざ早起きして見に行くような場所ですか?
もともとは、長野と埼玉の県境にある三国峠を経由して、久々に長野を走る気満々で朝5時に出発したが、三国峠は通行止めの看板が・・・。
いつもながら、調べもせずに行く方が悪いのであるが。
そこで、6月に金山志賀坂林道を通った際にニッチツ鉱山付近で見かけた、簡易郵便局や廃墟に目的地を変更。
この場所は廃墟マニアの間では有名な場所らしく、いつか再訪してもう少しじっくり見たいと思っていたので、途中からこちらに舵を切った。
では、出発。
まだ行ったことがなかった、秩父鉄道三峰口駅に寄ってみる。
予想に違わぬ雰囲気を醸し出しており、早朝の清涼剤となった。


駅舎の反対側は車両公園になっている。
右側写真は、駅からさらに奥に行った先にある線路終端。秩父鉄道の端っこである。

R140を先に進むと、見えてくるのがいつも気になっているこの看板。
HPがあるのか。どれどれ・・・、
フルチューン?
改造方法?
笑わせてくれるじゃね~か。
まさしく、ライダーのための弁当であった。

県道120号にあるこの分岐点をまっすぐ行くと三国峠の方向となるが、なにやら通行止めの看板が・・・。
いやいや早朝だし、看板の撤去忘れってこともあるかも知れないので、もうちょっと先に行ってみよう。
看板に偽りなしであった。
先程の分岐点に戻って今度はトンネル方向に曲がり、しばらく行くとニッチツ鉱山の工場が見えてきた。
調べてみると、ニッチツは石灰石を採掘&加工して、販売している会社とある。
同じく秩父にある武甲山からは石灰岩が採掘され、セメントとして世の中に供給されている。
そう、秩父一帯は良質な石灰石の埋蔵地帯なのであった。

前も通った、ちょっと腰が引けてしまいそうなこのトンネル(以前の写真より)。
何かに憑依されてしまいそうだが、途中でちょっと降りてみる。
光軸、ok。

トンネルを抜けると、そこには簡易郵便局があった。
無論、早朝から営業しているはずもないが、前日は通行止めだったようである。

郵便局の奥には、ニッチツの建物と工場がある。
今年2月の雪の被害は甚大だったようで、後で知ったが、雪の影響で倒壊した廃墟はこの他にも多いそうである。


その先に進むと、この建物が。
この煙突、何?

それは、従業員用の共同浴場であった。
秩父市HPの記事によれば、最盛期にはこの辺りに2千人もの人々が暮らし、美空ひばりが唄ったホールもあったとのことであるが、想像だにできない。
かつて栄華を誇っていた鉱山としては、足尾銅山が有名であるが、奥秩父にも同じような歴史が刻まれた場所があったとは、全く知らなかった。

その先にも、所々に廃墟が見られる。


峠にたどり着き、八丁トンネルへと。
トンネルを抜けると一気に視界が開け、出口付近には両神山登山者用の駐車場がある。
両神山を近くから見たかったが(この辺りから見ることができるのかは?だが)、その方向にはあいにく雲がかかり、何も見えず。
ここで朝ごはん。
いつものコンビニおにぎりも、また格別な味である。

R299に向かって下る途中。
進行方向のその先には、二子山の姿が見える。

R299に出た。
が、このまま帰るのも面白くないので、林道秩父線に入り、先ほどの二子山沿いに走ることとした。
車にも全く出会わず、快適。

峠付近からの景色。
埼玉。山自然の宝庫だね。
しかし、こんな所にいとも簡単に来られるのは、全くもってナビのおかげである。
途中、分岐点もいくつかあるので、地図だけでは非常に心もとなく、載ってない道も多い。

ダウンヒル。
木々の間を駆け抜ける。

途中のひなびたバス停。
でも、灯りはちょっとモダン。

帰路に向かう。
お昼を回ったばかりだったので、昼食は家で食べようかと思いあぐね、県道37号道沿いにクルマを走らせていたところ、店には見えない店?の前に、何人か人の姿が。
そば屋だった。
引き寄せられるように入ってみる。
メニューはそばのみで、選ぶは盛りの量(並、大、特)だけ。天ぷらなど、一切なしである。
頼んだのは大盛り(¥680)。
注文した後は、セルフでつゆと薬味、そしてサービスのきんぴらをトレイに取り、席で待つこと15分程度。そばが運ばれてきた。
更級そばで、麺は細いがコシがあり、のどごしも良い。量も充分にあり、おいしい。
つゆもからくなく、いい塩梅。
近場の常連さんも多いような感じで、行列にはならないものの、人が途絶えることはなかった。
ちなみに営業時間は11:30からで、売り切れ次第で終了とのこと(13時過ぎには完売の可能性ありとか)。

帰路。R140を流していると、後方にスプラッシュの姿が。
マイナー車なので、同じ車に出会うと必ず「おっ!」と言ってしまうのが、スプラッシュ乗りの悲しき習性である。
今回、図らずもまた地元ドライブにはなってしまったが、実りのある旅となった。
結果、安近短を継続中。
Posted at 2014/07/19 16:28:50 | |
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