
初めに断っておきますが、「未開の都(くに)」とは、あくまで私達が深く踏み込んでいなかった地域という意味であって、「滋賀県は何だか未開だよね~」なんて言う意味では一切ございません。(;'∀')
実は私達、日本一周(沖縄県以外)は達成しているのですが、滋賀県は通過ばかりで、泊まったことがない空白地でした。
当時、雪景色も見られるであろう時期(1月半ばくらい)。
滋賀県でも特に雪の多い『マキノ』という県境の地域を拠点に2泊し、京都府や福井県という大変魅力的な地域に一歩も足を踏み入れない覚悟で、雪景色を含む滋賀県を楽しむ旅に行ってきたのでした!
名古屋くらいまでは、やや寒さも感じる天候でしたが・・・
滋賀県に着いて街中走る頃には、小春日和な感じ(^^;
滋賀県北方で雪景色を期待していた私には、やや残念な状態。
まず、滋賀県内でお昼を食べるつもりで走ってきていました。
実は初日、妻の友人と会食&交流で、こちらのお蕎麦屋さんへ。
実は、近江神宮の境内にあるお蕎麦屋さん。
ここ「善庵」さんは、蕎麦を六分まで磨き込んだ蕎麦を食せます。
ひとまず早く着きすぎたので、境内散策へ♪
ここは皇族所縁の神社で、百人一首の歌詠みでも有名らしく、なかなか素敵な展示物が見られました。
ご覧のように百人一首そのものが、ずらり展示されているなど雰囲気良し。
妻は百人一首を全て覚えていた時期があったようで、とても楽し気に、しげしげと観察したり、蕎麦屋が開店する短い時間でしたが、ずいぶん楽しんでいたようです。
境内はすぐ散策を終え、待ち合わせ時間に合わせて蕎麦屋へ。
こんな場所柄か、善庵さんの店内も、雅な雰囲気満載。(^^;
妻の友人と共に、歴史話も含めて、楽しい時間を過ごせました。
蕎麦もご覧の通り。
六分磨きは伊達でなく、一瞬「コンニャク?」と見紛う光沢と、食感。
日本酒で言えば「大吟醸」と言っていい磨き具合、初体験。
なかなか美味でございました。(^^
さて、食後は友人引率の下、比叡山延暦寺へ!
晴れていたものの気温が高く、延暦寺への道中は、霞がかった風景で見通しは良くありませんでしたが、美しいラインを持つワインディングロードで楽しめました(^^♪
因みにブログの最初の小さな写真は、この参道の展望台からの写真です。
比叡山延暦寺。
確か・・・世界遺産でしたよね。(^^
訪れたこの日、天気の良さの割に、客はまばら。
それもそのはずで、本堂は修復中で工事の真っ最中。
根本中堂。
しかしそのお陰で、各名所名所ででも、お堂をほぼ独り占め。(^^♪
釈迦堂。
これまた内部まで、独占状態。
お正月の供物のお裾分けまで戴けちゃったりして。(^^;
横川中堂。
常行堂、法華堂。
苔の美しいお堂でした。
他にも国宝殿など、一日で見切れないと諦めていた主要な仏殿ほぼ全てを散策。
思ったより時間は押しましたが、絶好のタイミングで見ることができたと思っています。
ドライブだけででも、また訪れたいスポットですね。(^^
さて、本当に時間が押していた私達。
・・・でしたが、明日立ち寄る予定だった白髭神社にお立ち寄り。
琵琶湖に佇む、美しい鳥居を、日没まで眺め・・・
完全に日が沈んで全く人も車も居なくなった『メタセコイア並木』で撮影会。
幾人かの素敵なブログを書く方々が、度々訪れているスポット。
ようやく来られました!
緑の並木でも、フカフカのツリーが並んでいるわけでもありませんが、長く街灯に照らされた並木道も、これまた乙なモンでしたよ♪(^^
そして、ようやくようやく、この日の宿
『マキノ 白谷荘 歴史民俗博物館』 に到着。
ものすごい一品が出たわけではありませんが、趣ある一室で、たった一組だけのための空間と食事は、とても贅沢に感じられました。
そうそう、一組だけの・・・といえば。
ここだけでしか販売していない、特別な日本酒があります。
『茅葺の里』というネーミングで、冷でも燗でも呑める地酒。
けっこういけましたよ。(^^
明けて2日目。
昨晩しこたま飲んだのですが、この日も友人知人に昼食で会う予定があり、高速道路を飛ばして琵琶湖の間反対側へ出発。
昨日と打って変わって、厚めの雲の空。
旅の中日のこの日は、雨に打たれる事必定の予報でした。
とりあえず、出発前に。
この白谷荘すぐ目の前の路地にある、2本の木を見物。
何でも、推定樹齢500~600年のヤブツバキの巨木だそうで。
ここまでの樹齢のツバキは珍しいそうで、大切にされているそうです。
全く派手さはないのですが、こういった里自慢、嫌いじゃありません。
間近で見ると、惚れ惚れするくらいの隆々とした瘤があり、素晴らし銘木に成長している事がうかがえます。
雨が降る前にチェックできて、良かった(^^;
で、この日は。
こんな方々と合流し、旨い蕎麦屋に案内頂きました!
RANGE ROVER EVOQUE (ECJ)仲間の、黒影さんご夫婦、ヒロさんご夫婦と合流!
挨拶もそこそこに、お店の一番乗りを目指して出発♪
『そば処 藤村』さん。
以前、黒影さんのブログ内で、旨そうな蕎麦と気になる日本酒名を目にして、とてもとても気になっていたお店だったので、訪れることができて幸せでした(^o^)丿
蕎麦・・・旨し。
蕎麦湯・・・旨し。
蕎麦がき・・・旨し。
日本酒を飲めなかったのは残念でしたが、まぁ仕方ない(笑)
蕎麦を堪能した後は、3台でトレインしつつ、これまた素敵なスポットへ。
『ラ コリーナ近江八幡』。
出来立ての、とっても美味しいバームクーヘンを頂きながら、コーヒータイム(^^♪
『クラブハリエ』さんのバームクーヘン、美味しいなぁ(;'∀')
一部女性陣は、バームクーヘンが作られていく過程に目が釘付け。
あまり旅先で、こういった商業施設は立ち寄らないのですが、けっこう楽しくなっちゃいました。(^^;
色々お心遣いを頂きながら、結局別れが惜しくなり、皆で第三の場所へ移動。
黒影号と、ヒロ号を従えて先頭を走らせていただきましたが・・・いやぁ後ろからのオーラが、半端なかったです。(笑)
カッコいい2台です☆
さて妻の希望もあり、『ヒトミワイナリー』さんに立ち寄って、ワインを購入。
・・・と、この段階で、ナナさんご夫婦も合流!
ECJの連帯感、半端ない。(;'∀')
ナナさんの瞬発力には脱帽です!
ドライバーである男性陣は、店内ウロウロ&車談義。
女性陣は試飲を含め、簡単にショッピング。
妻はビオ?と思われるスパークリングワインを購入。
後日談ですが、あまりの口当たりの良さに、平日から軽く一本空けちゃいました。
こりゃ、リピートかもなぁ。(^^;
その後、4台でトレイン。
滋賀県名物『赤蒟蒻』と、集合写真スポットを求めてしばしドライブ。
・・・人のEVOQUEって、物凄く迫力を感じるんですよね。
そして改めて、自分のEVOQUEを惚れ直したりして。(^^
小さな蒟蒻商店に、土砂降りの中路駐した写真でさえ、格好良く見えます。(笑)
お店の方も、ビックリしたことでしょう。(^^;
時間が経つごとに、雨の降り方が強くなり、半ば諦めた集合写真。
私、どうしても撮りたくて、何とか納めさせてもらいました!
ECJのイベント等、なかなか参加できていない中でのこういった時間。
またとない、よい想い出になりました。
半日あまり、私達では立ち寄らないような楽しいスポットを案内頂き、また、お忙しい時間を私達と過ごす時間に割いていただいたこと、この場を借りて感謝申し上げます。
黒影さん、ヒロさん、ナナさん、奥様共々、本当に有難うございました!(^O^)/
写真撮影後、それぞれが、それぞれの道へ別れ・・・再び、いつもの旅へ。
私達は途中、温泉施設に立ち寄った後、宿に戻ったのでした。。
ところで、今回宿泊している「マキノ 白谷荘 歴史民俗博物館」のお風呂は、露天こそないものの天然温泉だったりします。
濃厚な泉質ではありませんが、湯疲れしない良いお湯です♪
建屋が資料館であるが故に24時間入浴可でない事と、実際の寝室は別棟だったりするのですが、一日一組だけで、全く気遣いなく連泊できる事は、特筆に値するかと思います。
そして夜が明け、3日目の最終日!
天気に恵まれないまま終わるのかと、3日目の早朝の空を見上げたのですが・・・。
ん? 湖畔方面の雲が薄い!?
これは素敵な景色に間に合うかも!!
と、妻を叩き起こし・・・一目散に琵琶湖湖畔へ!!
見られました!
琵琶湖、竹生島から昇る、ご来光☆
だ~れも居ない湖畔で、撮影会(^^
まさに、朝飯前の早朝ドライブで、最高の一瞬をGET。
この時間を逃すと多分、また厚い雲が空を覆っていたはず。
なんだかんだで、とても恵まれた旅になったようです♪
朝日を拝んでの、宿への帰り道。
この旅で数回往復した何てことない県道も、何故か素敵に見えました。
雪景色は・・・まぁ、今回は何も言わないことにします。(笑)
滋賀県の、いわゆる観光地は南側に集中している感があります。
でも私達には丁度良いエリアに、宿泊施設を抑えられて、良かった♪
ところで。
民俗資料館であり、温泉宿であり、有形文化財で築250年以上の建屋でもあるこの白谷荘。
よほどの地主であったことを今に伝える貴重な品々が、茅葺屋根の天井裏に、所狭しと展示されています。
そもそも、この建屋自体が文化財ですから、昔の道具など見るだけでなく、建屋の造りや、建屋の梁など、見るほどに歴史を感じるものばかりです。
ただ実は、管理を続ける人材や資金が不足しており、この集落全体の維持もいつまで続けられるのか・・・話を聞くほどに考えさせられる厳しい実情が、この資料館にはありました。
襖のように美しい、建屋奥からのぞく、日本庭園。
よく考えて作られていますよね。
これもいつかは無くなってしまうのでしょうか。
物だけでなく、貴重な資料(書物・古い教科書なども)も膨大だとの事。
いずれ再訪できたのなら、それら資料をじっくり拝見する時間も作りたいものです。
宮崎駿監督の映画『トトロ』の関係者も訪れていたという、白谷荘。
旅館やホテルとは全く異質ですが、周辺地域を散策する拠点として、どうでしょう。
『マキノ 白谷荘 歴史民俗博物館』
(↑ リンク、貼ってあります。)
私達が去った、丁度1週間後。
ここに、沢山の雪・霰が降り積もったようです。
地域の方々は大変だけど、本来の季節を取り戻した、ここマキノの今は、さぞかし美しい事でしょうね。
白谷荘の女将さんが話していたのですが、新緑の季節よりも、たっぷりの雪が降り積もった翌日の早朝こそ美しい景色が見られて好きなのだそうです。
交通の要衝、滋賀県。
庶民の歴史が息づいていて、とても面白い時間を過ごせました。
それほど遠くもないので、いずれ再訪したいと思います。(^^
おしまい。