8月が終わろうとしている。
子供達は楽しかった夏休みが終わってしまう。
蝉はアブラゼミからツクツクボウシに鳴き声が変わる。
チョコ父はツクツクボウシの鳴き声を聞くと子供の頃を思い出す。
8月の20日を過ぎると少し憂鬱になってくる。
そうなんだ、宿題があった事に気付くんだ。
しかし、暑いしなぁ。
明日、涼しい朝に始めようと決意して自転車に乗ってプールに行く。
プールには誰か友達が来ているのだ。
家に帰るとお昼寝だ。
タップリとお昼寝してるから夜になっても眠くない。
夜更かしして寝る。
次の日に起きると、すでに暑くなっている。
だめだ。
明日、涼しい朝に始めようと決意して自転車に乗ってプールに行く。
数日が過ぎていくとプールに来ている友達が少なくなってくる。
友達と「宿題ってやった?」「やってない」「マズイよな」などと話し、心身ともグッタリとなり家に向かう。
自転車のペダルが重い。
翌日から宿題をやろうと決意する。
やはり翌日も暑い。
でも、やらなきゃ。
部屋を見ると散らかっている。
よし。と掃除を始める。
ガゼン張り切って掃除をする。
汗が流れる。
読みかけの本が気になり、本を読み始める。
残り3日となると焦り始める。
綺麗になった部屋と机。
夏休みの日誌は8月に入った頃から白紙だ。
マズイ。
しかし、やらなきゃ。
頑張って、1日でやり遂げる。
日誌をやり遂げた充実感に浸り、その日はお終い。
コツコツと取組む子もいるが、チョコ父にはその子の気持ちが分からない。
次の日は読書感想文だ。
しかし、課題の本を読んでいない。
都合の良い本なんて家には無い。
学校の図書室に行くが貸出中だ。
誰が借りているか教えてもらい、借りている友達の家に行く。
感想文を書いている友達の横で本を読む。
チョコ父は本を読むのが早い。
家に帰り、感想文を書く。
後は工作だ。
最終日に工作をすれば宿題は終わる。
最終日は定番の水族館。
毎年、作っているから慣れたもんだ。
紙の箱に四角く穴を開けて水色のセロハンを貼る。
箱の中には魚の形に切った画用紙を糸で吊るす。
出来上がりだ。
明日の用意をする。
終業式以来開けていないランドセルから中身を取り出す。
すると、漢字の書き取りノートが発掘された。
「ギャー。何だ!」チョコ父の叫び声。
最終日にこの発見は絶望だ。
絶望とは「望みが絶える」と書く。
宿題を出した先生を呪いながら、漢字の書き取りを始める。
涙が出てくる。
ほぼ徹夜だ。
始業式の朝、真っ赤に目を腫らしたチョコ父はトボトボと学校にむかった。
通学路にはツクツクボウシが鳴いていた。
ツクツクボウシはツラい思い出だ。
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2023/08/26 11:40:20