バレンタインデー

今日はバレンタインデー。
チョコ母からチョコを貰ったが、ほぼチョコ母が食べてしまい、残っているのはこの2個。

バレンタインデー。
中学生ぐらいから、こんな日がある事を知った。
ませていた中学生の男の子、女の子達は妙にウキウキ、ドキドキしていたようだ。
チョコ父は知らない行事だった。
チョコレートよりもカッパエビセンが好きだったんだ。
チョコ父が高校生になり、この日のチョコレートが極めて特別な意味を持つ事を知る事になる。
思春期を迎えたチョコ父も、この特別な日を意識するようになる。
とても、猛烈に意識するようになった。
1週間前からソワソワしていた。
そして、2月14日の学校からの帰り道には明暗がハッキリしていた。
勿論、チョコをもらった男の子ともらえなかった男の子。
アイツはモテない俺と仲間だと、思っていたのに、、、。
何故だ〜っ。
「ふんっ。俺はチョコよりもカッパエビセンが好きなんだ」と強がりを叫ぶ。
残酷な日だった。
特に憧れていたマドンナがチョコを渡した現場を見てしまった日は、この世の終わり。
今ならばヤケ酒を飲んでいる。
当時のチョコ父は内緒で酒を浴びるように飲んだ。
しかし、あのモテていた同窓生は、今では見る影もない。
同窓生の女子からは「アイツ、最低〜」と言われている。
彼女らは何か知っているのだろう。
彼女らのネットワークは計り知れない闇をまとっている。
近づかない方が良い。
バレンタインデーには闇がある。
と、モテないチョコは呟くのである。