2020年12月26日
昨日、元首相が過去の答弁の修正をする放送があった。
与野党が質問をしていたが、元首相の答弁が長かった。
新聞で内容を確認した。
赤ペンを持って、事実を補足している部分に線を引いた。
赤い線が沢山となった。
つまり、中身はスカスカだった。
人は言葉を覚えて話をするようになる。
また、文章を書くようになる。
幼いうちは短文であり、成長とともに長文となっていく。
それは成長とみられ、短文での表現は幼いと取られる。
例えば。子供か言う。
「お腹が空いた。だって、おやつ食べていないもん。」
これは、分かりやすい。
「僕は昼食の後におやつを食べていないので、午後5時の時点の今、空腹を覚えています。」
といえば、最後まで聞かなきゃ何が言いたいのか分からない。
長文は色々と説明を補足するために、長くなっているのだ。
説明する時に文章を修飾するのは、内容を限定をしたいがためであろう。
身を守る言葉。
特に書かれた文章を読み上げると長くなる。
文章は読み直す事ができ、不要であれば読み飛ばす事が出来るが故に、長文となりやすい。
短文には破壊力がある。
先ほどの「お腹が空いた」である。
言いたいことが分かる。
誤解のしようがない。
ここからは書くか、やめるか迷うのだが書こう。
評価が分かれるが、小泉純一郎さん。
この人は短文の破壊力を知っていた。
PKOの問題での回答は凄かった。
野党「非戦闘地域はどこなんですか?」
小泉「そんなことわかるわけないじゃないか。世界中でいつ、どこで戦争が起こるなんて。自衛隊が派遣されている場所が非戦闘地帯です。」
・・・滅茶苦茶です。
しかし、言葉の破壊力を知っている。
「そんなこと、分かるわけないじゃないですか」
何を言い出すんだ。あんたが命令して自衛隊を派遣したんじゃないか。と思うのだが、彼は続ける。
「世界中でいつ、どこで戦争が起こるなんて」
確かにそうだ。それを知るために各国が莫大な予算と人員を割いている。しかし、紛争は突発している。
「自衛隊が派遣されている場所が非戦闘地帯です。」
確か、非戦闘地帯に限って自衛隊を派遣すると言っていた。
論理は破綻しているが、言葉には破壊力があった。
官僚が書いた文章を読み上げれば、ものすごく長い言葉となる。
どこに言葉の支点、力点があるのか分からなくなる。
結局、作用点である我々に伝わらない。
現首相も言った「誤解を与える」を付け加えた部分。
響かない。
嘘を取りつくろっいるなぁ。誠実さがないなあ。
と「誤解を与える」を聞いた時点で思う。
それ以後は聞こえてこない。
素直に謝れば良かったのだ。
そして、西村さんも援護しなきゃよかった。
おかしな事を言っちゃった。
「ありゃ、だめです。」
と断言すればよかった。
嘘をつくと、多弁になる。
だからと言って、短文で嘘を取り繕うと目が泳いでしまう。
目線にも注意を払わなきゃなりませぬ。
Posted at 2020/12/26 11:54:41 | |
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ボヤキ | 日記