さて、病院に薬をもらいに行く。
病院へは歩いて行く。
中学校の横を通ると運動会をやっていた。
昔から運動会の行事は変わらないようだ。
クラス対抗で走っていた。
そういえば、足が速いだけでモテていたヤツがいたなあ。
(やっかみだ)
相変わらず玄関のマシンは「38.5度です。」と、トンチンカンな事を言っている。
すぐさまナースがやって来た。
ナース「あら、チョコ父さん。体温計で測りましょうか。」
マシン「36.5度です。正常です」
ナースは笑いながら戻って行った。
待合室は満員だ。
受付で「待ち時間が1時間」だと言われた。
チョコ父「運動会を見てます」
最近の運動会は棒倒しとか騎馬戦ってないんだな。
チョコ父は足は遅いのだが、この手の対戦型は得意だった。
しかし、大勢の中に埋もれて観客からはチョコ父の活躍は見えない。
つまり、モテなかった。
世の中、どうなってるんだ、、、。
そろそろ時間だ。
病院に戻った。
すぐさま、検査室に呼ばれる。
ナース「チョコ父さん、遅かったですね」
チョコ父「運動会を見てた」
ナース「楽しかった?順番がずいぶんと遅くなっちゃいましたよ」
チョコ父「いいんだ。今日は混んでるね」
ナース「そうなのよ。健康診断の人がたくさんなのよ」
チョコ父「そうなのか、、、」
ナース「いつものように血液検査をしますよ。お兄さん指でしたね。チョット、チクってしますよ」
チョコ父「いっ、、、前触れもなく、いきなり来ましたね」
ナース「ふふふっ。チョコ父さんが横を向く前に、えいっと」
待合室に戻った。
確かに健康診断の人がたくさんいた。
ナースが段取りをなん度も大きな声で説明していた。
診察室に呼ばれた。
今日は忙しいのでナース達は診察室に勢ぞろいはしていないだろう。
診察室に入ると「いるー。勢ぞろい。君達、今日は忙しいんじゃないのかー。こんな所で遊んでる場合じゃないぞ」
ドクター「忙しい中に、ひとときの安らぎが必要なんです」
チョコ父「いやいや。皆んな、仕事、しようよ」
ドクター「検査の結果は、相変わらずですが、少し、ほんの少し悪くなっています」
チョコ父「私の言葉は完全にスルーしましたね」
ドクター「はい。最近は怖い夢は見ませんか?」
怖い夢
チョコ父「はい。お陰様で見ません。なぜ、覚えてるんですか?」
ドクター「ふっ。カルテです。カルテに書いているんです」
チョコ父「そんな事までカルテに書いてるんですか?」
ドクター「とても面白かったので」
ナース達はクスクスと笑っている。
細かく肩が震えている。
ドクター「お酒は、相変わらず飲んでますか?」
チョコ父「チョコ父のルールですから。ハードボイルドではルールを変えちゃいけないんです。ハードボイルドなチョコ父はルールを変えない」
ナースA「ハードボイルド?チョコ父さんがあ?」
ドクター「、、、だ、そうだ、、、」
チョコ父「、、、」
ドクター「お酒を飲む時はおつまみは食べますか?」
チョコ父「ハードボイルドは、ツマミを食べない」
ドクター「お米、うどんなんかは好きですか?」
チョコ父「大好きっ。とーっても大好き」
ドクター「ハードボイルドでしたよね」
チョコ父「そうだった」
ドクター「オカズはたくさん食べても良いけど、ご飯のおかわりはやめましょう」
チョコ父「えっ?なんでー。そんなあ」
ドクター「ハードボイルドでしたよね」
チョコ父「そうだった」
ナース達はゲラゲラと笑い出した。
チョコ父が診察室を出るとナース達は笑いながら検査室に戻って行った。
Posted at 2024/05/22 15:52:06 | |
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