
今年の夏はともかく暑かったです。7月がなんとも暑かったというのにお盆を過ぎてもその暑さが和らぎません。最近になってやっと朝晩の気温が下がってきましたが、そうしたら今度は夏バテなのか、鬱陶しくて気分が晴れません。こんなことではいかんと思い立って、8月30日(水)に箱根へ湯治に出かけました。
アスパラにとって箱根はご近所過ぎて宿泊はあまりご縁がありません。どこが良いかと思案している内に、そうだ!みん友福六様が定宿にされている箱根仙石原の仙郷楼(せんきょうろう)はどうだろうと頭に浮かびました。もう6年前ですが福六様ご夫妻がお泊まりになっているところに、まだ元気だったアスパラ奥様を伴って押しかけたことがあります(「
箱根仙石原 」)。福六さんもその時のことを「
箱根と地元群馬の水上温泉~!(^.^) 」にアップしてくださり、とても思い出深い出会いでした。ご宿泊のお部屋の中までお招きいただいて、そのすばらしいお部屋に憧れました。よし、勝手知ったる箱根ですから、余分なことは抜きにして今回は仙郷楼にてしっかり寛ごうという企画といたしました。福六様は仙郷楼の中でも特別区画の「別邸 奥の樹々」にお泊まりになっていましたが、この際アスパラも「清水から飛び降りて」そこも真似させていただきます。「奥の樹々」なら部屋に源泉掛け流しの露天風呂があり、チェックインは14時、チェックアウトは11時と時間にも余裕があり、お風呂をしっかり楽しもうというならこれしかありません。
【ポーラ美術館】

宿には14時には着きたいので、時間が押さないように開館直後9時過ぎにポーラ美術館に来ました。

ポーラ美術館のエントランスは自然と調和してとても好きな雰囲気です。

今回の企画展は「シン・ジャパニーズ・ペインティング」というタイトルで日本画の展示です。
~横山大観、杉山寧から現代の作家まで~というサブタイトルがあり期待したのですが、大御所杉山寧(すぎやま やすし)の作品はとても惹かれますが、「現代の作家」の作品はどうも私の心に届かず、残念ながらあまり面白くはありませんでした。
【大涌谷】
時間が余ってしまいました。まあ近くだからと大涌谷に行ってみます。

仙郷楼のお風呂はここ大涌谷から引いた温泉です。

箱根ロープウェイが大涌谷の上空を走っていて、下には温泉施設が見えます。
この景色は外国人観光客に大変人気があり、大涌谷にいるのは半数以上が外国人です。ここで簡単な昼食をと思っていましたが、なんだか騒がしくごちゃごちゃしているので早々に退散しました。
【箱根ハイランドホテル】
あと2時間くらいゆっくり待たなくてはならないので、仙石原の箱根ハイランドホテルに行きました。

料金はそれなりにかかりますが、ここであればのんびり時間を潰せそうです。

ローストビーフサンドウィッチ 3,872円

オリジナルスペアリブピラフ 3,993円
良いお値段だけに、とても美味しくて満足です。
散財することが癒しになるなんて大いに危険なパターンです。
【仙石原 仙郷楼】

14時ちょうどに仙郷楼に到着します。
明治時代から政財界人に重用されたという押しも押されぬ老舗旅館に、やっと泊まれます。

今回泊まる「別邸 奥の樹々」は本館とは別の入口で、渡り廊下を通ってお部屋に案内されます。
その廊下がすべて畳敷きで、これがなんとも気持ち良いです。

お部屋は「馬酔木(あせび)」
10畳の居間、10畳の寝室、8畳のサンルームがあり、
トイレ2ヶ所、洗面所2台、シャワー2基、室内風呂と露天風呂と、まさに至れり尽くせりです。

露天風呂は磨りガラスの戸がありますが、それを開け放てばご覧のように庭が眺められます。
宿についてすぐ風呂に浸かり、散歩に行ってからまた入り、夜は酔っ払ってしまったのでさすがに自粛しましたが、次の朝は朝食前に入り、食事が済んでからもう一度入って、さらにダメ押しにチェックアウト前にもう一度入ったので、都合5回も入っています。
それぞれ1回の中でも、途中ではバスローブを羽織って月見台の木製イスで涼んでまた入るなんてことを繰返しましたので、湯船に浸かった回数なんてもう数えきれません。

参考までにこちらは本館の露天風呂です。
散歩の途中で覗いたらどなたもいらっしゃらなかったので、そうっと写真を撮らせてもらいました。
もちろんこちらにも入れますが、部屋の風呂に満足していたので遠征は止めました。

恒例により仲居さんとのツーショットです。
無理な要求にも応じていただいて、どうもご迷惑をおかけしました。
このあとは、しばらく食事の写真です。

利き酒コース

【旬菜】
左の盆 天頂から時計回りに 冬瓜ムース、牛タン胡麻味噌煮、枝豆葛寄せ、フカヒレ煮凍り、生順才
右の盆 上から 南瓜冷製パスタ、水茄子絞り
【御椀】
これは写真を撮り忘れました。

【造り】

【焼物】
舌平目香草焼き
これがとても美味しかったです。

【中皿】
和牛ヒレステーキ
このお肉がなんとも美味しくて、思わず白ワインを追加しています。
この辺から大酔っ払いです。

【煮物】
焚き合わせ
新ジャガ芋、新蓮根、白占地、トマト麩、隠元

【変り鉢】
滝川豆腐

【御食事】
ぼく飯
鰻、牛蒡、粉山椒、針海苔
赤出汁、香の物は写真なし。

【水菓子】
献立表

普段食べられないものを次々にいただいて、たいへんな贅沢をしました。
オマケに朝食の写真です。
約21時間も滞在して、思いっきりお風呂とお食事を堪能しました。
体が動く内に「最後の贅沢」をしておこうと羽目を外しましたが、困ったことにクセになりそうです。
【山のホテル】

仙郷楼チェックアウトしてから、土産を探しに元箱根に向かいましたが、途中で山のホテルに立ち寄りました。

本当は「宿泊者以外の方は立入りをご遠慮ください」という展望台ですが、アスパラはここで結婚式を挙げましたので、そのご縁でお許しをいただいて立入らせていただきます。
アスパラの母は「編み物を持ってきて、一日中ここにいたい」なんて言っていたほどお気に入りの場所でした。
遠くに富士山が見えます。

目の前の芦ノ湖を海賊船が行き交います。
「体が動くのはあと2,3年だろう」という恐怖感で遊び狂っておりますが、さあこの先どうなることでしょう。
ブログ一覧 |
箱根 | クルマ
Posted at
2023/09/02 01:23:39