
日本自動車輸入組合のHPにある、「
12月度輸入車新規登録台数(速報) 」を興味深く眺めました。1月度からの累計つまり15年度(暦年)の実績速報が公表されています。
昨年度、日本での全輸入車台数は、328,622台。
外国メーカー車285,496台、日本メーカー車43,126台とのこと。
日本メーカー車というのは、例えばタイで作っている日産マーチ等でしょう。
外国メーカー車285,496台のほとんどすべて284,471台が乗用車で、各メーカーの順位が出ています。
【外国メーカー車新規登録台数(乗用車)】
メーカー 台数 前年比
1.メルセデス・ベンツ 65,159 107.1
2.VW 54,765 81.2
3.BMW 46,229 101.3
4.アウディ 29,414 93.6
5.BMWミニ 21,083 119.8
6.ボルボ 13,510 101.8
7.ジープ 7,129 106.5
8.ポルシェ 6,690 124.2
9.フィアット 6,032 82.8
10.プジョー 5,906 103.4
VWが前年比81%に落ちたために、メルセデスがトップとなりました。
プレステージに重きを置くメルセデスとしては、もっともポピュラーなメーカーと呼ばれるのは、あまり嬉しくないでしょう。
やはり、国民車という呼称を背負うVWこそトップが似合うと思います。
不正発覚が9月だったにも関わらず、VWはこんなに落ちていますが、日本での落ち込み方は世界の中でも飛び抜けて大きいようです。
不正に対して、厳しい反応を示すのが日本人的感覚なのでしょう。
裁判員裁判でも、プロの裁判官より市民である裁判員が、厳格な判断を出すと指摘されていますが、それと同じことでしょう。あたかも魔女裁判のようで、市民感情の危うさ、怖さを感じると言っては大袈裟でしょうか。
一方、台数が少ない方もおもしろいですよ。
デ・トマソ3台、マイバッハ2台、プロトン2台、イノセンチ1台。
さすがにレアですね。
「都道府県別外国メーカー乗用車新規登録台数」というのもあります。
県名 台数
1.東京 50,100
2.神奈川 27,284
3.愛知 25,408
4.大阪 19,576
5.兵庫 14,862
6.埼玉 14,516
7.千葉 12,652
8.福岡 9,952
9.静岡 9,116
我が静岡は9位と、そこそこ頑張っています。
昨年の日本での外国車新規登録台数は全部で28万台という数字ですが、今日の朝刊には、お隣中国では、GMだけで361万台、VWが前年から3.5%減らして355万台の新車販売台数と報じています。これでは欧米メーカーにとって日本市場はあまりに小さいですね。
数字を眺めていると、いろいろなことが見えてきて興味が尽きません。
Posted at 2016/01/13 22:41:57 | |
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