
8月29日に富士山スカイラインを走りに行ったらとても快適だったので、いつもお気に入りにしている道も走ってみたくなって、懲りずに次の日30日(土)も代車BMW 120 M sportを走らせてしまいました。
代車というのは「修理のためお預かりする間ご不便でしょうから」と貸してくれるもので、特に用事がないとディーラーさんと家を往復しただけなんてこともありました。これではわざわざ代車を用意いただいたのに申し訳ないという気もしますし、「代車があってたいへん助かりました」と言えるくらいの距離を乗ってみせないといけないとも考えられます。
そもそも新品おろしたてのクルマを貸してくれたのだから、うんと興味を示してみせるのが礼儀というものでしょう。そういう言い訳を考えて、今度は伊豆半島のスカイライン巡りに出かけました。
【行程】

長泉町→三島塚原IC→伊豆縦貫道
→三島玉沢IC→箱根西麓農道→月光天文台
→熱海街道(県道11号)→
①熱海峠
→伊豆スカイライン
②玄岳駐車場
③多賀駐車場
④亀石峠
→冷川IC→県道12号伊東修善寺線
→修善寺IC→天城北道路→月ヶ瀬IC
→国道136号→船原トンネル→
⑤土肥金山
→宇久須→県道410号仁科峠宇久須線
⑥仁科峠
→西天城高原線(県道411号)
→西伊豆スカイライン(県道127号)→
⑦達磨山登山口
⑧だるま山高原レストハウス
→真城峠(さなぎとうげ)→古宇(こう)
→県道17号沼津土肥線→三津(みと)
→口野(くちの)
→国道414号→香貫(かぬき)
→県道144号→横山トンネル
→長泉町
【走行記録】

出発 : 11時
帰着 : 17時
走行距離: 172.1km
前日走った100kmを加えると、借りている間に300km近くも走ってしまいました。
【①熱海峠】

この日、最初のターゲットは伊豆スカイライン。
いつものように山道を楽しみながら熱海峠に到着し、ここからスタートです。
【②玄岳駐車場】

伊豆スカイラインと言えば、この景色を押さえておきましょう。
ご存知「サーキットの狼」に登場する公道グランプリのスタート点です。
【③多賀駐車場】

その先で、初島を見下ろす多賀駐車場に停まったら、近くの山からパラグライダーが飛び出して、なんと目の前を優雅に飛んで行きます。気持ちよさそうですね。
【④亀石峠】

走り屋さんが何度も伊豆スカイラインを行ったり来たりするのを防ぐためか、亀石峠の本線上に料金所を造っています。もうすぐ完成しそうですが、10月から料金体系を変更して熱海峠→天城高原は現行の1,000円から1,300円に上がります。なんでも値上がりする時代です。
ここから冷川(ひえかわ)までは特に楽しい区間ですが、取締りもありますのでスピードの出し過ぎには要注意です。適当なスピードで走っていたら後ろから元気なベンツが飛んできたので、アスパラはすぐに横に退避して進路を譲りました。
冷川で伊豆スカイラインを下りて、県道で修善寺に向かい、天城北道路から国道138号で船原トンネルを抜けて伊豆西海岸の土肥に着きました。
【⑤土肥金山】

金山の見学、砂金取りもありますが、アスパラはすっかり腹が減り昼食が目当てです。
2階の食堂「葵」に向かいます。徳川家康が開発した土肥金山だから「葵」なのでしょうか。

太刀魚天丼(1,990円)
メニューにボリューム満点と書いてありますが、確かに大きな天ぷらで苦労しました。
【⑥仁科峠】
土肥から海岸線を南下し、宇久須(うぐす)から一気に山を登ると仁科峠です。
富士山の景勝地ですが、残念ながら富士山は見えません。

仁科峠に来たのは、この先の風早峠からの西天城高原線(県道411号)を走るためです。
伊豆スカイラインというのは当初の計画では、
熱海峠→天城高原→遠笠山→天城峠→風早峠→船原峠→戸田峠→大瀬崎
と伊豆半島の稜線をJ字型に縦走する大計画でしたが、紆余曲折があって
熱海峠→天城高原 伊豆スカイライン 1964年開通
天城高原→遠笠山 遠笠山道路 1960年開通
風早峠→船原峠 西天城高原線 1999年開通
船原峠→戸田峠 西伊豆スカイライン 1969年開通
だけが現在供用されていますが、残りの部分は今後も恐らく開通しないでしょう。
西天城高原線は1999年の開通と60年代の他の道路に比べると新しく、線形が遙かに緩やかで走りやすい道です。口の悪い言い方ですが、誰でも飛ばせます。
この日もグループで元気よく追い上げてきたクルマに道をお譲りしましたが、船原峠を過ぎて西伊豆スカイラインに入るとそうはいきません。カーブがきつく勾配もあって難易度が高くなるため、慣れていないクルマだとスピードに乗れません。先ほどのグルーブにすぐに追いついてしまい進路を譲られました。決して煽ったりはしていませんが、こちらはジモティで何度も練習に通ったこともあるので慣れてはおります。
【⑦達磨山登山口】

気持ちの良い道で無料なのが申し訳ないようです。
本来は反対向きに富士山をバックに撮る西伊豆スカイラインのビューポイントですが、富士山が姿を見せていないのでこちらから撮りました。
【⑧だるま山高原レストハウス】

西伊豆スカイラインの終点戸田峠から、少し修善寺側に下りたところにあるのが「だるま山高原レストハウス」。この辺では貴重なトイレがある休憩場所です。

駿河湾越しの富士山を眺める超一級のビュースポットですが、肝心の富士山はしっかり隠れていました。
ここからは、再び戸田峠に戻り、真城峠(さなぎとうげ)を越えて一気に海岸線に下る県道127号を走ります。ところが峠近くからは
一列縦隊になりました。先頭にいるのはキャンプ帰りらしい荷物を満載したクルマで、ご本人は飛ばしているつもりらしいですが、十数台も従えるようになったら、どこかで一旦退避するくらいは気遣ってもらえるとありがたいと思いました。まあ土曜日ですからあきらめますか。
たっぷりと120 M sportというか、現代のクルマを堪能させていただきました。
どうでもいいことに心が動きますが、いまのクルマって、近づくだけで勝手にロックが外れるのですね。ナビ画面の尺度もどうやって調節するのかと思案していたら、スビードを上げると勝手に広域になり、曲がるべき交差点に近づくと勝手に拡大されるなんて、まあ至れり尽くせりです。
普段はi-Driveのダイヤルとボタンでシャカシャカ切り替えていますが、このクルマではボタン類が見つかりません。ふと思いついて音声操作で「スポーツモード」と唱えれば、「了解しました」とスポーツモードに切り替わります。
う〜ん、要は慣れの問題です。旧車のしきたりにこだわらないで、新しい世界に慣れれば良いと気づきました。
いままではクルマを変える毎に、排気量を大きくする、馬力を上げるを繰り返してきましたが、時代は違う方向に進んでいます。いまのクルマはなにごともスムーズでした。
「10年も経てばすっかり世の中は変わる」というのが、今回試乗した一番の印象でした。
Posted at 2025/09/05 23:19:56 | |
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