
季節が良くなり10月は大忙しです。
3日から名古屋に1泊で研修旅行に行き、17日からは2泊で「みちのく紅葉の旅」に出かけて、帰ってきてからまだ1週間も経っていないのに、10月25日(金)から今度は写真クラブの1泊撮影旅行に出かけました。前2回はあなた任せの旅で楽なものでしたが、今度はしっかり自分でクルマを運転する遠征です。
所属する写真クラブでは来年3月に写真展を予定していますが、まだまだ碌な写真がないので実は切羽詰まっています。作品作りのために秋の1泊遠征はたいへん重要な行事になります。5年前(2019年)にも乗鞍・木曽に行っていますが(
乗鞍・木曽へ撮影旅行 )、とても良いところだと心に残っていて、ここなら良い写真が撮れそうだと再びの遠征です。
体調に自信がないと長老ご夫妻が直前にリタイアされたので遠征メンバーは5名になりました。行くのを2台にしようか1台にしようか悩みましたが、撮影機材もあるし、お土産も買い込みそうだし、アクアとActiveHybrid3の2台でゆったり行くことにします。
【10/25,26行程】
全体図
乗鞍・木曽拡大図

長泉町→長泉沼津IC→新東名→新富士IC
→西富士道路→富士宮道路→甲府精進道路
→甲府南IC→中央道→岡谷JCT→長野道
→塩尻IC→国道19号→アルプスサラダ街道
→波田→国道158号→前川渡→
①乗鞍高原
→まいめ池→どじょう池→
そば処 合掌
→林道安曇奈川線→野麦街道→
②野麦峠
→野麦街道→飛騨街道→長峰峠
→県道20号開田三岳福島線→三岳
→王滝村→
普寛堂 くるみ沢旅館(宿泊)
→県道486号王滝加子母付知線→
③自然湖
→王滝村→くるみ沢旅館(朝食)
→県道256号御岳王滝黒沢線→
④清滝、新滝
→御岳スカイライン→
⑤御嶽山 田の原天然公園
→御岳スカイライン→王滝村→三岳
→木曽福島→国道19号→権兵衛峠道路
→伊那IC→中央道→小淵沢IC→国道20号
→県道12号韮崎南アルプス中央線
→白根IC→中部横断道→南部IC
→国道52号→新清水IC→新東名
→長泉沼津IC→長泉町
走行記録

出発 :10月25日(金) 5時
帰着 :10月26日(土) 20時
走行距離:651km
ETC利用履歴

高速主体で渋滞もありませんでしたが、2日間で650km走るとさすがに老体にはきついです。
ACC(アクティブクルーズコントロール)が無かったらできなかったでしょう。
アクアの方は2人で交代していましたが、ActiveHybrid3はアスパラ一人で運転です。
1人分の負担は走行距離と通行料金で14,000円、他に二食付きの宿泊料が10,000円でした。
早朝5時に静岡県東部の長泉町を出発し、朝霧高原から甲府精進道路と抜けて中央道を甲府南から塩尻まで。そこからアルプスサラダ街道経由で梓川沿いの国道158号に入ると、もう気分は盛り上がります。前川渡から県道84号乗鞍岳線で乗鞍高原に上がりました。たいして寄り道はしませんでしたが、ここまで5時間かかりました。
【①乗鞍高原】
5年前に来て気に入ってから、単独で来たり、志賀高原への撮影旅行の時もちっともついでと言える場所でないのに寄り道したりと、何度も訪ねたお気に入りの場所です。
[まいめ池]

乗鞍高原では必ず立ち寄る「まいめ池」
この日は乗鞍岳がこれでもかとばかり姿を見せてくれました。
まいめ池への写りこみを押さえておきましょう。

山の上の池はすっかり秋の気分です。

乗鞍岳がきちんと姿を見せてくれるなんてそんなにありませんが、この日は山肌までくっきり見えています。貴重な機会ですから証拠写真を残しましょう。

道端に名前を知らない可憐な実を見つけました。
あとでアプリで調べたら「エゾノコリンゴ(蝦夷の小林檎)」でした。
[どじょう池]

池にほとんど水はありませんが、乗鞍岳の全容にはまた感動しています。
[そば処 合掌]

古民家のおそば屋さんですが、5年前にもここに来ていたことを店に来てから思い出しました。
最近は記憶力がめっきり衰えています。
そばと天ぷら盛り合わせをいただきましたが、写真は撮り忘れました。
[乗鞍岳展望台]

しつこく乗鞍岳ですが、上高地乗鞍スーパー林道A区間(林道安曇奈川線)に入って白樺峠の手前に「乗鞍岳展望台」があります。看板に偽り無しで正面にど~んと乗鞍岳です。これくらいしっかり見たので、もう思い残すことはありません。
【②野麦峠】
山男F先輩の強いご希望があり、女工哀史「あゝ野麦峠」で知られた野麦峠に向かいます。野麦峠は長野、岐阜県境ですが、さすが思った以上に山の中です。

野麦峠からは御嶽山が見えます。

高地の感じが広がります。
【普寛堂 くるみ沢旅館】

今日のお宿は「普寛堂 くるみ沢旅館」です。
明朝自然湖での日の出を撮るのが撮影旅行の本命ですが、5年前は木曽福島に泊まったため自然湖までが遠くてたいへんでした。できるだけ近くにということで御嶽湖畔王滝村に宿を探しました。

宿の前に護摩堂がありお堂は旅館の持ち物だそうです。ここは御嶽詣での方々が泊まるための宿で、ご主人も行者さんで滝行もなさるそうです。
いろいろと御嶽信仰についてお話を伺うことができてたいへん勉強になりました。

夕食です
【③自然湖】

2日目の朝は本命の「自然湖」です。
自然湖は1984年の「長野県西部地震」によって王滝川の流れがせき止められて生まれた天然湖で、静かな湖面に立ち木が屹立し神秘的な情景を見せるという絶景地です。
残念ですが、陽が差込まず、朝もやもなかったので、今回は湖面への映り込みに注力しました。

寒かったです。8時まで撮影という予定だったのに、アスパラは30分くらい残して車内に逃げ込み、シートヒーターをかけて暖を取っていました。
今回は自然湖での撮影してから20分くらいと近いので宿まで戻って朝食です。早朝のひと仕事を終えてゆっくり食事ができるというのはなんとも良いものです。
これからはこのパターンがクセになりそうです。
【④清滝、新滝】
朝食後はどこに行こうかと相談しましたが、すっかり御嶽山に取り込まれて滝行の行われる清滝・新滝に向かいます。
[清滝]

下の段に立って滝に打たれるそうです。横には更衣室があります。

鳥居と滝

紅葉を入れて
[新滝]
どちらの滝も道路から結構な登り坂です。往復したら膝がガクガクになりました。

一番奥にある滝にやっと辿りつきました。
高さがあるので、こんな滝に打たれたら怪我するのではと心配になります。

滝から下る渓流も風情があって写欲を誘います。
ただ周りにコケもあって滑りやすく、足下には細心の注意が必要です。

渓流に対峙する風景写真の鬼F先輩です。
気迫が漂っています。
【⑤御嶽山 田の原天然公園】
滝を存分に撮り終えて大勢は「さあ、もう昼も過ぎたから帰りましょうか」でしたが、F先輩は許してくれません。
「ここまで来たら冥土の土産に御岳スカイラインを登ってきたい」とのご希望です。
年寄り仲間ですから「冥土の土産」というフレーズは絶対です。
スカイランの終点は標高2180 mの御嶽七合目です。

登りきりました。剣が峰はもう目の前です。
ここには長野県立御嶽山ビジターセンター「やまテラス王滝」があります。
御嶽山と言えば2014年9月27日の噴火が忘れられません。特にアスパラはActiveHybrid3の納車翌日に霧ヶ峰で第一報を聞いているのですごく心に残っています。ビジターセンターの中で噴火についてのビデオが流れていましたが、見始めたら途中で止められず最後まで食い入るように見てしまいました。

遊歩道を少し歩くと展望台があり、ここからずっと山が見渡せます。
左が乗鞍岳、右が上高地方面で奥に穂高岳が見えます。
これにて撮影は終わりで、一路家を目指します。
土曜日ですから混雑が心配でしたが、権兵衛峠道路で木曽谷から伊那谷に出て伊那から順調に中央道に入れました。
一番心配したのはこの先でやっている須玉・韮崎間の中央道集中工事です。初めは「渋滞5分」なんて表示だったのでそのまま行こうと思っていましたが、諏訪湖まで来たら「渋滞30分」に伸びています。30分も渋滞の中にいるのはごめんですから、一般道へ逃げることにします。小淵沢で中央道を下りて国道20号線を走り、韮崎の手前から県道12号に逃げました。最近は平日ドライブばかりでかつて得意だった抜け道ドライブなんか久し振りです。アスパラが先頭になりましたが後続車はみなさん元気一杯です。昔のようなムチャ飛ばしはしませんが、制限速度をかなり超えています。それでも離れずにみなさん付いてきます。隊列の先頭を続けるなんて珍しいことでした。
おかげで渋滞に巻き込まれることもなく、順調に帰ってこられました。
運転の8割以上はAAC(アクティブクルーズコントロール)を使ったので、ひどい疲れにはなりませんでした。誠にありがたいものです。
まだまだいけるぞ!と自信を深めました。