
白馬の魅力と言えば、それは北アルプスの眺望でしょう。
タイトル画はこの地を貫く千国街道(国道148号)から撮った北アルプスです。
3年前に写真クラブの1泊撮影会でやって来ましたが(「
紅葉狩り第3弾 戸隠、八方尾根 」)、あいにくの天気で北アルプスはずっと姿を見せてくれず、山の写真は撮れませんでした。
今回は事前に、白馬村から北アルプスを望む有名な撮影ポイントを調べてみました。
勉強のために、そこを辿ってみましょう。

訪問した撮影ポイントは、
①大出公園
②青鬼(あおに)
③野平
の3ヶ所です。
【①大出公園】

戸隠、鬼無里から下りてくると、白馬の入口に待っているのが大出公園です。
ここは、吊り橋が架かっていたり、すっかり整備されていて「さあ写真を撮れ!」と準備されているので、展望台に行きさえすればご覧のような写真となります。ただし山が見えるかはその時の運次第です。
【②青鬼(あおに)】
次は、重要伝統的建造物群保存地区の青鬼集落です。

集落の入口に駐車スペースがあり、ここから奥は地元農耕車以外は進入禁止となっています。
なにしろ山肌に張付いた狭い集落で住民の生活が優先です。ここにクルマを置いてあとは歩きましょう。
「協力金のお願い」として、1台500円と掲示されています。もちろん気持ち良くお支払いいたしましょう。アスパラは2日目の夕方と3日目の早朝と、2回訪問しましたので計1,000円お支払いしています。
誰も見ていないので踏み倒す方もいるようですが、トイレを用意したり、案内を作ったりと地元もたいへんです。訪問する方も、どうやって地元にお金を落とすかを考えるべきでしょう。

少し登ると、山と地元の集落でいい絵になります。

ここは棚田が有名です。
棚田に山が写る場所は、なかなか見つかりません。
やっと探したのがここです。

朝日が当たると山がピンクになると聞いていて、翌朝再びチャレンジしましたが、残念ながらこの日は陽が当たりませんでした。
【③野平】

翌朝、青鬼を再チャレンジした後に、野平に回りました。
これが「野平の一本桜」ですが1ヶ月くらい遅かったでしょうか。
桜の季節で山がくっきり見えれば、すばらしい絵になりそうです。

撮影ポイントはこの道路ですが、カメラマンが傍若無人に三脚を並べて通行を妨害したらしく、路上での三脚使用は禁止になっています。つい感動して、少しでも良い写真をと我を忘れるのかもしれませんが、迷惑な話です。
【岩岳スキー場】
今回は、岩岳スキー場の「スコーレ白馬」さんに泊まりました。
シーズンを外れているのとコロナ禍で、「本日のお泊まりはお客様お一人です」とのことです。
私の滞在が、少しは地域経済の復興に貢献したかもしれません。
岩岳はそれこそアスパラの青春の地です。
スキーを始めたのは戸隠でしたが、大学のクラブでは大挙して毎年岩岳にやって来ました。
クラブは「鉄道旅行趣味の会」を名乗っていますが、その頃の大学サークルはみんな、冬はスキー愛好会に変身していたもので、うちのクラブもそうでした。
新宿から中央線の夜行急行「アルプス」に乗って、夜通し騒ぎながら大糸線信濃森上(しなのもりうえ)に乗り込みます。

毎年合宿していた油屋旅館です。
やっと探しあてたのに、数年前に廃業していました。

旅館の前からスキー場に向かう道。
かつては「塩の道」と言われた重要な街道です。
スキーを担いでこの道をリフト乗り場に向かっていました。

リフト乗り場に行ってみれば、草ぼうぼうで朽ち果てています。
昔の栄華いまいずこですが、なにしろ40~50年前のことだからな~。
この日も、朝風呂に入って、朝飯をたらふく食べてから宿をあとにしています。
出発する頃にはすっかり雨になって、山も見えなくなりました。
岩岳から白馬を通って、帰り道はひとつずつ懐かしいスキー場を辿り、青春を思い出しながら走っています。
【仁科三湖】
大町の手前にある仁科三湖は、大好きなところです。なにしろ名前もステキです。
いまは山側にバイパスが整備されて、あっという間に通り過ぎてしまいますが、今回は湖沿いの旧道をゆっくり楽しみました。

雨に濡れる中綱湖

雨煙が立ち上る木崎湖
もうもう、この景色を見ているだけで来た甲斐があります。
安曇野ICからは長野道、中央道に乗ります。本当は小淵沢ICで下りて、昔通った道をゆっくり楽しもうと思っていたのですが、どんどん雨が強くなり、まっすぐ帰った方が良さそうになったので御坂一宮ICまで突っ走りました。
あっさり御坂トンネルを越えれば、もう河口湖です。

昼食は 小作 河口湖店 で「かぼちゃほうとう」
早々と14時23分に帰着。
3日間、755kmのひとり旅が終了です。
さすがにヘロヘロに疲れました。
Posted at 2021/05/31 20:38:31 | |
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