
用事が無いのに車に乗って走り回ることを阿房自動車と呼んで楽しんでいます。
しばらくやっていないと思っていたら、昨日(12/9)はお天気が良く、絶好のドライブ日和になりました。
出かけなければいけない用事は何もありませんが、出かけてこようと思います。
どうせ出掛けるならば、さっさと出掛ければ良いのですが、最近は起きるのが8時過ぎという体たらく。そんな習慣なので、用事が無くて出掛けるためにわざわざ早起きする訳は無く、起きてからその気になったら出掛けるくらいがちょうど良いでしょう。
9時頃やっと朝食を終えて、さあ出かけるかというところに電話がかかってきました。お相手をしているうちにどんどん話が込み入ってくる。用事は無いつもりで、じっくりていねいに話していたら、もう10時を回っている。
出掛けるのは止めても良いのですが、用事が無いのに関わらず出掛けようと思い立っているのだから、しっかり出掛けましょう。
どこへ行こうか思案したら、伊豆半島の東海岸をしばらく走っていないことに気がつきましたので、そちらへ行ってみます。

昨日走ったコースを先にご覧に入れましょう。
まずは熱海梅園(ばいえん)に向かいます。
一年で一番遅くまで紅葉を見ることができ、一年で一番早く梅を見ることができるというところです。
熱函道路を通り抜けあっという間で熱海に行くはずが、最近ではこの道がすっかり産業道路になってしまい、結構前を塞がれます。

熱海梅園
丹那トンネルの熱海側口の上にあたります。

まだまだ楽しめました。
いくつか写真も撮れたので、羅列します。

余計なことですが、梅園の中はべったりと仲が良すぎる、多分ご夫婦では無い中年カップルをたくさん見かけます。熱海は不倫旅行に適しているのでしょう。
梅園をあとに熱海の街を抜け、錦ヶ浦に立ち寄りました。

かつては自殺の名所と言われた錦ヶ浦から海を眺めます。

錦ヶ浦から仰ぎ見た熱海城。
熱海城は歴史的に実在した城ではありません。昭和29年に建てられた観光施設です。それでもなんとなく熱海を象徴しており、懐かしさを感じます。
そのまま南下。熱海・伊東間の国道135号は屈曲の多い難所という印象でしたが、いまやすっかり整備され、快適に走れました。伊東に向かう海側は、次々海上橋で結ばれており、「いや~っ、金かけましたね」という感じです。

伊東からは国道を離れ、川奈港経由で城ヶ崎公園のある富戸(ふと)に向かい、昼飯は「ぼら納屋」に行ってみます。
この「ぼら納屋」は、江戸時代にぼら漁を行うときの拠点だった建物を改築しています。読み方は(ぼらないや)が正しく、ナビの行き先も「ぼらないや」でヒットしましたし、箸袋にも(ぼらないや)と書かれています。

ところが、お店のホームページにも(ぼらなや)と記載されており、いまではどちらも通用するようです。

ぼら納屋の店内です。
昔の柱がそのまま使われています。

食べたのは 金目鯛の塩焼き定食。税別¥2,300-
天ぷらもつき、ボリュームがあります。

金目鯛の塩焼きをアップで。
いつも書いていますが、金目鯛は煮付けが有名ですが、私は塩焼きが好みです。
腹一杯になったので、腹ごなしを兼ねて温泉に入っていきます。
いつも横目で見るだけで通り過ぎていた、北川(ほっかわ)温泉の黒根岩風呂に行きました。混浴露天風呂として有名です。

国道脇に立つ、「北川温泉 黒根岩風呂」の看板を入ると、すぐに駐車場があります。

営業時間は、6時30分〜9時30分と13時〜22時。ただし、19時〜21時は女性専用だそうです。
奥の階段の上に小屋があって、管理人のおじさんが入浴料¥600-を徴収します。北川温泉の宿泊客は無料です。
風呂は3つ。それぞれ写真に写っている庇の下が風呂です(風呂の先端部は外から見えていますね。要注意です)。階段側の2つが混浴、その前を通り抜けた一番手前のしっかりガードされている風呂が、女性専用です。側面まではガードしても海側はどの風呂も、思いっきり開放です。

混浴風呂。遮る物なしのすご~い景色です。気持ち良すぎる!
水平線を高いところから望むお風呂は時々旅館にもありますが、こんなに波打ち際で、波の砕ける音を聞きながらというお風呂は初めてです。熱い掛け流しの温泉が常に注ぎ、とても快適です。
湯船の前の通路は更衣室に向かう女性達が通り抜けます。熱いお湯に浸かっているので、時々はお湯から出て涼んでいますが、女性が通りそうになると慌ててお風呂につかります。お互いにタイミングを見計らう緊張感がありました。
奥が女性の更衣室と専用風呂なので、必然的にそちらが女湯、混浴が男湯という均衡が保たれるのですが、70代のご夫婦でしょうか奥様が混浴にやって来て、ご主人と並んで景色を楽しみ始めました。混浴だと承知していたはずなのに、一瞬どきっとしました。
黒根岩風呂は水着禁止ですが、バスタオル着用は許されており、女性はバスタオルを巻いての入浴です。
多少どきどきすることもありましたが、すばらしい景色な上に、温泉で体の芯からしっかり温まりました。土日などは混雑すると大変そうですが、また行きたいところです。
だいぶ時間をとってしまったので、帰ることにします。
ただ、ちょっと寄り道。

前から気にしていた、伊豆稲取細野高原に登ります。
有名な箱根仙石原より数倍広いというススキ原です。
山の上には、風力発電が並んで、いま観光地として売り出し中です。
河津から天城峠、修善寺を経由して帰宅しましたが、天城峠はちょうどジモティーの帰宅時間。みなさん速いこと速いこと。
登りは配送で慣れているとおぼしきトラックにぴったりついて走っていましたが、待避所でトラックに道を譲られて私が先頭に。すぐ後ろはワンボックスながら道を熟知し、ぴったり付いてこられました。スポーツモードにチェンジし、トルクにものを言わせた走りに切り替えたところ、カーブごとに車間を開いていきました。ちょっといい気分。
しばらく行くと、またトラックに進路を塞がれた軽自動車に追いついたので、しばらくは落ち着いた走り。
ところが天城トンネルを出たところで、トラックが道を譲ったので、先行の軽自動車は俄然ぶっ飛ばし始めました。さすがですね、下り坂を弾丸走りです。私が先頭だったらここまで飛ばしませんが、いいペースメーカーに先導されれば、十分に走れます。これも楽しかった~!です。
箱根峠もそうですが、平日夕方の峠道は通勤で走り慣れているクルマばかりで、滅茶苦茶レベルが高いことが、わかってきました。
阿房自動車は、もっとまったり走るのが本分ですが、ちょっと周りの挑発に乗ってみました。

昨日(12/9)の走行記録
出発 10時23分
帰着 18時 6分
走行距離 153km
平均速度 35.3km/h
高速を走らず下道ばかりなので、平均速度35.3km/hでも快適でした。