
今日は、オリンピックの自転車競技ロードレースコースを偵察してきましたので、その報告をいたします。
まったく盛り上がらず、経済3団体やトヨタを初めとしたスポンサー企業のトップにまでそっぽを向かれているオリンピックですが、静岡県では「問題ない」と川勝知事が号令をかけたので、自転車競技を有観客で開催することになりました。アスパラは地元住民ですから多少は盛り上げることに協力いたしましょう。
先日小山町に住むアスパラ奥様のお兄様とお盆の相談をしましたが、小山町のお盆は7月の23日~25日となんだか特殊な日程です。そのお盆が今年はオリンピック関連の4連休とモロに被りました。その中でも土日に小山町の富士スピードウェイをゴールとして自転車競技のロードレースが行われるのです。富士スピードウェイはゴールになるだけでなく、途中で2回も中を回ってくれますし、さらに大サービスで地元町内を周回してくれるというコース設定です。もう当日の小山町はどうなることかと想像もできません。
そんな話をしていたら、ロードレースのコースが気になってきました。アスパラは前に「
東京五輪ロードレース コースを試走 」をアップしていますが、これはアスパラのブログの中で一番閲覧数を得ています。もう3日前になりましたが、ちょっと暇つぶしに覗いてきました。

男子のロードレースが行われるのは開会式翌日の24日(土)ですが、コースを再確認します。
スタートは東京都府中市の武蔵野の森公園、道志川沿いに山中湖に出て、山中湖を反時計回りに3/4周してから篭坂峠を越えて静岡県に入ります。富士スピードウェイには立ち寄らずそのまま富士山麓を目指します。裾野市須山から南富士エバーグリーンラインという自動車専用道路を登り切った終点の水ヶ塚公園近くがこのコースにおける最高点で標高は1451mです。ここから今度は富士山スカイイランを一気に下って富士スピードウェイに入ります。中を周回したら小山町の中を巡って再び富士スピードウェイに戻り、また周回してから最後の勝負所である明神峠、三国峠に向かいます。明神峠への登りは平均勾配10%、最大勾配が20%という超絶な急坂です。脚力の差が決定的に現われると言われています。山中湖は今度は時計回りに1/4周して篭坂を越えればいよいよゴールです。
実は、2年前に試走したときからコースが細かいところで少し変更されました。須走の町内の抜け方と、新東名新御殿場IC開通に伴う道路の付け替えくらいです。
最終的なコース確認は、「
交通規制のお知らせ 」で確認しました。

左:「
山中湖周辺 」
中:「
小山・御殿場 」
右:「
御殿場・裾野 」
まず須山に向かい、富士山への登り部分から偵察を始めました。

富士山資料館付近
ここから、南富士エバーグリーンラインに入ります。
最高地点に向かって一気に登る場面です。

さっそく練習している選手に出会いました。オーストリアの選手ですね。
もっと近づいてお話ししたかったのですが、彼らは組織委員会が言うバブルの中の人ですから、一般人が接触するのはご迷惑ですから止めておきました。

トヨタが提供して組織委員会から貸し出された車両でしょう。
この道路は、無人の料金所で機械が自動徴収しますが、料金が520円なんて半端なこともあり、外人さんだけだと難儀していました。

最高地点を通り過ぎたところで、水ヶ塚公園に立ち寄りました。
アスパラはトイレ休憩だけなので、1時間以内無料という駐車券をいただきます。

水ヶ塚公園は富士山富士宮口の登山拠点です。五合目へ向かうにはシャトルパスとなりますので、ここで乗換えて自家用車は置いていきます。
警備のおじさんに「賑わっていますね」と声をかけたら、「今日はまだいいですよ。明日からは連休なので入りきれないくらいの大混雑になるでしょう」とのことです。ロードレースの沿道に駐車場が無いのに、ここには富士登山のために駐車場が用意されているというので、レース見物の人まで加わったらエライことでしょうが、もうなるようにしかならんとあきらめていました。
富士山スカイラインを御殿場側に下っていきますが、ふと気がつくと後ろから猛スピードの自転車が来ます。練習の邪魔をしてはいけないので、慌てて道を空けました。

富士スピードウェイに来れば、さすがに選手がたくさんいます。
ポーランドのチームです。

こちらは女子選手です。どこ見ているんだと言われそうですが、鍛えられた筋肉には見惚れます。
競技関係者は西ゲートから出入りしていて、いつものメインゲートである東ゲートはしっかり閉じられていました。警備が厳しいようです。
続いて、小山町内のコースを回りました。
練習中の選手がいました。
アップダウンが大きいコースで、下り坂なんかはクルマで追いかけるのもたいへんですが、登り坂になるとたちまちスピードダウンです。自転車とはそういうものだとよく分かりました。
もう一度スピードウェイに立ち寄ってから、いよいよ明神峠、三国峠に向かいます。
もしかすると、通行規制がかかっているかもしれないと心配しましたが、まったく平気でした。ただ猛スピードで下ってくる自転車が何台もあって、それには気をつけました。
明神峠への道は最急勾配が20%です。自転車では足をつかないで登れば実力の証明と言われる程ですが、これはプロでも難儀します。

明神峠~三国峠
道幅は確保されていますがカーブと勾配が続くので、慣れない方にはたいへんでしょう。

三国峠パノラマ台
三国峠から山中湖に下る途中です。
練習中の外国選手も写真を撮っていました。試合当日はもちろん写真は撮れませんから、せっかくの日本で貴重な機会なのでしょう。選手村と練習会場の往復だけに限定されている他のアスリートに比べれば、自転車選手は相当に恵まれているでしょう。

山中湖 長池親水公園
本番では道志みちを登ってきて、山中湖ではわざわざ北岸をぐるっと回ります。それは富士山をしっかり見せたいからの演出でしょう。夏は富士山なんか見えないだろうと前の試走記では書きましたが、今日は夏富士ですがなかなかしっかり姿を見せてくれました。

ところで山中湖も、まわりの駐車場はすべて封鎖、道路は昼間中規制されますから、もう生活も商売もどうにもならないでしょう。4連休の中の土日ですから観光地には大きな負担でしょうが、世界に名が売れると期待して我慢するのでしょう。どうかいい結果に繋がって欲しいものです。
府中から山中湖はカットして後半部分だけを偵察しましたが、クルマで回っても結構疲れました。自転車で回るなんて、なんともすごいことです。
どうか当日は天気に恵まれて、すばらしいレースになるようにお祈りしています。
Posted at 2021/07/22 00:39:05 | |
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