
全く車に関係ない話題ですが、お付き合いいただけると幸甚です。
私は日本経済新聞を長年購読しています。
今、好きな欄は「私の履歴書」です。30年以上欠かさず読んでいます。
日本のみならず外国も含めて、各界で優れた功績を挙げられた、
著名な方々が1ヶ月に亘り自分のほぼ一生を綴られます。
政治家、経済人、科学者、芸術家、文学者、スポーツ選手、芸能人とあらゆる分野に亘っています。
中にはあまり興味の湧かない話もありますが、それでも何とか我慢して1カ月読み通します。
そして今月はプロ野球の江夏豊氏です。今の若い人はご存知でしょうか?
最初、私は彼の登場に若干の違和感を覚えたものです。
なぜなら彼の野球での実績は素晴しいものですが、彼には大汚点があります。
それは1993年、覚醒剤所持と使用の罪で逮捕され、2年4ヶ月の実刑判決を受け、刑務所暮らしをしています。
いわば清原君の大先輩に当たる訳です。
しかし江夏氏は出所後、プロ野球のテレビ解説者として活躍中です。
氏はそのことも連載の最初に述べられています。「過ちを犯したが、周りのあたたかい手で立ち直れ
た」と。
キリスト教社会では「過ちは人の性、許すは神の心」という言葉があるようですが、一度は過っても、
見事に復帰した江夏氏に日経もエールを送ったのでしょうね。清原君やASUKA君も立ち直って欲し
いものです。
さて、江夏豊は昭和40年、50年代のプロ野球の大スターでした。
巨人がONという不世出の大スターを擁して9連覇という偉業を成し遂げますが、それに真っ向から
立ち向かったのが、村山・江夏の阪神タイガースのピッチャーです。
数々の名勝負を演じましたが、江夏は大記録も残しています。
まずは昭和43年に達成した奪三振1シーズン401個という大日本記録。
米大リーグにおいても草創期は訳が分からない記録も多いのですが、一応体制が整ったといわれ
る1920年以降では、1965年にドジャースのサンデイコーファックスが成し遂げた382個が最高で
す。いわば近代野球が成立してからは世界記録と言っても過言ではありません。
それと昭和46年のオールスター戦での9打者連続三振ですね。これは私もテレビで見ていました。
パのバッターがキャッチャーフライを打ち上げたとき、ボールを追う田淵捕手に「捕るな!」と叫んだ
とか。それと、「江夏の21球」と呼ばれた、わが広島カープを悲願の日本一に導いた昭和54年の日
本シリーズでのリリーフ。
正にレジェンドで、私にとっても英雄でした。
あまり言ったらいけないのでしょうが、私はかつて江夏の元夫人にお会いしたことがあります。仕事
上での応対でしたが、背が高くスマート、美人で、その上、上品な方でした。
「こんな女性となぜ別れたのか?もったいない。」と思ったものでした。当然、事情があったのでしょう
が。
「私の履歴書」も今日で12回です。プロに入っての大活躍が始まるところで、今後の展開が楽しみで
す。
或いは私が知らないようなサプライズの披露があるのでしょうか?
Posted at 2017/12/13 21:41:52 | |
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