
Stay home 週間をどう過ごそうか?
テレビ番組も過去の再放送が多くなってきました。
という事で、近くのつたやのメンバーズカードを5年ぶりくらいに更新しました。
で何を?と探していると懐かしいタイトルが。
「失楽園」!
そういえば小説は読んだけど映画とテレビドラマはまだ見てなかったな。
失楽園は札幌医科大学出身の医師である渡辺淳一が、1995年から翌年にかけて日本経済新聞に連載した小説です。私は長年日経を取っていまして、「私の履歴書」と4面の連載小説は特に愛読しています。渡辺淳一の小説も80年代から愛読していましたので、この小説は興味を持って読み始めましたが、氏のそれまでの内容とは違いムフフの場面が多く別の楽しみが盛り沢山でした。ご存知の通りこの小説は全国で話題沸騰となり、単行本化、映画化、テレビドラマ化されましたね。
私もその映画・テレビドラマに興味はありましたが、小説の中でのイメージが誰かのイメージに固定されるつまらなさ、イメージが壊れることを恐れ、又当時多忙でしたので見ないままでした。
DVDは12回の放送分を2回分づつ(約90分)6巻にまとめてあります。
ゆっくり2週間位で見ようと思ったのですが、ついつい引き込まれてしまい、5日間で見てしまいました。
何といっても主役を演じた古谷一行と川島なお美が良い取り合わせでしたね。

(画像はDVD「失楽園」から。以下同じです。)
そして二人を取り巻く脇役陣も素晴らしく、
正妻を演じた十朱幸子、

複雑な夫婦関係を見事に演じていました。
そして菅野美穂。

この時20歳だったのですね。この後スターダムに登って行き、今は堺雅人の奥さん。私がこの人の存在をよく知ったのはNHKの準大河ドラマ「坂の上の雲」でした。正岡子規の妹・律役で、しっかりした病気の兄を介護する役を演じていました。
そしてなんといっても素晴らしいのは松原凛子役を演じた川島なお美の演技でしょう。胸もあらわに(テレビで映していいのか?とびっくり)、愛欲に狂う女を見事に演じていました。

この撮影で彼女は普通つける「前張り」なしで演じたのだとか。それは不自然だという事で。それほどこの役に打ち込んだのでした。
それまで歌手なのか、グラビアアイドルなのか、女優なのか今一つイメージがはっきりしなかった彼女が「女優」の地歩を固めた作品でした。
彼女は50歳半ばで癌に侵されますが、色々副作用を恐れて抗がん剤の治療を拒否して「佳人薄命」の道を選択します。最後まで女優を貫き通したのでした。ご冥福をお祈りします。
25年ぶりに再会した「失楽園」でしたが鮮やかに蘇りました。

Posted at 2020/04/26 06:50:09 | |
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