
スマホの内蔵GPSの位置情報の取得サイクルは
毎秒1回(1Hz)です。
これがGPSロガーだと、
毎秒5 ~ 10回(5~10Hz)です。
単純にこの数値だけみると、
スマホ内蔵GPSで計算した通過タイムは秒レベル、
GPSロガーは1/5 ~ 1/10秒レベルとなります。
精度をあげる場合、
計測ライン通過の前後の計測ポイントと通過ポイントの距離の差を使って、
通過時の時間を計算します。
例えば、計測ライン通過前のタイムが59秒で、通過後が60秒で、
前後の計測ポイントと通過ポイントの距離が1mと9mとすると、
通過タイムは59.1秒というぐあいにです。
距離の計算はcmレベルまでは可能なので、理論上は1/1000秒程度までは可能です。
これが、GPSロガーの精度が10Hzの場合、
単純に計測ラインの通過前と通過後のタイムが59.1秒、59.2秒になるので、
更に精度が上がります。
GPSログ走行記録 gymkhana Archiveや
GPSタイム計測 gymkhana Lapsでは、
更に走行軌跡をデータ化して、
スプライン補完によって計測ポイントを 1/10秒レベルまで分解しています。
つまり、スマホの内蔵GPSであっても、10Hz相当です。
データ化した走行軌跡で計測ポイントと通過ポイントの距離の差を使って、
通過時の時間を計算します。
理論上では、スマホ内蔵GPSとGPSロガーで差がでないようにしています。
といっても、
計測ラインを置く位置、GPSで取得した位置情報の誤差、
もっというと、スマホ本体の処理でのレイテンシがあるので、
光電管やトランスポンダでの計測したものとは差が生まれます。
●B-スプライン曲線を使った計測点の補完イメージ

※●が補完点、〇と◎が計測点
●補完前の走行軌跡(スマホ内蔵GPS)
●補完後の走行軌跡(スマホ内蔵GPS)

Posted at 2021/10/23 08:59:28 | |
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