
去る2月末、社用車1号機(
日産フーガ 350XV)に装着した、
Pivotの「
3-drive α」。クルーズコントロールを装着していない個体を購入していた1号機、長距離出張がメインゆえに前々から同機能を欲しいと思い続けていたのですが、このクルーズコントロール機能付スロットルコントローラーは価格も手頃で、かつ装着も簡単なので、キャンペーンが行われていたことを機に本格的なモータースポーツシーズンインを控えたタイミングで購入を決断しました。
以来、これまで遠くは九州や中国・四国地方などへの出張をこなすにあたって活用してきましたが、その効果を改めて検証してみたいと思います。
まず、なんといっても長距離走行時の疲労が、装着前とは比べ物にならないほど低減されました。
東京を起点とした場合、大阪までで約500km、岡山で700km、九州となると優に1,000kmを超える移動となるのですが、これまでは右足のふくらはぎが出張を終えて帰京するとパンパンに膨れ上がるほどに疲労が蓄積していました。しかし、交通量の多い都市部を除いて、高速道路上ではほとんどで「
3-drive α」をオンにして走行するようになったことから、微細なアクセルワークから右足が開放され、帰京しても右足の疲労は最小限に留まっています。
また、燃費面でのメリットも予想以上に大きなものがありました。
従来からアクセルコントロールには気をつかって運転していましたが、オートクルーズ任せでもコンスタントに好数値をマーク出来ることが確認できています。具体的には13km/Liter台の後半から14km/Liter台の前半くらいの値となりますが、これは5速オートマチックと3,500ccエンジンを組み合わせる前期型のY50・フーガの場合、相当にアクセルワークに気をつかって14km/Liter台に届く感じの燃費性能となりますので、コンスタントに疲労を気にせずマーク出来ることの効果はとても大きなものがあります。
2月末の装着以降、九州出張で13.11km/Literや14.11km/Literをマーク、続く中国地方への出張で13.98km/Liter、四国出張でも13.67km/Literという好数値を連発。そして先日の仙台出張では14.26km/Literと、歴代2位の値を記録するに至りました。もっとも、購入から5年近く使ってきての最高数値は昨年の九州出張で記録した14.42km/Literですから、突き詰めれば徹底的に燃費走法を完全な手動で行った場合の方がベストな数値を出すことが出来るようです。
ただ、繰り返しになりますが、突き詰めた燃費走法を500km以上の距離にわたって続けることは、コンマ数ミリ単位のアクセルワークを実践するということなので、走行後の疲労も凄まじいものがあります。対してクルーズコントロールを使用した場合は、その疲労から開放されるわけですし、コンスタントに好数値を記録できるので、本当にその効果は絶大であると言えるでしょう。
なにより月次の燃費データを見ると、満タン給油のタイミングベースで5,385kmを走行した4月の燃費が、なんと11.48km/Literに達していました。市街地走行が少なく長距離出張が続いたという背景はあるものの、購入から昨年末までの平均燃費が10.49km/Literですから、驚異的な伸びを示しています。
なお、スロットルコントロール機能については、購入当初はエコに振った「EC2」のモードを使っていましたが、今は市街地も高速道路のクルーズコントロール使用時も「Normal」モードにしています。どうもエコモードでは上り坂や発進時に過大にアクセルを開き続ける結果となってしまい、それほど燃費性能に寄与しないようなデータが採れました。
そこで大排気量の優位性を活かし、スムーズな発進や加速を心がけることで燃費への悪影響を抑えた方が得策のようです。また、クルーズコントロール仕様時も上り坂や手動加速での追い越し時に適度な加速を得られるので、お勧めは「Normal」というのが私の中での結論です。
もうひとつ、クルーズコントロールを活用することで運転には余裕が生まれますので、より周囲の状況をしっかり確認したり、先を読んだ運転に注意力を配分できるようになり、ひいては安全運転につながるというメリットも見逃せません。
クルーズコントロールというと、とかく安楽で快適な運転のためのツールという印象がありますが、私の場合はたとえていうならば航空機のオートパイロットのような感じで、運転操作から一部解放された自分の神経を、別の安全要素に振り分けることが出来るツールであると認識しています。
昨今は燃費性能の要求もあり、コンパクトカーでもクルーズコントロールを装備する車種が増えてきました。一方で上級車種には先行車との車間をレーダーやカメラ映像などを基に一定に保つ機能を有しているものも増えています。いずれにしても、これらを“安楽運転のためのツール”としてではなく、“安全運転と低燃費運転を助けるツール”と各ドライバーが認識し、効果的に活用することが求められるのではないかと思います。
Posted at 2012/06/09 21:50:49 | |
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日産フーガ (Y50) | 日記