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昨日、コスモの撮影に行く途中で久々にAE86（パンダトレノ）に遭遇しました。たまにハチロクを見かけると、殆どの場合が派手にペイントされていたり鬼キャン状態になっていたりと、個人的にあまり共感できないスタイルのものが多いのですが、昨日見たハチロクはホイールとマフラーを交換して車高を少し下げているだけで、ほとんどノーマルの外観を保っていました。今では有り得ないような直線基調のスタイル（水平部と斜線部の比率、及びそれによって構成される面のバランスがとても良い）や、すっきりとして嫌味の無いライト周りのデザインなど、ノーブルとさえ言えるほどのシンプルさは若々しくもあり、充分目の保養になりました。このようなスタイルの車は恐らく今後二度と生産されないでしょうから、現在所有している人達には何とか頑張って維持してもらいたいですね。
私はこのブログで「ハチロクのような車が復活してほしい」と何度か述べてきましたが、そこには「コンパクトなFRクーペの復活」という意味だけでなく、「廉価で誰でも楽しめるスポーツカーの生産」という意味も含まれています。別にハイパワーである必要も、豪華絢爛である必要もありません。ゆとりのある大人のためのグランドツーリングマシンではなく、若者がなんとか頑張れば新車で購入できるくらいの、性能も値段も適度なスポーツカーこそが望ましいのです。現在のように事故車の180SXが高値で取引されたりする事態は異常と言えます。「需要が無い」というメーカーの言い分もわかりますが、「需要を作る・拡大する」という考えは無いのでしょうか。ハチロクそのものには好意を持っていますが、やはり一刻も早くそれと替われるくらいの魅力あるスポーツカーが出現することを切に願います。