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2007年03月20日 イイね!

ZEPPELIN LAST STAND

LED ZEPPELIN シリーズの最後は、第7作目にあたる「PRESENCE」についてです。このアルバムは後期の傑作と評されていて、僅か7曲しか収録されていませんが充分に聴き応えのある内容となっています。特に1曲目の「ACHILLES LAST STAND」における各メンバーの競演ぶりは凄まじく、この曲をしてツェッペリンの代表曲とする人も少なくありません。円熟の極みに達した職人たちが、衒うことなく己の全てを曝け出している…。そのような真に迫る迫力が、このアルバムには満ちています。
専門家がツェッペリンについて語る場合、よくボンゾのドラミングの凄さを例に挙げることが多いのですが、正直に言うと、私はその点がいまいち理解できていません。私はそもそも演奏技術・用語に関して全く無知であり、楽曲を聴くときもギターの音やボーカルの声に集中しているので、ソロパートでもない限りドラムの存在を意識することは殆ど無いのです。正確なリズムをキープし続けるのが難しいことは充分わかっています。そういった意味では、DEEP PURPLE のイアン・ペイスの方がまだ理解し易いですね。ただ、あまりにもボンゾを評価する向きが多いので、数年前からツェッペリンの曲を聴くときはなるべくドラムの音に集中するようになりました。その結果、…すいません、今でもよくわかっていません。
しかし、一つだけ気付いたことがあります。それはボンゾのドラムが醸し出すノリの良さ(グルーヴ感?)が独特であり、他では味わえない類のものであるということです。私のイメージとして、本来ドラムは楽曲の根底を支えるパートであり、土台としてより確実・強固な音を出さないといけないと思うのですが、ボンゾのドラムは音こそ大きいものの、微妙に揺らいでいる気がするのです。その「揺らぎ」は、不安定感を生むのではなく、むしろギターの音やボーカルの声と同じくらいに扇情的に響いてきます。あるいは、生々しいと言っても良いでしょう。絵画や建築物に例えられることもあるツェッペリンの楽曲群において、ROCK としての勢いや力強さを与えていたのがボンゾのドラムだと思うのです。そういう観点に立つと、この「PRESENCE」にはまた違った味わいがあることに気付かされます。うまく説明できないのですが、以前までの楽曲・アルバムがメロディーを主体として製作されているとすれば、「PRESENCE」はアルバム全体がグルーヴ感(ボンゾのドラム)を主体として製作されているように思えるのです。リードドラムとでも言いましょうか、メンバー全員がボンゾのドラムを頼りに演奏しているように聴こえるのです。よって、個々の楽曲の印象は「II」や「IV」のそれほど強烈ではないのですが、アルバム全体の凝縮感や重量感というものが、歴代の作品の中でも一番強く感じられます。富も名声も地位も得たバンドが原点に帰ろうとしたとき、彼らが自分達の核だと認識したのがボンゾのドラムだった…、というのは言い過ぎでしょうか。
極端な表現をすれば、このアルバムはバンドにとっての終点であったと思います。「II」や「IV」を聴いてツェッペリンに興味を持った人には、是非このアルバムも聴いていただきたいですね。ROCK としての多様性を極めたバンドが最後に到達した境地とは如何なるものなのか。好き嫌いは別にして、このアルバムを聴いた時の印象は、ずっと心に残ることでしょう。
Posted at 2008/08/01 22:54:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 趣味 | 日記

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