2010年02月22日
来月2日にジュネーブモーターショーが開催されますが、事前に伝わっている情報から判断すると、今回はいつにも増して盛り上がるような気がします。出展が予定されているモデルの中でも特に気になるのが、VW ・ポロGTI 、アウディ・A1、アウディ・次期A3 の三台ですね。最近はどのメーカーもハイブリッドやEVなどの次世代技術をアピールすることが多いですが、私としてはパワーユニットが何であれ、上質な走りを予感させるモデルであれば興味を惹かれてしまいます。むしろ、内燃機関がいずれ「アナログな物」と化して、一部の裕福な趣味人しか手が出せなくなることを考えれば、今のうちに楽しめそうなガソリンエンジン車を見定めておくことの方が大事なのではないでしょうか。
■VW ・ポロGTI
LEDランプ、デュアルマフラー、赤いブレーキキャリパー、17インチのデンバーのホイールなど、ゴルフVI と殆ど同じ外観で、新型ポロGTI がデビューするようです。内装もGTI らしく専用のデザイン・装備が与えられており、もともと質感が良いのに加えてお洒落感も向上することになりそうです。エンジンは180psの直4のツインチャージャーを搭載し、7段DSGを介して0-100km/h加速6.9秒のパフォーマンスを発揮します。車重が1184kgとゴルフGTI より200kg近くも軽く、更には強制ブレーキシステムであるXDSも装備していることを考えれば、我が白兎と同等かそれ以上の実力があると予想されます。少なくともダウンヒルにおいては、新型ポロGTI の方に軍配が上がりそうですね。どうせ後席空間が狭いのですから、このポロGTI に限っては最初から3ドアモデルをメインとして導入すべきではないでしょうか。もしそうなれば、私も俄然興味が湧いてくるのですが…。GTI でここまでスポーツ性能が高いわけですから、いずれRなどが出たらとても面白い(他メーカーにとっては手に負えない)ことになるでしょう。同じジュネーブショーではクロスポロも発表されるようですし、今年中には1.2Lモデルも導入されるはずですから、しばらくはポロ関連の話題が尽きそうにありませんね。
■アウディ・A1
先日、ついにA1の全容が明らかにされました。ボディサイズは全長3950×全幅1740×全高1420と、VW ・ポロやBMW ・MINI と同じクラスに属するものであり、これまでアウディとは縁が無かった若年層の新規取り込みを主眼として、比較的低価格に設定されています。外観は最近のアウディらしく少々アグレッシブで、内装も期待通りの質感と格好良さが演出されています。特にダッシュボードから生えてくるモニターが良いですね。実際の使い勝手は検証する余地がありそうですが、インテリアのデザイン的には正解だと思います。エンジンはガソリンとディーゼルがそれぞれ二種類用意され、そのうちガソリンエンジンは1.2L(最高出力86ps、最大トルク16.3kgm)と1.4L(最高出力122ps、最大トルク20.4kgm)がラインナップされるようです。動力性能も数値としてはそれほどでもないのですが、全グレードにアイドリングストップ機構とMTが設定されていることは非常に興味深いです。つまり、MINI と同じくらい楽しく走れて、しかもMINI よりも燃費が良いですよ、というのがアウディのアピールしたいところなのでしょうね。インテリアのパーツのカラーリングが豊富に選択できる点も、MINI を意識してのことだと思います。ただ、MINI がともすれば親会社であるBMWと互角のブランド性を誇っているのに対し、A1は飽くまでもアウディのエントリーモデルという位置付けでしかありません。どちらの個性がより際立っているかと聞かれれば、やはりMINI の方が有利だと言わざるをえないでしょう。プレミアムコンパクトという立ち位置としては両者とも真正面からバッティングするわけですから、あとはMINI と違う点を強調できれば、A1にも活路が生じるのではないでしょうか。個人的には素のA1よりもスポーツ性を煮詰めたモデル、通称S1の登場に期待したいですね。新型ポロGTI が180psを発揮するのですから、S1が出るとすれば当然その上をいくはずです。さらに、ハルデックスシステムを搭載してトラクション性能を高めてくれれば、このクラスでは完璧にして無敵の存在となるでしょう。1.2t程度の車重に200psのパワーと電子制御四駆の安定性。それで価格が400万を切るなら、間違いなく次期愛車候補の筆頭になるのですが、果たして…。
■アウディ・次期A3
今のところ、次期A3に関する情報は何も出ていませんし、ジュネーブショーで何か動きがあると噂されているわけでもありません。ただ、去年末にドイツ本国で新型用の工場が新設され生産体制が着々と整備されているのも事実であり、近いうちにコンセプトモデル等がお披露目されることは充分予想されます。また、個人的には先月のデトロイトモーターショーで発表されたVW ・NCCこそ次期A3を暗示する重要なヒントであるような気がしてなりません。そうした流れから、ジュネーブショーでは次期A3に関して何らかのアナウンスがあるのではないか、というのが私の推測であり希望でもあるのです。A1のデビューが確定した以上、エントリーモデルという役目はそちらに譲ることになり、同時にA4の巨大化によってボディサイズのラインナップ上に隙間が生じたことから、次期A3には中核を担う車種としての高級感(つまり、先代A4くらいの大きさと上質さ)が要求されるようになると考えられます。ゴルフより上の車格を狙うとなれば、まさにそこがピッタリ当てはまるわけであり、それゆえ私としては次期A3の詳細がとても気になるのです。全長が4.5mくらいの4ドアセダンか2ドアクーペで、エンジンは1.8Lを搭載して200ps以上(できれば1.4Lで200ps以上)を発揮し、なおかつハルデックスシステムを採用して価格が500万を切る…。そんなモデルが現れれば、これまた次期愛車候補の筆頭になるのですが、まあこちらは現実性に乏しいと言えるでしょうね。そういった無茶な願望は抜きにしても時期A3に対する関心は強いので、ジュネーブショーでアウディが少しでも情報を公開してくれることを期待したいと思います。
Posted at 2010/02/22 19:39:27 | |
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車 | 日記