2006年12月31日
今年一年を振り返ってみると、予想もしなかった出来事がたくさんあったような気がします。仕事関係では同僚の相次ぐ転勤やライバル店のオープンによる熾烈な競合が始まり、個人的には7月下旬に生まれて初めての入院(1週間)も経験しました。長かったような短かったような、複雑な一年でした。
しかし、なんといっても一番大きな出来事はGTIの購入でした。3月にオイル交換のためにコスモをいつものショップに持って行ったところ、数々の不良箇所が見つかり、車検に40万近くかかることを告げられました。もともと、エンジンをオーバーホールした時にミッションとタービンの傷み具合から「いつ乗れなくなるかわからない」と言われていたのである程度のことは覚悟していたのですが、今回はパワステポンプに亀裂が入っていたらしく、全く予想外のトラブルであっただけに少し気が滅入ってしまいました(要修理箇所は他にもある)。コスモ関係の部品はほとんど新品が無いうえに他のマツダ車との互換性も無いことから、修理する際には程度の良い中古品を探さなくてはなりません。つまり、修理したところで完全に直るわけではないのです。いずれタービンのオーバーホールはするつもりでいたのですが、まさか駆動系だけでなく操縦系もいかれてしまうとは思ってもいませんでした。因みに、マツダのディーラーに持っていっても同じ内容・同じ金額を提示されたので間違いはなさそうです。そういうわけで、これ以上コスモにお金をかけられないと判断した私は、やむなく次の車を探し始めたのでした。
希望としては全長4.5mくらいのFRクーペが良かったのですが、国産では中古以外に選択肢がありません。そこで私は2ドアではないものの、希望に最も近い存在として、また外車に興味があったことから、BMWの120iを第一候補に検討し始めました。試乗にも行きましたが、これはとても良い車でした。しかし、車両本体価格が高くオプションを選ぶと大幅に予算をオーバーする(しかも一見さんなので値引きが無い)ことから、躊躇せざるをえませんでした。120iをドノーマルで乗るか、118iにMスポを付けるか、それとも120iの新古車を買うか・・・。いずれにしろ、何か「我慢」をしなければならない買い物になりそうで、私は少々悩んでいました。そんな時、会社のある先輩が「VWなんてどう?」と言ってきました。この先輩(今年11月に転勤した)については別の機会に詳しく語る予定ですが、車に関する知識が異常に豊富で、自身は10年前のVW・ヴェントに乗っていたりします。その人が「ゴルフなんてどうよ?」と言ってきた時、私は「所詮FFでしょ」と思いつつも、当時GTIが評判になっていたので一緒に試乗に行ってみました。すると、これが完全に予想を上回る出来栄えだったので、私は軽いショックを受けてしまいました。その後は120iとGTIを比較するようになったのですが、その頃からすでに気持ちはGTIの方に向いていたように思います。試しにアウディ・A3やスバル・レガシィ2.0GT/3.0Rにも試乗に行ったのですが、それが覆ることはありませんでした。結局、再びBMWを訪れることはなく、9月にGTIの購入に踏み切ったのでした。
まだ納車されてないことから、この一連の出来事は継続中であるとも言えるでしょう。また、これから先GTIには最低でも5年間は乗るつもりでいます。そういった意味で、私にとって2006年は一つのターニングポイントとなる年であったように思えます。
Posted at 2007/01/05 23:48:21 | |
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2006年12月30日
最近、近くのツタヤでマンガをレンタルすることが多くなりました。最初の頃は「湾岸ミッドナイト」と「イニシャルD」しか借りることはなかったのですが、先々月くらいから「はじめの一歩」「修羅の門」「赤灯エレジー」「天」「アカギ」「あずみ」と一日3冊ほどのペースで借りるようになり、今では家に帰ってからまずマンガを読むことが日課になりつつあります。その中でも、最近特に嵌っているのが旧ジャンプ作品で、「銀牙」や「キャプテン翼」は今読んでも充分に面白いといえるでしょう。今後の予定としては「キン肉マン」か「奇面組」あたりに手を出してみようかと思っています。
これらの作品が棚に並んでいるのを見てふと思ったのは、案外巻数が少ないということでした。当時の記憶だと「銀牙」などは赤カブト編で膨大なストーリーが綴られ、八犬士編で第二部が展開されるような気がしていたのですが、実際には全18巻と非常にコンパクトだったりします。「キャプテン翼」も小学生編・中学生編・ジュニアユース編を合わせて全37巻しかなく、読むのにそれほど苦労はしません。また、これらの作品に共通しているのはストーリーの展開が非常に早いということです。最初のうちは「懐かしいなぁ」と思いながらゆっくり読むものの、ストーリーのテンポの良さにつられて、いつしかページをめくるスピードが上がっていきます。今更ながら旧ジャンプ作品の面白さには惹き付けられてしまいます。
「努力・友情・勝利」というのが当時のジャンプ作品全般に共通するテーマらしいのですが、エンターテイメント性を高めるという点においてこの方針は間違ってないと思います。懐古趣味だといわれるかもしれませんが、今はもう少しだけあの世界に浸っていたい気分ですね。
Posted at 2007/01/04 02:15:30 | |
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趣味 | 日記
2006年12月29日
最近Amazonで買ったCDがあります。それは「FINAL FANTASY VII Original Sound Track」です。DSでIIIやVをやっているうちに、ふとVIIのことが思い出されて懐かしくなったので、衝動買いをしてしまいました。15曲以上収録のCDが4枚セットと圧倒的なボリュームながら、中ダレすることなく最後まで聞かせてくれます。楽曲がほぼゲームの進行順に収録されているので、その時々のシーンが瞼の裏に蘇ったりもします。
世間的にFFVIIの評価はストーリー性の高さと魅力的なキャラクターの存在によって成り立っていますが、私はゲーム内におけるBGMの使い方にも賛辞を贈りたいと思います。それというのも、VIIは素晴らしいBGMと「無音」の状態が効果的に使い分けられているからです。大抵のゲーム(他のFFも含む)は音に満たされています。もちろん、それ自体は悪いことではないのですが、VIIでは無音状態(風の音しか聞こえない状態など)もBGMの一つとして扱われています。その無音状態と優れたBGMの織り成す緩急の差が、作品に深みを与えているのです。ゲーム性やグラフィックの精緻さについては古さを指摘することもできますが、ゲーム音楽としての完成度という点では今でも第一級のレベルにあると思います。もしSQUARE ENIXがFFVIIのリメイクを作るのであれば、その時のハードが何であれ私は必ず購入するでしょう。でも、その可能性はほとんどゼロに近いようですから、当面はXIIIに期待しておきます。
Posted at 2007/01/02 01:34:42 | |
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趣味 | 日記
2006年12月28日
先日、ダイムラー・クライスラーがマイバッハ62Sの注文受付を開始したようです。この車はマイバッハ62をベースに数々のオプションとAMG社製のV12ツインターボエンジンが与えられたモデルで、612ps/102kg-mという桁外れな性能を持っています。誰よりも速く快適に走る必要性と、とても大きな見栄の両方を満たすためのスペックなのでしょうが、なんとも過剰としかいいようがないですね。値段も6000万近くしますし、単に車というよりステイタスの象徴として買われる方が多いかと思います。マイバッハの実物など見たことがないのですが、写真だけでも一種異様な威圧感は伝わってきます。内装もゴージャスというより、ある意味独善的とも思えるくらいユーザーに配慮した設計・デザインが施されていて、文句の付けようがない仕上がりになっているように見受けられます。
しかし、あえて言わせてもらうと、この車には「華」がないような気がするのです。たとえばロールスロイス・ファントムなどは威圧感もありますが、それ以上に荘厳な雰囲気も漂っています。逆にメルセデスの現行Sクラスなど、高級感ではマイバッハに敵わないものの、それを補って余りあるくらいフレッシュなアグレッシブさに満ちています。超高級・超高品質なセダンとしてのマイバッハのポジションや役目(つまりお金持ち専用の車であること)は理解できるのですが、そこに一般庶民までもが憧れを抱くような華やかさはほとんど感じられません。どこまでも理詰めで造った結果、理屈でしか理解されない車になってしまったのではないかと思うのです。ダイムラー・クライスラーにはエクセレロのような車を造るセンスもあるのですから、次回のマイバッハには高級さという点以外の何かにも気を使ってもらえたら嬉しいですね。
Posted at 2007/01/01 03:24:54 | |
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車 | 日記
2006年12月27日
今まで全く知らなかったのですが、ポルシェが本拠地であるシュトゥットガルト・ツッフェンハウゼンに自社の博物館を建設しているようです。内部には資料室やビンテージカーの展示場も設けられるそうで、完成すれば世界中の自動車好きにとっての観光名所になることでしょう。私はポルシェの中でも特に959が好きなので、これも展示するのであればぜひ一度行ってみたいですね(国内で見られるところがあれば教えてほしいです)。
なぜ959が好きかというと、この車は当時の最新技術とスポーツカーの一つの理想(絶対的な安定性)が結晶化したモデルだと思うからです。シーケンシャル・ツインターボ=途切れない加速や、可変式4WDシステム=失われないグリップなどは、今や馴染みのあるデバイスになっていますが、当時としては革新的な技術でした。それを高次元で融合させた959は、たとえばフェラーリ・F40と真逆に位置するような、究極的な存在といえるでしょう。BNR32やGC8、初期ランエボなどは、たとえ開発経緯が違っていても、思想的には959の後継車だと思います。また、先日のアウディ・R8などはまさしく959の現代版といっても過言ではないでしょう。959の偉大な点は、単にスポーツカーとして優れていただけなく、後のスポーツカーの開発に一つの指針を示したことにあります。どうにかして一度は乗ってみたいですね。
ところで、ポルシェといえば最近VWの筆頭株主になったばかりですが、どうもこの背景にはかなり複雑な事情が絡んでいるようです。表向きには、成長が停滞気味のVWを救うためだとか、VWの特権を解く上での保険のためということになっていますが、実際にはポルシェにとってVWグループに参加することが最大の目的(パーツの共有によるコストダウンが目的)ではないかという見方もあります。ポルシェとVWの関係については本が一冊できてしまうくらい長い歴史があるので、ここで触れるのは止めておいたほうが無難でしょう。ただ、最近のニュースの中にはポルシェとVWの今後の関係を暗示するような出来事もありました。それは、VWグループの前会長であり現在は監査会会長を務めるフェルディナント・ピエヒ氏が、その後継としてVWのCEOを務めていたベルント・ピシェッツリーダー氏を実質的に解任したことです。これだけ聞けば、よくある企業内人事だと思われるかもしれません。しかし、ピエヒ氏がフェルディナント・ポルシェの孫だとわかれば話は別でしょう。また、ポルシェはVWの筆頭株主になって以来役員を送り込むことに躍起になっていて、もう一方の大株主であるニーダー・ザクセン州(つまり公共)と火花を散らせていたりします。面白いのは、これを伝える日本の雑誌の見解がどれも微妙に違っていて、傍から見ていると両者の仲が良いのか悪いのか、まったくわからないということです。極東の島国からでは理解しにくいのかもしれませんが、ポルシェとVWの関係については今後も注目してゆきたいですね。
Posted at 2006/12/31 02:20:03 | |
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車 | 日記