2006年12月21日
ついにトヨタ・ブレードの発売が開始されました。ブレードは先日発売されたオーリスとシャシーこそ共用しているものの、内外装に独自性が与えられた国内専用のアッパーモデルとして販売されるようです。ゴルフのEやGLiであればオーリスがライバルになるのですが、GTIを選んだ身としてはブレードのほうが気になります。特に来年発売が予定されている上級グレードなどは3.0L/250psオーバーのエンジンが載せられるそうで、GTIどころかR32をもターゲットにしている観さえあります。明らかに国内のCセグメント制覇を目的としたこのブレードの発売は、レクサスの日本上陸と同様にトヨタの野望の大きさを感じさせる出来事だといえるでしょう。
元来国産車と輸入車の比較においては、メーカーのお国柄や乗り味の違いが指摘されてきましたが、これから先はその辺がより重要視されることになるかと思われます。何故なら、テクノロジーやユーティリティの面で勝負が互角になった場合、結局は「決して取り繕うことのできない個性=メーカーの車造りにおける哲学」こそが最後の切り札(明暗を分ける差)となるからです。オーリスといいブレードといい、性能・機能・利便性に関しては国内のみならず海外のライバルに対しても充分以上の実力を持っていることでしょう。あとはこの車に込められたメーカー側の意思・センスがどういう形で反映されているのか・・・。いずれ試乗に行くつもりですが、願わくばいつもの「旦那仕様」ではなく、海外の個性にも対抗できるくらい一本芯の通った車に仕上がっていることを期待したいですね。
Posted at 2006/12/22 02:51:38 | |
トラックバック(0) |
車 | 日記
2006年12月20日
ボルボが新型C70の予約受け付けを開始したそうです。ボルボといえば頑丈なエステートワゴンが有名ですが、オープンモデルも昔から人気がありました。他社のオープンモデルのほとんどが完全な2シーターか2by2であるのに対し、C70は後席の居住性にも注意が払われています。SLKやZ4のように飛ばすのでもなければ、SLや650iカブリオレのようにゴージャスさを強調するのでもない、優等生的な癒し系の車といえるでしょう。マツダ・ロードスターから始まったオープンカールネッサンスは今円熟の時を迎えています。各メーカーとも魅力的な商品を揃えていますから、選ぶ側としては申し分の無い状況にあります。その中でC70を選択する理由があるとすれば、それは「豊かさ」や「お洒落」という要素に依るところが大きいのではないでしょうか。ラテンやゲルマンの個性に食傷気味の方には、まさに打って付けの良薬だと思います。
Posted at 2006/12/20 16:52:18 | |
トラックバック(0) |
車 | 日記
2006年12月19日
新型のダイハツ・ミラが発売されました。今回は25km/lを超す低燃費が最大の売りらしく、「オトナが、キュンとくる」をキャッチフレーズとして世の奥様方にアピールするようです。
ミラといえば私が初めて所有した車でもあります。大学の先輩から5万で譲ってもらったものの、中身はボロボロで始動しないことが多々ありました。しかし、初めての車で浮かれていた私はそんなことにお構いなく、日々無意味なロングドライブを繰り返していました。今にして思えば、もうちょっと有意義な乗り方もできたのでしょうけど・・・。ほとんど毎夜、私は山道や街中を狂った獣の如く駆け巡っていました。
そんなある夜、いつもの峠道の脇に旧道への入り口を発見しました。同じルートばかりで飽きていた私はその旧道に入ってみたのですが、そこは人気もなければ街灯もほとんど無いような危険なところでした。しかも、ジムカーナのコースばりに曲がりくねっていながら、道幅は5ナンバー車がぎりぎり通れるくらいで、どこもガードレールの外は急斜面になっているのです。今ならこんな道に好んで入ることは絶対にないでしょう。しかし、当時「イニシャルD」に感化されていた私はその真っ暗な道に喜び勇んで侵入していきました。その旧道は時間にすると10分くらいの長さで、路面に荒れたところは少なく、側溝もきちんと蓋がしてありました。前半区間は先に述べたようにかなり危険なのですが、後半区間は道幅も広くなり割とスピードが出せるコーナーが続いたりします。一回走りきった私は宝物か何かを発見したような気分になっていました。それ以降は、だいたい毎日通っていたように思います。
しかし、もともとガタがきていた車にハードな走行をさせるようになったのですから安全なわけがありません。これも「今にして思えば」なんですけれども、タイヤもブレーキもかなり危険な状態になっていました。それにも気付かず、私は毎夜稚拙な運転を繰り返していたのです。そして、車を購入してから1ヶ月半くらいたった5月のはじめ、いつものようにその旧道を走っていたときに、私はあるコーナーを曲がりきれず路肩の電柱に突っ込んでしまいました。その時のことは今でもよく憶えています。それというのも、ハンドルを切っても車体が曲がらず、ブレーキを踏んでも全然効果が無く、ほとんど直進に近い形で電柱に突撃したからです。幸いスピードがのらない前半区間での事故だったので人体にも電柱にも損害はなかったのですが、ミラのフロントは潰れてしまいました。私は本当に呆然としました。晴れた夜空の下、澄んだ風が心地よいはずの山道の途中で、私はただ立ち尽くしていました。
今までその旧道では対向車に出会うこともなかったのですが、偶然その夜にはエスティマが一台通りかかってくれたので、私はドライバーさんに頼んで近くの(といっても40分以上はかかる)交番に運んでもらいました。後はおよそご想像のとおりです。まったく若気の至りとしか言いようがない出来事でした。
このように私にとって「ミラ」という車は、楽しい思い出と恥ずかしい記憶と、そして少しの後悔を思い起こさせる存在でもあります。その新型のキャッチフレーズが「オトナが、キュンとくる」であるとは・・・。これはまた将来所有することになるかもしれませんね。
Posted at 2006/12/20 06:02:15 | |
トラックバック(0) |
車 | 日記
2006年12月18日
マツダが運搬船の座礁により長期間洋上に放置していた米国・カナダ向けの新車4703台の廃棄を発表しました。中には全く損傷の無い個体もあるそうですが、品質とブランドイメージを守るために決断したようです。4703台のうち半数を占めるのは海外での販売が好調なアクセラのようで、勿体無い気もしますがメーカーの判断は正解だと思います。
アクセラはデビュー年にヨーロッパのカー・オブ・ザ・イヤーで2位を獲得しました(ちなみに1位はFIAT・パンダ、VW・ゴルフがアクセラと同率2位)。欧州COTYの1位が毎年欧州車しか選ばれないことを考えれば、アクセラの2位は実質的な勝利といえるでしょう。海外で「MAZDA 3」と呼ばれるアクセラはその後も順調に売り上げを伸ばし、今ではマツダを代表する車種として世界中で活躍しています。今回新車を購入するにあたり、アクセラも候補の内に入れていました。アクセラは国産ハッチバックの中では間違いなく最良のハンドリングを誇る車だと思います。しかしそれでも選ばなかったのは、オプション等を付けた場合の最終合計金額が300万近くになってしまうため、ローンの計算上GTIと比べてもあまりメリットが見出せないからでした。ただ、購入を検討されている人に対しては心置きなく薦められる車です。ユーノスブランドを擁していた頃のバブリーなマツダも好きですが、自らの立ち位置をしっかり把握しているという点で今のマツダにも好感が持てます。
Posted at 2006/12/19 23:27:56 | |
トラックバック(0) |
車 | 日記
2006年12月17日
この前の休日にケーブルテレビでWTCCのプロモーション番組を見ていたところ、ある興味深い車を見つけました。それはスペインのメーカーであるセアトが生産している「レオン」という車です。セアトがVWグループの一員であることは知っていましたが、車種については全く勉強不足で何も知りませんでした。だから、番組の最初のほうでセアト・レオンが紹介されても特に関心は抱かなかったのです。しかし、いざレースシーンの映像が流れ始めると、黄色のレオン軍団に注目せざるをえませんでした。チャンピオンマシンであるBMW・320iを執拗に追いかけ回すセアト・レオン・・・。圧巻だったのは、何処かのレースで4台のレオンが2台の320iをコース外に弾き飛ばすシーンでした。それはまるでピラニアが形振り構わず獲物に喰らいつく様に似ていて、なまじレオンの存在を知らなかったがために衝撃的でもありました。いろいろ調べてみると、セアトはVWグループ内においてデザイン性が重視されるブランドのようで、ランクとしてはフォルクスワーゲンと同レベルにありながらコンセプトとしてはその真逆のメーカーとして位置付けられているようです。レオンもベースはゴルフなのですが、チューニングされることが前提として造られた車であり、ロンドンモーターショウで発表されたレオン・クプラ(WTCC参戦車の市販バージョン)などはゴルフGTIよりも高性能に仕立てられています。日本に導入されないのが残念ですが、もし販売されたならきっと人気を博するでしょうね。
Posted at 2006/12/18 00:48:32 | |
トラックバック(0) |
車 | 日記