2008年10月29日
今年の12月に新型のフェアレディZがデビューするそうです。スペックはまだ公表されていないのですが、近いうちにどこかのモーターショウでお披露目されるらしいので、それまでは期待して待つことにしたいと思います。
公開された写真を見てまず嬉しかったのは、全体のシルエットがS30型に似ていることでした。まさか現代の国産車であれと同じスタイルのモデルが生産されるとは夢にも思っていなかったので、初めて写真を見たときは日産のデザイナーに対して思わず感嘆の手を打ってしてしまいました。ポルシェの911がそうであるように、フェアレディZという車もずっとこのシルエットを維持し続けていただきたいものです。典型的なロングノーズ・ショートデッキ、グラマラスに張り出したフェンダーなど、スポーツカーとしての古風ゆかしき力感・潔さがこのモデルからは発散されています。気合が入りすぎたライト周りのデザインや、洗練とかけ離れたインテリア、相変わらず見苦しいドアノブなど、個人的に不満に思う点が無いわけではありませんが、それらを差し引いてもなおカッコイイと思います。白兎と出会っていなければ、私は間違いなくこの車に傾倒していたことでしょう。
インプレッサやランエボのような絶対的に速いマシンも魅力的ですが、浮世離れした鷹揚な気分を味わうには、やはりFRの2ドアクーペが一番です。スポーツカーには速く走ること以外にも楽しめる部分があることを今の若者たちが理解してくれれば、国産スポーツの復権は必ず実現します。新型Zがその強力な起爆剤になってくれることを、今は切に願いたいですね。
Posted at 2008/10/30 01:42:46 | |
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車 | 日記
2008年10月12日
パリサロンの出展車も含めて、ここ数日間は新型セダンの発表が多いです。もう何年も前からセダンの人気が下降していることは指摘されてきましたが、ガソリン代の高騰により無駄に大きくて燃費の悪い車が忌避され始めたことから、案外ここにきて復権がなされているのかもしれません。老人向けの似非プレミアム志向ではなく、若い人でも気軽に乗れるような格好良いセダンが増えるのは誠に喜ばしい限りです。
■三菱・ランサーエボリューションX「GSRプレミアム」
GSRをベースに、内装のブラッシュアップと動力性能・運動性能の強化が施された、お金持ちのための上級グレードです。ツインクラッチSSTを積んだモデルに至っては505万のプライスが付けられているようですが、個人的にはそれほど割高には感じられません。むしろ、以前から言っているように「値段が高くなってもいいから質の良いものをラインナップしてほしい」という要望をきちんと示したグレードだと思います。一つ懸念されるのは、ダッシュボード周りの質感です。多少モール等を増やしたところで、根本的にデザインを変更しない限り、500万オーバーに相応しい高級感は出ないはずですが…。
■マツダ・新型アクセラ
11月19日に開幕するロサンゼルス・モーターショウで、マツダは次期アクセラを発表するそうです。アクセラと言えばハッチバックのイメージが強いですが、実を言うと私はセダンの方が好きだったりします。特に、マイナーチェンジ後にテールランプがブラックアウト化されたときは、素直に格好良いと思いました。シンプルかつスマートだったアテンザがフルモデルチェンジによって中途半端にワルな車になってしまったので、アクセラの方は新型になってもクリーンなイメージを守ってほしいものです。
■スバル・インプレッサ「アネシス」
現行インプレッサのラインナップにセダンが追加されました。ハッチバックのほうがデザイン的に上手くまとまっている気もしますが、コンパクトなセダンという意味では貴重な選択肢の一つとなるでしょう。2Lターボを搭載したグレードが用意されないのは、トヨタ的な合理性に従ってのことだと思われます。「車はセダンじゃなきゃ嫌だ」という保守的な人達に対しては、それなりに売れるかもしれません。
■シュコダ・オクタビア / セアト・エクセオ
シュコダとセアトは共にVWグループの一員であり、オクタビアはゴルフVを、エクセオはアウディ・A4(B7)をベースにしています。上記のアクセラやインプレッサと大して変わらないスペックの車たちですが、一部で決定的な優劣が存在します。それは、エンジンとトランスミッションです。何年か前までは私も「外車といったって、国産とそんなに違いはないだろう」と思っていましたが、ボディや足回り、4WDの技術に関してはともかく、エンジンの低回転域でのトルクアップと、トランスミッションの多段化という面(つまり燃費向上と動力性能向上の両立)において、日本はヨーロッパ勢、特にドイツのメーカーの後塵を拝し続けています。結局、ハイブリッドや水素ロータリーといった「未来」の技術に関して日本のメーカーは一歩先んじているかもしれませんが、「現実」として目の前にある素材=ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの技術に関しては、ヨーロッパ勢に負けたままで終わりそうです。トランスミッションについては、「乾式7段DSGの普及」と「高級車で6段、庶民向けはCVT」という考え方の違いを比較すれば、どちらが先進的か一目瞭然でしょう。セアトやシュコダという聞き慣れないメーカーですら、これらの先進的な技術を拝借して車を造っています。その点を考えたとき、国内の各メーカーにより一層奮起してもらいたいと思うのは、私だけではないはずです。
■ランボルギーニ・エストーケ
この車といい、ポルシェ・パナメーラといい、アストンマーチン・ラピードといい、お金持ちの考えることはよくわかりません。我々一般庶民は、ムルシエラゴやカレラGTやDBSに憧れるのであって、それらに何となく似ている化物セダンに憧れるわけではありません。少なくとも私には、お金持ちの要望に答えただけの、利益追求のための産物に見えます。これらの車を街中で見かけたなら「スゲー」と呟くのは間違いないですが、結局はそれだけで終わるでしょう。例えばカウンタックを見かけようものなら、何か晴れやかな気分にもなれるのですけど。
華やかなデビューを飾ろうとしているモデルたちに対して、あれこれ難癖を付けてしまいましたが、その理由は本心から良いと思えるものが無いからです。私にとって理想のセダンとは、BMW の旧3シリーズ(E36)のような車です。今の基準で言えば「コンパクトセダン」ということになります。衝突安全性と走行安定性の要求が高まったことにより、現在の車であのパッケージングを再現することは不可能に近いと思いますが、アウディ・A1のような小さな高級車が出現し始めている今だからこそ、小さなセダンの復活(できればスポーツ性が高いもの)も期待したいところですね。
Posted at 2008/10/12 02:32:50 | |
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車 | 日記
2008年10月07日
パリサロンでアウディから A1というモデルが発表されました。外観上は今流行のコンパクトなハッチバッグでもあるのですが、他社と異なるのは上級車種並みのハイブリッド技術を積み込んでいることです。恐らく、価格はかなり高いものになるでしょう。もし、250~300万くらいで販売してくれるなら、相当に購買意欲を掻き立てられてしまいますね。
最近の私は、車の好みに関してとりとめがなくなりつつあります。ジェッタにのってみれば「セダンのゆったりさも良いなぁ」と思うし、会社の軽自動車を運転すれば、軽い車重とどんなに狭い道もクリアしていく利便性に痛快さを覚えるし、必ずしもスポーティでなくとも運転を楽しめるようになってきました。もちろん、イザという時のためにパワーはあるに越したことは無いのですけどね。そういった点から考えると、今回のアウディ・A1は、様々な要素の良いところ取りをしたような、理想的なコンパクトカーだと言えます。実際の生産モデルがどのような内容になるのか定かではありませんが、是非とも今回のショウで示したコンセプトをそのまま貫いてほしいと思います。
遥か先のことではありますが、自分が車を乗り換えるときにどんなモデルを選ぶのか、今の時点では全く想像ができません。A1のようなコンパクトカーは魅力的ですし、全長が4.5m以内に収まるならセダンも良いかなと思います(ただし、メーカーはドイツ勢に限る)。手頃な価格のスポーツカーであれば、国産・外国産を問わないのですが、いまだにスープラやシルビアなどの復活は実現していません。トヨタから iQ みたいな車が出現し、そしてそれがかなりの高評価をもって迎えられたりするあたり、もはや庶民向けスポーツカーなどが造られる可能性は限りなく低いものと思われます。そうなると、結局はゴルフの GTI かシロッコに戻ってくることになるのですね。ゴルフを代々乗り継ぐ人は多いようですが、今の私にはその気持ちがなんとなくわかる気がします。
果たして、将来にはどのような選択肢があって、私自身どのような考え方をしているのか…。まあ今から悩んでもあまり意味が無いので、とりあえずは今の状況を存分に楽しんでおきたいと思います。
Posted at 2008/10/07 13:36:55 | |
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車 | 日記