2009年08月28日
来月開催されるフランクフルトモーターショーで、BMW がMINI のクーペモデルを出展するそうです。MINI と呼ぶにはあまりにも斬新過ぎるデザインには賛否両論あるようですが、私はなかなか格好良いと思います。少なくとも、小型のスポーツカーを探している人にとっては、貴重な選択肢の一つとなるのではないでしょうか。
一説によると、このモデルにはジョンクーパーワークスと同じ1.6L直4ターボ(211ps、26.5kgm)が搭載されるらしく、0-100km/h 加速を 6.1 秒でこなすそうです。アルミ製のルーフを採用したことやリヤシートを取り払ったことにより、ベースのハッチバックモデルよりも車重が軽くなっていることは明らかであり、そこに新型GTI 並のエンジンを積むわけですから、強烈な加速を味わえることが予想されます。また、フロントのオーバーハングが短い上に重心も低められていることから、姿勢変化の少なさや旋回性の良さも抜群だと考えられます。MINI としては珍しくA ピラーの角度が下げられていることも、室内のスポーティな雰囲気作りに役立っていることでしょう。ボディサイズもゴルフに比べれば小さめですから、山道だけでなく街中でも充分に刺激的な走りが楽しめると思います。
ざっと見ただけでも良い所尽くしのMINI クーペですが、問題は価格とトランスミッション関連でしょうか。どんなに魅力的でもMINI で400万オーバーは興が削がれますし、シフトもマニュアルしか設定が無ければ私の範疇から外れてしまいます。先日生産が発表されたプジョー・RCZ も当面マニュアルしかないらしく、どうも最近の欧州スポーツカー市場ではマニュアルトランスミッションへの回帰みたいな傾向が見て取れます。このMINI クーペもVW /AUDI に対抗してDCTを搭載してくれれば、私にとってはパーフェクトなんですけどね。ともあれ、来月のモーターショーでのお披露目が楽しみな一台です。
Posted at 2009/08/28 21:35:12 | |
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車 | 日記
2009年08月25日
本日、Golf VI GTI の日本仕様の詳細が公式にアナウンスされました。販売開始は9月5日からで、価格は事前の情報通り366万になるそうです。新型エンジンと新機能XDSを搭載したことで若干の性能アップを果たしつつ、購入後のメンテナンスプログラムを含んでの366万という数字は妥当なところだと思います。むしろ、カーナビ・18インチホイール・DCCをオプションにしてプライスを抑えたことは、賢明な判断だと言えるでしょう。他社のスポーツハッチに比べて敷居が低いことも、ゴルフGTI という車種の重要な魅力の一つですからね。シロッコとは真逆のこのような価格設定からは、売り気に燃えるVGJ の姿が想像できて、なかなか面白いです。
新型GTI に関する最大のトピックは、やはり電子制御式ディファレンシャルロック(通称XDS)の装備だと思います。プレスリリースによると、XDSは主に中高速域のコーナリング時に作動するらしく、内側の駆動輪の荷重が不足した場合その車輪のブレーキ圧を高めて空転を防止させ、トラクションを確保することでアンダーステアを軽減する、という効果を発揮するようです。つまり、LSDと言うよりは「強制ブレーキングシステム」と言った方が正しいのかもしれません。一つ気になるのは、このシステムが低速域でも作動するのか、という点です。例えば、登りのヘアピンカーブといったFF 車にとって最も苦手とするシチュエーションでもしっかり作動してくれるのか否か。もし作動しないのであれば、私にとってこのXDSはあまりメリットのない装備ということになります。後からデビューする予定のR20が4モーションを搭載することを考えると、XDSの効果は限定的なものであると予想せざるをえません。来月には試乗できるはずですから、その際にはいつもの峠に持ち込んで真価を見極めたいと思っています。
XDSがどうであれ、新型GTI が魅力的な車であることに間違いはありません。車の買い替えを検討中の人は候補の内に入れておいた方が良いでしょうし、IV 型からの乗換えを検討中の人は今から印鑑を用意しておいても無駄にはならないでしょう。シロッコがコストパフォーマンス的に期待外れだった分だけ、新型GTI に対する関心は高まっていると考えられます。果たして先代ほどの爆発的な人気を獲得できるのかどうか、車好きとしては要注目ですね。
Posted at 2009/08/25 18:29:30 | |
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車 | 日記
2009年08月15日
先日、新型GTI の日本仕様の価格と発売時期が明らかになりました。それによると価格は366万で、プレスリリースが今月25日、実際の発売が来月中旬になる模様です。果たしてどのようなスペック・装備でデビューするのか、我が白兎と比べて何処が変わり何処が変わっていないのか、この先数ヶ月は車関係のメディアから目が離せそうにありません。
しかし、もう暫くしたら他のメーカーからも幾つかの魅力的なモデルが登場することになっています。以下では、それら期待の新星に関して思うところ(主に願望)を並べてみました。
■アウディ・A1
本格的なコンパクトカーでありながら、やたらアグレッシブな外観に仕上がっているのがA1の良いところですね。ドイツ本国では来年の初頭から販売が開始されるようです。仮想敵はBMW ・MINI であるらしく、恐らくハンドリングもそれに似せてくることでしょう。街中での取り回しや峠での遊びを考えれば手頃なボディサイズではあるのですが、エンジン出力が最低でも150ps以上なければ、スポーツハッチとしての刺激には乏しいかと思われます。いずれS1などの過激なモデルが出てくることを期待したいですね。
■アウディ・次期A3 / A3セダン
従来のA3はゴルフとプラットフォームを共有していましたが、次期型からは独自の設計になるようです。特に私が興味を持ったのはセダンバージョンがラインナップされることで、A4に替わってアウディのセダンのエントリーモデルとなることが予想されます。ホイールベースを延長したジェッタが公道でテストされていること、VWのメキシコ工場で新型のコンパクトセダンの生産が予定されていることなどを考えれば、それが次期A3のベースになるのかもしれません。イメージとしては、かつてのアウディ・80が一番近いと思われます。クワトロが用意されることは確定しているはずですが、できれば2ドアバージョンも造ってほしいところですね。全長4.5mくらいの2ドアクーペで、ボディカラーは当然レッド。そこにアウディならではのクオリティとブランド性が加われば、最高にお洒落なモデルになれるのではないでしょうか。
■BMW ・次期1シリーズ
ドイツ本国では次期1シリーズのテスト車両が頻繁に出没しているようです。早ければ今年中にも、遅くても来年には何らかのアナウンスがあると見て間違いないでしょう。テスト車両を見る限り、次期型はボディの全幅がかなり増すようです。これはトレッド拡大による走行安定性向上のためというよりも、室内空間を拡げるための措置と見受けられます。デザイン的にも安定感が増して良い感じですね。E36を理想の一台とする私にとっては、3シリーズよりも1シリーズに対する期待の方が大きいです。前回のマイカー購入の際には大差の判定でゴルフを選びましたが、次は僅差で競り合えるくらい進化していること(DSGやTSI に対抗できる技術の導入とメーターパネル周辺のデザインの改善など)を望みたいところです。
■VW ・ゴルフR20
こちらも既にテスト車両がニュル辺りで走っているようです。以前の情報では新型GTI やシロッコR20と同様にXDSで駆動系が制御されるとのことでしたが、ここにきてゴルフR20だけ4モーションになるという噂が実しやかに囁かれています。TTのクワトロを試乗した際にも実感しましたが、発進時や高速域での四駆の安定感はとても魅力的です。ゴルフやTTを飽くまでもFF車と定義するなら、ハルデックスによる駆動力分配システムはある意味「最高の補助装置」と呼ぶことができるでしょう。何より、エンジンが発するパワーを余すところ無く路面に伝えられる点が合理的で良いですね。もしこの内容で価格が450万くらいなら非常に悩ましい存在になるのですが、TTSと同じエンジンを搭載することを考えれば500万オーバーの可能性が高いと言えます(今にして思えば、V型R32ってバーゲンプライスだったんですねぇ…)。来年には価格と発売時期が確定するはずですから、まだまだ希望を持って待ちたいと思います。
Posted at 2009/08/15 16:00:44 | |
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